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. 京太郎「やっぱり初詣って混むんでしょうかね?」 郁乃「ん~着かへんことにはわからんわ~」 京太郎「ですよねー」 郁乃「それで、この振袖どや~?」 京太郎「似合ってると思いますよ、可愛いです」 郁乃「それじゃあいつも可愛くないみたいやん」プクーッ 京太郎「可愛いですよ、いつもの可愛さが100だとしたら今の郁乃さんの可愛さは150です」 京太郎「あとその膨らませたほっぺも可愛いので200ですね」 郁乃「そ、そんなに褒めても何も出ないで~」 京太郎「郁乃さんと初詣デートができるだけで十分ですよ」 郁乃「うぅ~……」ドン 郁乃「え?」 男「おいこらそこの嬢ちゃん、なにぶつかっとんねん」 男「嬢ちゃんがぶつかったおかげで右肩の骨外れてもうたわ」 男2「あ~こりゃ金払ってもらわんとな~」 男「せやな、とりあえず頭金として10万くらい貰おか」 郁乃「そ、そないに持っとらん……」 男「現ナマで払えない言うんやったら、体で払ってもらおか?」 郁乃「い、いやや」カタカタ 京太郎(この場面……見覚えが……) 男「ほな早くいこか」ガシッ 郁乃「嫌!嫌や!放して!」 京太郎「そこのおじさん、ちょっと待てよ」 男「あん?なんやこのガキ?」 男2「ひょっとしてこの嬢ちゃんの彼氏とちゃいます?」 京太郎「ああ、その通りだよ」 京太郎「ところでさ、おじさん、どうしてアンタ、郁乃さんを掴めるんだ?」 男「腕はものを掴むためにあるんやで?そないなこともわからんのか?」 京太郎「分かんねえな、だっておじさんさっき右肩の骨外れたって言ってたじゃん」 京太郎「どうしてその右腕で郁乃さんを掴めるんだ?」 男「なっ!」 京太郎「これで郁乃さんを掴む必要はないな、とっとと放してくれないか?」 男2「このガキ、さっきから何を!」 京太郎「俺にちょっかいは出せねえよ」 男「はっ、何を言うて」 ウーウーウー 男「る…ん……や?」 京太郎「薬物取引もしてるヤクザの幹部が、2人で何をしているんだ?」 男2「に、逃げましょう!」 男「憶えとれよ、このガキが!」 京太郎「行った……みたいっすね」 郁乃「こ、恐かった~」ヘナヘナ 京太郎「あのときと同じでしたからね」 郁乃「京太郎くんと初めて逢ったときのこと~?」 京太郎「また郁乃さんを助けられてよかったです」 郁乃「疲れたわ~もう帰らへん?」ブチッ 郁乃「あ、鼻緒が切れてもうた~」 京太郎「帰りましょうか、はい」シャガミ 郁乃「何してるん?」 京太郎「歩きづらいでしょうからおぶろうかと」 郁乃「そういうこと~ほな、お言葉に甘えて~」 京太郎「よ……っと、じゃあ帰りましょうか」 郁乃「ご~!」
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京太郎「なんだよチクショーまたラスかよ!!」 京太郎「毎回クソ配牌とクソヅモなのは何でなんだよ!! リーチかけても全然和了れねえし!」 京太郎「何で俺んときは最後まで流れるクセに相手がリーチすると一発でツモんだよおおお!!」 京太郎「もうやだこのゲーム!! 帰る!!! 帰るもん!!!」 和「須賀くん、いい加減奇声上げるの止めてください。うるさいですよ」 京太郎「うぅ……和ぁ……」 和「またラスとったんですか? コレで何度目ですか」 京太郎「多分……二桁超える……」 和「……いくらなんでも下手過ぎでしょう……」 京太郎「うぅ……俺の何が悪いんだよ……やっぱ運なのかよ……」 和「ああもう、ウジウジしないでください。男の子でしょう?」 京太郎「男だって泣きたい時はあるさ……」グスッ 和「……はぁ……」 和(しょうが無いなぁ……)スッ カチッ カチッ....カチッ.... 京太郎「……」 カチッ....カチッ.... 京太郎「……?」 和「……」カチッ...カチッ... 京太郎「……何してんだ? 和」 和「牌譜見てるんです。 須賀くんの対局の」カチッ ロンッ 京太郎「あっ! それ! 俺が親ッパネ振った時の!」 和「見ればわかりますから」 京太郎「せっかくジュンチャン三色見えてたのにー!! あークソ! クソぉおおお!!!」 和「……」カチッ...カチッ.... ツモッ 京太郎「あ、それ!! せっかくトイトイ張ったのにダマでツモられたやつ!! マジ死ねよ和了ったやつ!!」 和「……」カチッ...カチッ... カチッ.... ロンッ 京太郎「あーこれも!!せっかくのホンイツがこいつのせいでパーだよチクショウ!!」 和「……」カチッ カチッ... ロンッ 京太郎「とか思ってたらチンイツ振り込むっていうよぉ!! 俺なんかしたか!? なぁ!!」 和「……」カチッ 京太郎「………」 和「……」カチッ 京太郎「なあ和。 もしかして俺、うるさい?」 和「言わないとわかりませんか?」 京太郎「……お茶淹れてきます……」シュン... 和「……」 カチッ...カチッ.... 和「……」カチッ ― 4位 SUGA・KY -8,200 ― 和「………」 京太郎「お茶です……」コトッ 和「あ、どうも」スッ 京太郎「……」 和「ズズッ……」 京太郎「………」 和「……ズズッ……」 京太郎「………あの……」 和「…………ズズッ………」 京太郎「……あの……和さん……」 和「今お茶飲んでるんですが」 京太郎「は、はい、すいません……」 和「……ふぅ……」コトッ... 京太郎「……あ、お茶片付けま」 和「須賀くん」 京太郎「ひっ。 あ、は、はいっ」 和「結論から言います」 京太郎「は……はいっ」 和「あなたは下手です」 京太郎「おふっ」 和「まず、基礎がなってません」 京太郎「がはっ」 和「ドの付く程の初心者丸出しです」 京太郎「うぼぁっ」 和「お茶おかわり」スッ 京太郎「あ、はい」 京太郎「……そんなに酷かったか」 和「ええ。 正直、見てて苦痛でした」 京太郎「そ、そんなにか……」 和「……すいません、少し言い過ぎました」 和「見てて思ったのは、牌効率と捨て牌読みがなってないかな、と」 京太郎「牌効率と捨て牌読みねぇ」 和「須賀くん、好きな役は何ですか?」 京太郎「え? なんだ急に」 和「当ててみせますよ。 タンヤオ、三色、トイトイ、染め。 でしょう」 京太郎「え、凄い。 何でわかったんだ?」 和「さっきの打ち方がそれらの役しか狙ってないってわかるからですよ。あからさま過ぎます」 京太郎「そんなにか」 和「バレバレを超えてスケスケのレベルです」 京太郎「マジかよ。エロいな」 和「ホント、エロエロですよ」 和「ごほん」 和「まぁとにかく、須賀くんの悪いところは最初から決め打ちしているところですね」 京太郎「決め打ちは駄目か」 和「一概には言えませんが、普通は色々な役を視野に入れながら打っていくものです」 京太郎「うーむ」 和「それと、今あげた4つの役は鳴いた場合基本相手にバレやすい役です」 京太郎「そうなのか?」 和「そりゃそうです。鳴いた牌、及びメンツの種類がシンプルですから」 和「タンヤオは2~8までのいずれか。染めは一色ですし、トイトイは刻子だけ。三色は2色も鳴いたら確定ですし」 京太郎「確かに」 和「かと言って鳴かずにタンヤオ以外のこれらの役を作るのは難しいですからね」 京太郎「じゃあどうすりゃいいのさ」 和「ですから、これらの役だけに決め打たず、もっと幅広く役を受け入れやすい様に打っていくのがいいんですよ」 京太郎「ふむ」 和「須賀くんはもう役は全て覚えていますよね?」 京太郎「点数計算はサッパリだけど、流石に役はな」 京太郎「でも……どう打てばいいのかわからなくてなぁ」 和「ふむ」 京太郎「和はどう打ってるんだ?」 和「私ですか? さっき言ったとおりですよ。受け入れを広くしながら打つ様に」 京太郎「だからそこがよくわかんないんだ。どう打てば受け入れが広くなるのか……」 和「……ふむ」 和「わかりました。 では打ちながら説明しましょうか」 京太郎「おっ、そりゃいい」 和「……なにしてるんですか?」 京太郎「俺の膝の上が空いてるぜ?」ポンッ 和「いいから椅子持ってこい」 京太郎「あ、はい、すいませんでした」 カチッ 和「……1位と2位が0の3位2回、4位が21回……」 京太郎「どうよ」 和「どうしようもないですね」 京太郎「辛辣ぅ!」 和「まずは門前、つまり鳴かずに打つことが重要です」カチッ 京太郎「鳴きは禁止か?」 和「そこまでは言いませんが、基本門前が好ましいですね」カチッ 和「現代麻雀だと一発に裏ドラ有りとリーチした時のメリットが高いですから」カチッ 京太郎「無いルールもあるのか?」 和「競技麻雀だとそうですね。一発、裏ドラ、槓ドラ、赤ドラなし。 運の要素を切り捨ててます」カチッ 京太郎「ほぇぇ」 和「私はむしろそっちのルールのほうが好きですけどね」カチッ 和「……っと」 和「須賀くん、問題です。 ここは何を切ったらいいですか?」 京太郎「ん?」 北家 ドラ4m 6巡目 245m3455679p334s ツモ5p 京太郎「むっ……むぅ」 和「始まったばかりなので点数の変動なしです」 京太郎「タンピンを目指すなら……浮いてる9pでいいんじゃないか?」 和「まぁそれも正解です」 京太郎「ということは、和なら何を切るんだ?」 和「私ならこれですね」 カチッ 打:2m 京太郎「2m? 9pを残すのか?」 和「ええ、8pのツモを考慮すると4-7pの受けが残る分こちらのほうが効率はいいです」 京太郎「でもそうなると234の三色は切り捨てに……、あっ」 和「345が残りますね。 もちろん3sが雀頭になってもいいし、鳴いてもテンパイの早い。有効牌の多い選択ですよ」 京太郎「ふぅん」 和「ドラ表示牌が3mということもありますし、さいあく三色が崩れてもタンピンでリーチもいいです」 京太郎「見るのは役だけじゃないんだな」 和「私が見ているのは結局は麻雀の基本ですからね」カチッ 京太郎「麻雀の基本?」 和「なるべく早く、高く、そしてリーチをかけてツモりやすい手を作ることです」 京太郎「メンタンピンでツモ和了りが基本か」 和「まぁ、打ち方は個人と状況次第でいくらでも変わりますけどね」カチッ 京太郎「おっ」 リーチッ 和「ふふっ」 京太郎「見事メンタンピンでツモ和了り。流石は和」 和「三色も裏ドラも乗りませんでしたけどね。 出だしは好調でした」カチッ ロンッ 和「えっ?」 京太郎「はっ?」 ホンイツ、トン、ハク、ドラ1。 ハネマン。 和「………」 京太郎「………」 京太郎「せっかくの満ツモが……」 和「こ、こういう時もあります! ていうか3巡目でこれは読めませんよ普通!」カチッ 京太郎「……やっぱり俺って呪われてるんじゃ……」 和「ま、まだ始まったばかりです! 頑張ってここから逆転しましょう!」カチッ 京太郎「……もう死にたい……」 和「もう! 落ち込みすぎです!!」カチッ 和「んっ……」カチッ 和「須賀くん」 京太郎「はいはい。 問題?」 和「この手牌なら何を切ります?」 東2局 西家 5巡目 ドラ9m 持ち点 2,0700 346789m5p444599s ツモ3s 京太郎「ハネ直くらった後だしなぁ。孤立牌だし5p切ればイーシャンテン……」 京太郎「あ、いやでも基本はタンピンだし……4s雀頭に9s切りとか?」 和「どちらも不正解ではありませんね」 京太郎「……じゃあ和なら?」 和「私は……」 カチッ 打:4s 京太郎「えっ、4s切り? せっかくの暗刻なのに切っちゃうのか?」 和「今回の場合、ドラが9mですからタンヤオに固執する必要はありません」 和「門前を前提とするなら受け入れが多いのは4s切りですね」 和「上手く孤立牌の5pにくっつけば345の三色が見れますし3445sは34sと45sのリャンメンと見る方がいいと思います」 京太郎「でも9mは邪魔じゃないか? ドラとは言え持ってても最終的に切っちゃうようだったら……」 和「ああいえ、この4s打は三色だけじゃなくもう一つの役も見てるんですよ」カチッ 京太郎「? ピンフ三色ドラ1以外に何か……?」 京太郎「……あっ、もしかして……」 和「はい、一気通貫も見てます。シャンテン数なら一通も345の三色も同じですからね」 京太郎「ほぇぇ」 和「跳満を直撃したわけですし、狙うならより高いほうがいいですからね」カチッ 京太郎「なるほどなぁ。 おっ」 ロンッ 京太郎「おーっ、すげえ」 和「よしっ」グッ 和「なんとかトップのままオーラスまで来れましたね」 京太郎「こ、これを勝てば初のトップに……この俺が……!」ガタガタ 和「打ってるの私ですけどね」 リーチッ 和「むっ」 京太郎「うげっ」 和「親リーが入っちゃいましたね」 京太郎「振り込んだらまたラスに……う、うわぁぁ……」ガタガタ 和「落ち着いてください。 要は振らなきゃいいんです」 京太郎「簡単に言うなよ! それができたらこんなに4位取ってねえよ!」 和「あ、す、すいません」 京太郎「ハァッ……ハァッ……」 和(息荒げてまで……) 和「……まぁちょうどいい機会ですし、今度は捨て牌読みをしましょうか」 京太郎「ハァッ……おっ……お願いしまっ……ハァッ……ハァッ……」 和「…………」 和「まずは須賀くん、跨ぎスジと裏スジという言葉は知ってますか?」 京太郎「マンスジなら知ってるけど」 和「帰っていいですか?」 京太郎「冗談っす」 京太郎「それってアレだろ? メンツ構成時に出来る余剰牌のスジ、のことだっけ?」 和「そうです。それぞれの意味は知ってますか?」 京太郎「んっと、裏スジが334とかからの3で……」 和「え?」 京太郎「跨ぎスジが235からの5、だよな?」 和「ぎゃ、逆です逆! 裏スジと跨ぎスジの意味を履き違えてますよ!」 京太郎「え?マジで!?」 和「裏スジと跨ぎスジを逆に覚えてたんじゃ放銃率もそりゃ高くなりますよ……」 京太郎「あ、だーから俺、敵リーチにボンボン振り込んでたのか!! なるほど!!」 京太郎「通ると思った牌全部当たったからな! なーんだ逆だったのか!! 流石は和だ!!」 和「……どうも……」 和「とまぁ誤解が解けたようで再確認しますが」 和「235からの5切りの1-4待ち、568からの8切りでの4-7待ちなど。これらを裏スジと言います」 京太郎「ふんふむ」 和「そして334からの3切りでの2-5待ち、677からの7切りでの5-8待ちなど。これらを跨ぎスジと言います」 京太郎「よくよく考えれば名前の意味のまんまだな」 和「ホント、なんで気づかなかったんですかレベルですよ」 和「基本的に序盤で切られた中張牌……つまりは2~8の牌は裏スジがあり」 和「終盤、及びリーチ宣言牌などは跨ぎスジが多い傾向があります」 京太郎「ほぉ」 和「勿論、これはあくまで傾向なだけであって必ずしもそうだといえるわけではありませんからね?」 京太郎「了解っす。 ……ふむ」 京太郎「……序盤は跨ぎ……リーチは裏……」 和「いや、だから逆です逆」 京太郎「……あれ? ハイ、和先生ッ」バッ 和「どうぞ、須賀くん」 京太郎「数牌の場合はわかりますが、字牌切りリーチの場合はどうなんですか?」 和「ふむ。 良い所に気が付きましたね、須賀くん」 和「一般に字牌切りリーチをする人には次の3つの傾向があります」 京太郎「個人レベルの問題かぁ」 和「1つは、少しでも待ちを読みにくくしたい人の場合」 和「例えば須賀くん、この手牌であなたは何を切りますか?」 京太郎「んっ」 566888m67p11s67s北 ツモ8p 京太郎「こんなの北一択だろ。 イーシャンテンで受け入れも多いのに何処切るんだよ」 和「そうですね。 しかしこの状態から6mを打つ人も少なくは無いんですよ」 京太郎「へ?」 和「理由を説明しましょう」 和「先ほど言った跨ぎスジと裏スジの話は覚えてますね?」 京太郎「ん、ああ。 序盤が裏スジのリーチが跨ぎスジ、だろ?」 和「そうです。 それを踏まえた上でこの手牌を見てみましょう」 566888m67p1167s北 ツモ8p 和「この手から北を打った次巡、8sを引いたとすると……」 566888m678p1167s ツモ8s 京太郎「まぁ、6m切りでリーチじゃないか?」 和「それが妥当ですね。でもその場合このリーチの6mは典型的な跨ぎスジ4-7,5-8m待ちというのが解りやすいんです」 京太郎「あ、そっか」 和「しかしここで6mを先に打ってみましょう」 56888m678p1167s ツモ8s 京太郎「この場合で北切りリーチなら……」 和「直前に6mは切られてますが跨ぎスジとしては取りづらくなりますよね」 京太郎「確かに……これなら6mの裏スジっぽいかも……」 和「このように、少しでも相手に待ちを悟られにくくする為に字牌を最後まで残すタイプがあります」 京太郎「でもコレって牌効率で言えば6m切りの方がいいよな?」 和「そうですね。 でも、捨て牌に迷彩を入れる場合はセオリーとは外れた打ち方をしなくちゃなりませんからね」 和「今回のこの字牌切りリーチは『ツモ和了りしやすくする』というよりは『出和了りを期待する』打ち方に入るかもしれません」 京太郎「ふぅむ」 和「では続いて字牌切りリーチの2つ目の場合」 和「ハッキリ言ってコッチの傾向が1つ目より多いかもしれませんね」 京太郎「というと?」 和「チートイツや国士無双、及び単騎待ちをテンパイした場合です」 和「まぁ、国士無双をテンパイしてリーチにいく人は滅多にいませんけどね」 京太郎「そもそも俺、国士張ったこと無いぞ」 和「というわけで機会の多い単騎待ちとチートイツを考えて行きましょう」 京太郎「チートイなぁ……あれは待ちが読めない役だよな」 和「そもそも単騎待ちというのは一番セオリーに属さない待ちですからね、読むのは難しいです」 和「というか、正直に言うと単騎待ちを読むのは不可能です」 京太郎「えっ」 和「麻雀の性質上、単騎待ち自体があまりリーズナブルとは言えませんからね。 そんなわけで単騎待ちは読めません」 京太郎「じゃあどうすんだ?」 和「まずはチートイツの読みからなんですが、これは有名な説が2つあります」 和「1つ目。 捨て牌に法則性の無いシュンツ系のターツ落としが多い時はチートイツ」 和「まぁ、これはなんとなく解るんじゃないですか?」 京太郎「チートイ狙ってる時に変にシュンツのターツ出来たら困るしなぁ」 和「とは言え、チートイは偶発性の高い役です。 最初からチートイ狙いで打つ人はあまりいないと思いますけどね」 和「続いて2つ目。序盤より後半の方がヤオチュウ牌の捨て牌が多い場合はチートイツ」 京太郎「……そうなのか?」 和「一応単騎待ちは3枚しか和了り牌が無いわけですから」 和「少しでも和了りやすくするためにヤオチュウ牌を手に持って置く傾向はあるとは思いますけど」 和「正直これについてはあまり信憑性があるとは思えませんね。国士無双の可能性もあるわけですし」 和「とまぁチートイツも含め、単騎待ちは『出和了りを狙う』傾向のほうが高いです」 和「だから場に2、3枚切れてる字牌よりもまだ見えていない字牌や老頭牌で待つ方が多いってことですね」 京太郎「字牌の後出しは別の字牌、老頭牌へ待ちを変化したからってわけか」 京太郎「……それだったらダマでもいいんじゃ?」 和「確かにダマのほうが和了る確率は高いですね。 でも単騎待ちは必ずしもダマで行けるとは限りませんから」 京太郎「役なしの場合とか……点数を見て?」 和「そうですね。 凧と麻雀、あがってなんぼですから」 京太郎「じじ臭えこと言うなぁ」 和「お黙り」 和「そして字牌切りリーチする人の3つ目。 完全安牌をテンパイするまで抱えるタイプです」 京太郎「完全安牌?」 和「他家に必ず通る牌のことですね。 字牌なんかはよく完全安牌になりますよ」 京太郎「それって必要無くないか? なんで持っておくのさ」 和「まぁ、言わば『保険』ですね」 京太郎「保険?」 和「1つ想像してみてください」 京太郎「む」 和「自分があとイーシャンテン。 そんな時に他家からリーチがかかりました」 京太郎「うわぁ……」 和「そんな時、なんと自分もテンパイ。 この5sを切ればリーチが出来る……でもその牌は危険牌!」 京太郎「……おえぇぇ……」 和「なんとか通せっ……通ると信じて5s切り!」 京太郎「おおっ!」 和「……結果放銃。 4位に転落」 京太郎「…………死にたい……」 和「あの時もっと早めに5sを打っておけば……5sじゃなくて字牌をキープしとけば……」 京太郎「……死のう………」 和「とまぁ、こんな事にならないように、テンパイ直後まで完全安牌を持つ人も居るわけですね」 京太郎「なるほどなぁ。死にたい」 京太郎「その場合はどう読めばいいんだ?」 和「完全安牌キープの場合だと、持ってるターツのほとんどがリャンメン系です」 京太郎「?」 和「須賀くんはこの手牌からこのツモで何を打ちますか?」 ドラ3m 持ち点18000 346m344556p4588s ツモ北 京太郎「ん……普通ならツモ切りだけど、この北は?」 和「ハイ、完全安牌です」 京太郎「だったら6mかなぁ。 456の三色があるけど46mでの5m待ちは嫌だし、それにドラ筋の6mは危険だしなぁ」 和「ではその後、北を切ってのリーチが入りました」 京太郎「完全安牌の北を切ってのリーチ……あ、それじゃあ」 和「はい。この場合は直前打の6m裏スジである可能性があるんです」 和「裏スジの余剰牌は持ってても要らないものですからね。安全度の高い完全安牌を保持するほうが良いというわけです」 京太郎「んなるほど。 完全安牌切りのリーチは裏スジが有力ってことか」 和「勿論。例外として344というターツに完全安牌を持ってきて4を切る人もいなくは無いですが」 京太郎「それはセオリーとしてはあまり良い選択ではない、と」 和「そうですね。 まぁ、何事も例外はあるということです」 和「これで字牌切りリーチの説明は終わりです。この他にも間四軒というものがあります」 京太郎「なんだそりゃ」 和「手牌に1346とあったら34のターツを固定するために1,6と捨てる。 この捨て方を間四軒と言います」 和「今の例だと1,6捨ては2-5待ちの間四軒ですね」 京太郎「へえ。 それじゃあ2457と有っての2,7捨ても?」 和「ええ、3-6待ちの間四軒です」 和「間四軒には次のタイプしかありません。 1→6。2→7。3→8。4→9の4つだけです。勿論、9→4の切り順も間四軒に入りますよ」 京太郎「逆も同じなんだな」 和「間四軒は意外と無意識にやってしまう捨て方なので、待ち牌を見極められたくない場合は注意が必要ですね」 京太郎「ふんふむ」 和「さて、以上を踏まえた上でネト麻に戻ってみましょう」 京太郎「いやー長かったなー」 和「相手も待ちくたびれてるでしょうね」 和「あ、、ネット麻雀中に少し時間を空けるようなことがあった場合は必ずツモ切りモードにしておくことがマナーです」 和「ほとんどのネト麻には打牌の時間制限がありますが」 和「少しでもスムーズに進める方が自分も相手も気持ちよく麻雀が打てますからね」 京太郎「皆も途中退席する場合はツモ切りをonにして置くようになっ」 北 9p 1m 中 4s 1p 3p 6m 北(リーチ) 和「これが相手の捨て牌ですね」 京太郎「いい感じに字牌切りリーチか。 早速読んでみるか」 和「徹底してオリる場合は現物牌を。 現物牌が無い時は通りそうな牌を考えて打つことです」 和「まぁ、まずはこのリーチからオリてみましょう」 京太郎「おっけおっけ。 よーっし、ぜってー振り込まねえぞー」
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――――ラジオ局 京太郎「まさか別の仕事でここに来ることになるとは」 AD「あれ、須賀さん今度は瑞原さんのアシスタントっすか。引っ張りだこですねー」 京太郎「はは、どうも……」 AD「それじゃ本番行きますよー」 はやり「はーいみんなー!『教えて!牌のおねえさん』の時間だよー?メインパーソナリティは瑞原はやりでお送りするよ!」 はやり「そして今日はアシスタントさんも呼んじゃいました!咏ちゃんに許可をもらって借りてきた須賀京太郎くんでーす」ドンドンパフパフ 京太郎「どーも、須賀京太郎です。自分でもびっくりしてまーす。はぁ」 はやり「テンション低い京太郎くんは放っておいて、この番組の説明をするね!」 はやり「この番組ではリスナーの皆さんから、麻雀に関する質問やお悩み相談のハガキを受けつけているよ!」 はやり「質問や相談にははやりがビシッっと回答しちゃうから、期待しててね!それじゃあお便りの方、お願いします!」 AD「あれ、渡そうとしたお便り、麻雀に関する質問じゃ無いじゃん……。一枚下のやつ渡しとくか」 ―――― 京太郎「えー、ラジオネームSSSSSさんからのお便りです」 『私の癖が対戦相手に盗まれてしまい、うまくいきません。しかし、私の癖は同じ学校の仲間に見てもらっても分からないと言います。どうすればいいですか?』 京太郎「とのことです。それではお姉さん、質問に答えちゃってください」 はやり「そうだねー、それなら逆に癖を利用した戦術を考えるとかいいんじゃ無いかなっ!?」 はやり「わざと癖と同じ事やって対戦相手を惑わしちゃえ!SSSSSさん、頑張って!」 京太郎「だそうです。ラジオネームSSSSSさん、一度試してみてはいかがでしょうか!それでは次の――」 ――― ―― ― 京太郎「ふぃー、つかれたー」 はやり「ふふ、お疲れ様京太郎くん。流石に慣れてるね」 京太郎「いやいや、まだ3回目ですよ?全然ですって」 はやり「えー、そんなことないよー」
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361285699/ 咲「ちょっと、気持ち悪いよ京ちゃん」 優希「荷物持ち過ぎて頭がイかれたのか?」 久「もう少し気を付けた方がいいわよ、須賀くん」 和「今はそんな一言でも犯罪になりますからね」 まこ「世知辛い世の中じゃのぉ」 … …… 塞「ふぅ~」ザパー エイスリン「……」ゴシゴシ 豊音「この広い大浴場も、もうすぐ使えなくなるんだよねー」 胡桃「私は地元の温泉の方が好き」 白望「あー」 白望「ダ……」 白望「……」 塞「ふふ、お風呂ではダルいって言わないんだ?」 豊音「すごく気持ちいいもんねー」 エイスリン「……」ゴシゴシ 白望「……エイスリンも早く入れば」 豊音「ちょーいい湯だよー」 エイスリン「……」ゴシゴシ 塞「エイスリン?」 エイスリン「ア……」 エイスリン「ナ、ナニ?」 胡桃「どうしたの、エイスリン」 塞「さっきから体ずっと洗ってるし……」 塞「って」 塞「赤くなってるじゃない!」 塞「ダメよ、こんなに擦っちゃ!」 塞「せっかく綺麗な肌してるのに……」 胡桃「今日のエイスリン、何か変だよ」 白望「……」 胡桃「膝にも乗せてくれないし!」プスコ エイスリン「ゴ、ゴメン……」 胡桃「いや、怒ってるワケじゃないんだけど…」 豊音「私達とも少し距離置いて歩いてた気がするし…」 豊音「も、もしかした私が何かしたとか?」 塞「……」 塞「エイスリン……やっぱり私達が何か」 白望「……」ジー エイスリン「チ、チガウ!」 エイスリン「トヨネタチハ、ナニモ……」 エイスリン「……」 エイスリン「ふ、ふぇ……」ジワ 塞「え!?」 塞「ちょ、ちょっと!」 胡桃「あーあ、なーかした」 塞「え、えぇ!?」 塞「やっぱりそうなの!?」 塞「私が原因なの!?」 塞「ど、どーしよどーしよ」 豊音「う、うぇ…ふぇ」グス 胡桃「豊音、もらい泣きしてるし」 豊音「うわぁぁん、ごめんねぇぇえ!!!」 白望「……」ザバーン 塞「し、シロ?」 白望「どうしたの……」 エイスリン「ふぇっ……ひっく…」 白望「泣いてたらわかんない……」 塞「ちょっとシロ、そんな言い方…」 白望「誰かに殴られたの……」 エイスリン「チ、チガウ……」 豊音「ふぇぇぇえん!!!」 白望「何か悪口、言われたの……」 エイスリン「……」 胡桃「豊音うるさい!」 塞「ちょっと静かにしてて!!」 豊音「……ふ、ふぇ」グス 胡桃「……はーい」 白望「それで、悪口言われたの?」 エイスリン「……ぇ、エット……」 塞「まさか、誰に?」 エイスリン「チ、チガウ!」フルフル 白望「……」 塞「エイスリン……」 エイスリン「ワ、ワタシ……」 エイスリン「ヤッパリ……クサイノ?」 エイスリン「ク、クサイノカナ?」 エイスリン「っ……ひっく」グス 塞「……」 塞「だ、誰に言われたの……」プルプル 塞「一体誰がそんなこと!!!」 白望「塞」 白望「ちょっと落ち着いて」 塞「し、シロ…でも」 白望「エイスリン、誰かに臭いって言われたの?」 エイスリン「チ、チガウ…」 塞「はぁー……」 白望「じゃあなんて言われたの」 エイスリン「エット…」 豊音「エイスリンさんは臭くなんてないよー!!」ザパーン 胡桃「ちょっと豊音、まだ二人が話してるのに…」 豊音「むしろ、良い匂いがするよー!!」 エイスリン「!!」ビク 白望「……」 白望「ダルい……」 白望「……」 白望「エイスリン、良い匂いだね」 エイスリン「!!」ビク エイスリン「っ……ふぇ」グス 白望「バカだなぁ……」 白望「そんなことで悩んでたの……」 塞「えっ…どういう意味なの?」 胡桃「塞、鈍感ー」 胡桃「サエどん、カンー!」 塞「??」 塞「ちょ、ちょっと意味分からなくなるからふざけないで!」 塞「も、もしかして良い匂いって言われるのが嫌だったの?」 エイスリン「……」コク 豊音「ど、どうしてなのー?」 白望「……」 白望「はぁ……」ボリボリ 白望「……皮肉に聞こえるんでしょ」 塞「あっ…」 エイスリン「……」 エイスリン「ウン……」 白望「仕方ない……」 塞「し、仕方ないって…」 豊音「エイスリンさんは臭くなんてないよー!? 白望「そういう意味じゃ……」 白望「……」 白望「説明すんのダルい……」 胡桃「ちょっとシロ、説明端折らない!」 白望「……」 胡桃「でも、こういうことでしょ」 胡桃「エイスリンは出身国からしてそういう目で見られるのは仕方ないってコト!」 白望「……」 白望「ま、そんな感じ…」 エイスリン「ネットデシラベタ……」 塞「そんな……」 塞「……」 胡桃「あ、ちょっと待って!」 胡桃「結局エイスリンに良い匂いとか言った人は誰なの?」 白望「……」 エイスリン「エ、エット…」 エイスリン「ワカラナイ……オトコノヒト」 胡桃「男!」ピキーン 塞「大胆な人もいるもんだね……」 豊音「確か、2回戦が終わった頃からエイスリンさんが避け出したから……」 豊音「多分あの3校のどこかだよー!」 エイスリン「ソ、ソンナ…」 エイスリン「サガサナクテ、イイ」フルフル 胡桃「でも、3校の中に男なんて……」 塞「……居たわ」 胡桃「え!」 塞「清澄になんか居た気がする……うろおぼえだけど」 塞「会場出るとき、チラッと見たの」 塞「ズボン履いてたし男だったと思ったんだけど……」 胡桃「でも、ズボンの女子なんて」 豊音「たくさんいるよねー」 白望「(ダルい流れに……)」 エイスリン「サガサナクテイイ……」 豊音「ダメだよ!」 豊音「ちゃんと本当に良い匂いだったのかどうか聞かないと!!」 胡桃「豊音うるさい!」 豊音「ご、ごめんなさい…」 塞「……」 … …… 白望「本当に行くの……」 豊音「行くよー!」 塞「心配だから私も着いて行くね」 胡桃「お土産ヨロシク!」 塞「はいはい……エイスリンは?」 胡桃「トシさんのとこ。呼び出されてたみたい」 豊音「じゃ、行ってくるねー!」 塞「お菓子、少しだけしか買ってこないからね」 胡桃「わかってるわかってるー」 胡桃「じゃ、いってらっしゃい!」 ~清澄・風越宿泊部屋前~ 塞「近場で良かったね、一キロも歩いてない……」 塞「で」 塞「どうやって話かけるつもりなの、豊音」 豊音「……」 豊音「……」タラタラ 塞「やっぱり勢いできたんでしょう?」 塞「もう帰ろう、ね?」 豊音「で、でもー」 塞「ほら、お菓子買って帰りましょ」 「それでね、ハギヨシさん……俺は」 「それは……ですね」 塞「道退けなきゃ……」 京太郎「すいませーん」 ハギヨシ「道、開けて下さってありがとうございます」 塞「あっ、いえいえ……」 塞「(えっ、この男子…)」 豊音「ごめんねー」 塞「……」 塞「!」 塞「あの、すみません!」 京太郎「はい?」 ハギヨシ「どうかされましたか」 豊音「(お目当ての男子だったのかなー)」 塞「そ、そちらの方……」 京太郎「お、俺っすか」 塞「あの……」 塞「少し、お話し出来ますか?」 ハギヨシ「おや……」 ハギヨシ「京太郎君も隅に置けない」ニコ 京太郎「いやいや、そんなんじゃありませんって!」 ハギヨシ「では、私はこれで」ペコ ハギヨシ「清澄の方達には伝えておきますので、心配なさらず」 京太郎「逆に心配なんスけど……」 ハギヨシ「おや、そうでしたか」 … …… 京太郎「え、えーっと」 京太郎「あの、もしかして俺……なんかやらかしました?」 豊音「そうだよー!」 京太郎「!」ビク 京太郎「(デカいし怖いなこの人)」 豊音「君には私たちのエイ…」 塞「と、豊音!」 豊音「な、なに!?」 塞「ちょ、ちょっと待って……落ち着くから」 塞「すぅー…はぁ……」 塞「あの」 京太郎「は、はい……」 塞「ちょっと……ダルいって言って貰えませんか」ドキドキ 京太郎「は、はぁ?」 塞「お願いします!」 京太郎「えー……だ、ダルい?」 京太郎「これでいいですか」 塞「も、もうちょっと無気力な感じで」 豊音「……」ジー 塞「……」ジー 京太郎「……」 京太郎「ダルい……」 豊音「!!」 塞「!!」 … …… 京太郎「すいません、お待たせしました」 塞「す、すみません…わざわざ……」ドキドキ 豊音「ご、ごめんねー」ドキドキ 京太郎「いや、正直言ってやることも無かったんでありがたかったです」 塞「え、あの…大会には……」 京太郎「いや、俺は一年で雑用係なんで……」 塞「え、雑用係!?」 豊音「ひ、酷いよー、そんな係があるなんて…」 塞「いや、清澄は強いし……やっぱり強い所はそんな係があるのかも」 豊音「で、でもー」 京太郎「いや、清澄は今年初参加で部員もギリギリっすよ」 塞「え……」 京太郎「それで、まぁ自然に手の空いてる男子部員の俺が雑用係になるんですよね」 豊音「……」 塞「……」 京太郎「い、いやでも最近は結構充実してるんですよ!?」 京太郎「麻雀始めてネト麻で知り合った友達も増えたし!」 京太郎「あ、さっきあった人も実はネト麻で知り合ったんですよ!」 塞「……」 塞「な、なんかゴメンね」 豊音「ごめんねー……ぼっちは辛いよねー」 京太郎「!!」 塞「(ちょ、豊音!)」 京太郎「じ、実は外国人とも対局してるんですよ、俺!」 豊音「すごいねー!」 塞「ま、ウチにも1人居るけどね」 豊音「……」 塞「……ハッ!」 塞「(胡桃たちを驚かせようとすることで頭がいっぱいで忘れてた!)」 豊音「……」 豊音「(私、今言うねー)」 塞「……」 豊音「ねー、須賀くんー」 京太郎「はい」 豊音「実はねー」 豊音「君は私の友達を、もしかしたら」 豊音「すごーく、傷付けてるのかも知れないんだー」 京太郎「え!?」 京太郎「お、俺何時の間にそんな酷い事を!」 塞「ま、待って」 塞「まだそうと決まったワケじゃないんだ」 豊音「今日、外国人の女の子とすれ違ったりしたー?」 京太郎「……えーっと」 京太郎「あ、あぁ!」 京太郎「すれ違いましたすれ違いました!」 京太郎「覚えてます!」 豊音「その子に向けて何か言ったよねー」 京太郎「え……」 京太郎「……」 豊音「あれー?」 豊音「もしかして言ってないかなー」 京太郎「……」 京太郎「い、言いました……」 塞「……」ゴクリ 豊音「……何て言ったのー?」 京太郎「け、警察ですか」 豊音「……」 豊音「何て言ったのか聞きたいんだよー」 塞「豊音、詰め寄りすぎ」 豊音「わわ、ごめんねー」 京太郎「い、いえ……」 京太郎「……」 京太郎「……って……ました」 豊音「……」 豊音「も、もうちょっと大きな声でお願いー」 京太郎「すっげぇいい香りって言いました!!」 豊音「!!」 塞「……」 豊音「ホントにー?」 京太郎「は、はい」 豊音「それは、臭いって意味なのかなー」 京太郎「え、そんなワケないですよ」 塞「(良かった…)」 豊音「……」 京太郎「……」 豊音「よ、良かったよー!!」ダキ 京太郎「うわっ」 塞「豊音!?」 豊音「須賀くんはいい人で、やっぱりエイスリンさんはいい香りだったよー!!」 京太郎「ちょ、おもち!」 京太郎「おもちがダイレクトに顔面に!」 塞「……」 豊音「わわ」 豊音「ご、ごめんねー///」 京太郎「あ、ハイ!」 京太郎「全然大丈夫ですハイ!」 … …… 塞「須賀君、アレやって」 京太郎「……ダルい」 胡桃「!!」 胡桃「似てる……」 塞「でしょ!?」 胡桃「いや、そんな理由で連れて来たの!?」 塞「い、いやー、つい興奮して」 豊音「須賀くんは向こうじゃぼっちだから皆で遊んであげようよー!」 京太郎「……」 胡桃「でも、男子でしょ……」 胡桃「しかも変態」 豊音「へ、変態って酷いよー!」 胡桃「いや、初対面の子に良い匂いとか普通言わないでしょ…」 京太郎「……」 豊音「で、でもエイスリンさんは良い匂いなんだよー!」 胡桃「それとこれとはまた……」 胡桃「あ、シロ」 白望「何してるの……」 塞「シロ、ちょっと来て!」 白望「ダルい……」 塞「ちょっと、2人とも並んで」 白望「誰……」 京太郎「……」 塞「……」 胡桃「なんか、並んでみると……」 豊音「姉弟みたいだよー」 塞「パーマと女子制服があったら……」 京太郎「……」 白望「誰……」 エイスリン「ミンナ、ナニシテルノー?」トトト 京太郎「あっ」 エイスリン「アッ」 豊音「エイスリンさん!」 京太郎「あ、あの…俺のせいで」 京太郎「すいませんでした……色々気を使わせてしまったみたいで……」 エイスリン「ワ、ワザワザ…」 京太郎「えっ」 エイスリン「アヤマル、タメニ?」 京太郎「……」 塞「……」 豊音「……」 塞「(最初そういう理由で連れて来たんじゃなかったからなぁ)」 豊音「(塞は完全に忘れてたよねー)」 胡桃「ま、寒いし話は中に入ってから……」 京太郎「あ、ありがとうございます」 胡桃「ただし!」 京太郎「はい」 胡桃「おさわり厳禁!!」 京太郎「はい!」 白望「……」 エイスリン「……」 京太郎「改めて、すいませんでした」 胡桃「ホントだよ」 胡桃「君がおかしなセクハラ発言しなきゃこんなことになって無いんだから」 京太郎「……」 胡桃「猛省!」 京太郎「……本当にすいませんでした」 エイスリン「モ、モウイイデスヨ…」 胡桃「ダメだよエイスリン」 胡桃「とことんやらなきゃ、事件再発するよ」 豊音「こ、怖いよー」 白望「連れて来たの、豊音じゃん……」 塞「おっ、珍しくツッコミ」 白望「ダルい……」 ~20分後~ 胡桃「はい、正座やめていいよ」 京太郎「あぁぁぁぁ痺れたあぁ!!!」ビリビリ 胡桃「うるさい!」 京太郎「すいませんでした!」 豊音「リーチだよー」カチ 塞「うえ……」 白望「……」 エイスリン「エ、エット…」チラ 京太郎「うぉぉぉ……」 胡桃「唸り声上げない!」 京太郎「すいません……」 塞「んじゃ、終ーわり」 白望「……」ジャラジャラ 白望「ふー……」 豊音「やっと遊べるよー」 胡桃「はい、水」 京太郎「……」ゴクゴク 京太郎「水だ……」 エイスリン「ダイジョウブ?」 京太郎「あっ、ハイ!」 京太郎「ハイ!」 京太郎「すいませんでした!」 エイスリン「?」 塞「あ、ごめん」 胡桃「?」 塞「そういえばお菓子買ってくるの忘れてた…」 京太郎「あ、俺買ってきますよー」 豊音「そ、そんな悪いよー」 京太郎「いや全然、俺こういうの慣れてるんで!」 塞「……」 白望「……」 胡桃「……」 エイスリン「……」 豊音「わ、私も行くよー」 京太郎「え、全然いいですって!」 白望「せんべい……」 塞「なんでリクエストしてるのシロ!」 胡桃「お金渡しとくから、余ったら好きな物買っていいよ」 京太郎「え、本当ですか!?」 京太郎「ありがとうございます!!」 塞「……」 塞「(完全に調教されてる…)」 京太郎「じゃ、行ってきまーす」ガチャ エイスリン「……」 エイスリン「ワタシモイッテクル!」ガチャ 豊音「あ、それじゃ私もいくよー」 塞「大所帯でする買い物じゃないし、任せましょ……」 白望「……」 胡桃「……なんか今更罪悪感が」 豊音「ほら、胡桃ー」 豊音「私の言った通り須賀くんはいい子だったんだよー」 胡桃「ぬぬ」 白望「……匂いフェチ」 豊音「そ、それは仕方ないよ」 豊音「エイスリンさんは良い匂いなんだもん……」 塞「いつまで言ってるの……確かにいい香りだけど」 胡桃「あ、エイスリンのケータイ光ってる」 塞「そういえば、結構前にエイスリンもネト麻で仲いい子が出来たとか言ってたよね」 豊音「エイスリンさんと私が麻雀部に入って少し経ったころくらいに言ってたねー」 胡桃「あの1年生とネト麻の話してたの?」 豊音「そうだよー」 豊音「須賀くんは部活動にほとんど雑用でしか参加出来ないんだよー」 胡桃「清澄ってそういう所なんだ…」 白望「……」 豊音「で、でも代わりにネットにたくさんお友だちが居るんだよー」 塞「……」 白望「……」 胡桃「……」 胡桃「それにしても、エイスリン……」 胡桃「なんで着いていったんだろ」 豊音「エイスリンさんが行かなくても私が着いていってたよー」 塞「まぁ、流石に1人では行かせられないしね…」 白望「私は行かせてたかも……」 塞「そんなこと言って、どうせ誰も行かなかったら行くクセに」 白望「ダルい……」 胡桃「いや、そういう意味じゃなくて…」 胡桃「なんであんなに早く行動したのかなぁって」 塞「あぁ」 豊音「きっと良い匂いって言われて嬉しかったんだよー!」 胡桃「それは無い気がする」 塞「あー、ネト麻で仲良くなった子とダブるからじゃない?」 胡桃「?」 塞「雑用ばっかりで大変だってチャットで言ってたらしいし」 豊音「やっぱり他の高校はそんなトコばっかりなのかなー」 白望「知らない……」 胡桃「宮守が一番!」 豊音「その通りだよー!」 塞「ふふ」 白望「……」 Aislinn 『Japanese! Japanese!』 京太郎 『うっせえよキーウィ、英語が世界の共通語とかナチュラルに思ってんじゃねえよ』 Aislinn 『hmm…』 京太郎 『Fack you』 Aislinn 『oh』 Aislinn 『miss spell』 Aislinn 『Fuck you』 京太郎 『Fuck you』 Aislinn 『good!』 … …… 京太郎「いや、すいません俺の仕事なのに」 京太郎「あっ、今は仕事じゃなかったっスね」 エイスリン「キニシナイ!」 京太郎「はい!」 エイスリン「スガクン……ブカツ、ザツヨウデタイヘン?」 京太郎「あー……」 京太郎「俺、麻雀始めたの今年からだし」 京太郎「やっぱ、しょうがないってのはありますよ」 エイスリン「イッショ!」 京太郎「え?」 エイスリン「ワタシモ、ハントシマエニハジメタ!」 京太郎「え!それでインハイですか」 エイスリン「デモ、マケチャッタ…」 京太郎「……」 京太郎「いや、染谷先輩なら俺に任せて下さいよ!」 京太郎「俺、あと半年もしたらギッタギタにしてやるんで!」 エイスリン「?」 エイスリン「ギッタ…ギタ?」 京太郎「あ、えーと…」 京太郎「とりあえず、敵討ちしてやるってことですよ!」 エイスリン「!」 エイスリン「スガクン、ワタシノミカタ?」 京太郎「もちろんエイスリン先輩の味方ですよー、俺は可愛い女の子の味方なんで!」 エイスリン「ジャア…キヨスミハ、テキ?」 京太郎「うっ」 京太郎「い、いやーそれは…」 エイスリン「フフッ、ジョーダン!」 京太郎「な、なんだ…驚かせないで下さいよー」 エイスリン「ゴメンネ!」 胡桃「……」 胡桃「……」トトト 胡桃「……」ガチャ 胡桃「な、なんかいい雰囲気になってた!」 塞「わお」 豊音「す、すごいよー。大人の世界だよー」 白望「……どんな感じ」 塞「気になるんだ?」 白望「……」 白望「……それなりに」 塞「(シロが素直になった)」 胡桃「な、なんか……こう」サッサッ 豊音「……」 胡桃「……こんな感じ」サッサッ 白望「(……お遊戯会?)」 塞「……」 塞「ぷっ」 胡桃「笑わないそこ!」 京太郎「遅れてすいませんでした」ガチャ エイスリン「タダイマ!」 塞「……」 豊音「……」 白望「……」 胡桃「……」 シーン 京太郎「えっ、あの……」 京太郎「……」 京太郎「遅れてすいませんでしたァッ!!」 胡桃「いや、別に怒ってるワケじゃないよ」 塞「い、いやーなんか楽しそうな声が聞こえたから」 豊音「仲良くなって良かったよー」 エイスリン「アリガトウ、トヨネ!」 白望「……」 白望「せんべい……」 京太郎「あ、これです。どうぞ!」シュタ 白望「……」 京太郎「……」 京太郎「だ、ダメなやつでした?」 白望「ん……」 白望「ありがと……」ペリペリ 塞「……」 塞「(ね、今の照れてたの?)」 胡桃「(わ、わかんない…)」 エイスリン「!」 豊音「どうしたの、エイスリンさん」 エイスリン「トモダチニ、メッセージオクル!」 塞「ああ、さっき言ってた」 エイスリン「?」 胡桃「いや、こっちの話」 エイスリン「ソウシン!」 ピロリン 白望「……」 豊音「何の音ー?」 京太郎「あ、すみません俺です」 京太郎「……」 カン!
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802 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 21 21 16.51 ID uHaw9boJo [2/16] 貴子「誰があらすじいじくっていいっていったオラァ!!」 華菜「」ブクブクブクブク レ' / / , /! / / / ヽ / / 丿 /V i l / /'"``、 \ / 7 レ' レ' \ l ∧ l | `ヽ ヽ / / 八r‐-、ヽ \ l V ヽ、 } l ノ / / /リ `、 _,-、ヾ、ヽゝ / l / / レ' . `ヾ、 '`-ノ, __,=-、/ ノ ヽ l,|ヘ ┌┬┐ | | / / / . ´フー-、 // / ヽ7 | ┘ ├┼┤ | | / / / . 、 `ヾ)_, ,〉-ノ,' / /└一' └┴┘ ア 。。 / V /∧ . ,-‐-、 / /、 / / / ∧ ム二ヽ\ / / l ` ヽ / / ハ,-/ \ ` ヽソ _ ,∠ ´ -┴─ ‐ 、 `フ // \ \ /. . . . . . . . . ノ /{ ヽ、 `ー-‐ フ´! . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / / l /二_ヽ /. . . ヽ. . . . . . . . . いけだの. . / / | /| フ´. . . . . . . 丶. . . . . . . . . . あたま./ / !、/ 〉 /. . ヽ、. . . . . . . \. . . . . . . . . . . . . . . / | / /. . . . . . . .\. . . . . . . . \. . . . . . . . . . . . 未春「騒がしいね」カチャカチャ 星夏「キャプテン、部室であのドラマ見るの何回目でしたっけ?」 純代「確か……五回目だったと思う」 未春「あははっ、キャプテンが喜んでいるならいいんじゃない?」 華菜「いや、そもそも引退してるハズ……」 貴子「池田ァァァァ!!!」バチバチバチッ 華菜「あぶぶぶぶっ」バチコーン テレビ『吹奏楽、やらないか!?』 _, -─-、 -― ―ー 、 , '´ ヽ、 / \ / / / .i ヽ ヽ \. ヽ / // / / / ト | i ヽ ヽ ヘ / // / i / / / .ハ i ! || ハ ハ. / // ./ i / イ .ll | | | .|i || ハ ハ 若っ! 感動しましたっ!! ,' , i l | ! | レ l|`ト!、_|__.|_|_ /リ イ| ハ i | | | | N_,戈´!ヽ!V ヒ! レレ'メノリ l. i |. ', ! i ヽ ヾ、ゝ弋 __ | | i | _ --― 、. \!\\ゝ _, - '´ ̄ `ミ、o. | | i | ハ i 二⊃ ノ , -― | ! io'⌒ , . | | i | i l ハ .ヘ ( ⊂二 ̄ |.' / | | | i | | l ハ ヘ. / / ,| ___. -― 、 ! ! |.| | l ハ ヘ / / ノl ヽ. . . ._ . _ .} ,-、 .l | l | |i i| ハ 、ヘ //⌒Yヽ ヽ V .ノ / ノ-、 l l .l | | | i| ハ ヘヘ /, ィ‐ 、 | } ! \  ̄ ̄ /-く V/l ////| i| i ト、 ト、\. ,〃| ´, ィ‐-| | | ノ i \ ,-' 、 \ ',/ //, --― 、i .| l } } } }. // ,.| ´ __ト' ヽ'⌒ マ^`iニ,へ \_ ` } /./ \!リ リ .ノノ / l/ ! ´ , } } ./ ( _ \ / ノ/ _ ____ ヽ. /. ! ハ イ-'、 ,ノ / !Y{` ./ /./, ' `ヽ、 ヘ \ } /__/ /| / ´/ /' / ヽ .} / ィ'/ |/ .{ / i .| / ヘ |. / / .! / | レ' __,____ ヘ そんなこんなで始まるよー 806 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 21 37 43.78 ID uHaw9boJo [3/16] 【京ちゃん】須賀京太郎を応援するスレッドpart27【大好き】 345 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Kapibaraa ご主人様かっこいい! 346 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hakui+104 患者さん達に凄く受けてたでー 347 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID siriAgarI 私のこと、覚えてくれてるかな? 348 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KitaROu0 素直に感動しました 349 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uSIsAnMoo 須賀君すごくカッコよかったけど、なんで原作無視しちゃうかなぁ、もー!! 350 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 監督のせいじゃな 351 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MuroMuroo 演技もよかったですけど、CGや演出もすごかったです 352 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CopY/maHO 須賀先輩は最高です! 353 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID AiteNAran やっぱりにわかだったなぁ 楽譜受け取るとかマジ意味不明 354 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NeeDLEeri 原作ファンはそんな細かいところまで気にするんですね 355 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hukuyo5kO 普通に面白かったけどねー! 演奏終盤の必死な形相がぐいぐい来たかも 356 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HayariN28 あのシーン、実はぶっつけ本番だったんだよねっ☆ 357 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 (結婚しよ) 358 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID osero/ka2 年甲斐もなく、凄く惹かれてしまった この僅かな間でここまで成長するなんてな…… 359 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Lu/OosIba (´・ω・`)ソーリー 360 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uTaChamBer あー、しばらく会えねー! 出番増えろっての 810 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 21 52 24.64 ID uHaw9boJo [4/16] 361 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KuchiBetA 公式サイトの監督の発表だと、本当にあのシーンは一発どりだったみたい そのせいで原作無視(とは言ってもセリフが僅かに違う、楽譜を受け取った程度)が起きたんだろうね でもそのお陰であんなに素敵なシーンを見れた事はとても嬉しいかな? これからも頑張って欲しい 362 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend あー、いいねー こういう泥臭いのが見たかったんだ 363 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Tosisanpo 年甲斐もなくときめいてしまったねぇ 364 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 ちょー最高だよっ!!! 最高なんだよっ!? 素晴らしいんだよー!!!! ありえないくらいヤバイよ!! ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽっ!! 365 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MonoclEpo ↑ もちつけ 366 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CharginG0 ふぅっ…… いいドラマだったと思う 367 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? 38.38 ID NO/Wakame ナイスキャスティング! グッジョブタロー!! 368 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? 39.60 ID SGAsister ↑ 次にその呼び方したら…… ユルサナイ 369 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Mayoiga46 このドラマはダルくない…… 好き 370 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KokutoUma 須賀京太郎、黒糖の次くらいに好き……かも 371 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TomoeCawa 素晴らしいドラマでした(半○見てただなんて言えない空気……) 372 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hattyann0 姫様にお似合いなのですよー! 373 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID BIGoMochI そろそろ収穫の時期かしら 374 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HimeSAmar どうしてこの方を見ていると、胸が……こんなにも苦しいのでしょうか? 816 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 22 10 46.11 ID uHaw9boJo [5/16] 375 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MaSaEATG 娘達が部屋から出てこん……何か嫌なことあったんやろか? 376 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FunaQyade 従姉妹二人から電話来て、むっちゃ泣いとった 録画したソルサキ見せてって、ごっつい泣いとった だが、断る 378 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NIjyou123 あー、これでまた…… 欝だ 379 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIkaNjYuU ええなぁ、京太郎君ええなぁ…… 380 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? 22 22 22 21 ID hizamakur コンマゾロ目なら、運命を変えられるんや! 381 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? 22:22 22 22 ID TokiTokii 京太郎君に会う為にうちは産まれてきたんや 382 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DaIkoyaDe また一段と成長したみたいやね~ 383 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID mAsenoyoo 自分のことのように嬉しいのよー 384 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ATGsisteR ミレナカッタ…… 385 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UeSIge789 ただ、感動の一言 386 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Megeruwa0 やっぱり素人やな、雰囲気はええけど演技派さっぱり でも、もしもっと経験を積んだらきっとうちも…… メゲるわ…… 387 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE ミレナカッタ…… 388 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID U15Silver この監督の作風、かなり変わりましたね 389 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Sakartvelo なんで音楽なのに火が出るのー? 390 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UmbRellap あの日、私が勇気を出していれば…… 391 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ramenUma0 ドラマ成功してよかったデス 392 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OjyouDes0 中々楽しめたかな、うん 次の握手会っていつ? 822 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 22 25 31.95 ID uHaw9boJo [6/16] 393 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FIscherpo 人魚救い出すシーン見て、無性に釣りに行きたくなったよ 394 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TKM/slot0 爽健美茶 395 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister お兄ちゃんは私のモノだって、それ一番言われてるから 396 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TeMpTress いつの間にか部屋が京太郎君だらけに…… 幸せだなぁ 397 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru 愛してる(照だけに) 398 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Bow+Lingo ちくわ明太子 399 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HotpLeAse 演奏のシーンで、心があったかくなった ありがとう……京太郎君 400 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OmaKAseA0 京太郎君ってかっこいいの、かな……? 401 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 2AkocHan2 そこいらのジャ○ーズよりは演技も顔もいいんじゃない? 402 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi なんでかな、ドラマを見てからずっと顔が赤いんだ CMで京太郎君が映ると胸が痛いし……頭がクラクラする これって病気……? 403 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 3tUzuTu0 あぅぅ…… 404 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OpPekEten これで……これで麻雀が強ければ!! 405 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO 中々やるっすね データをもう一度取る必要があるっす!! 406 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CraZyCaR ワハハ、京太郎君……もう君無しじゃ生きられないぞ 407 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 なんだか、見知った顔が有名になるとむずがゆいな それにしても、よくぞここまで 834 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 22 42 12.82 ID uHaw9boJo [7/16] 408 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KiLLiKedA ドラマ録画したぞ池田ァァァァ!!! 409 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JSAsumiYo ファンになりました 410 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID StarCardo もうちょっと原作を尊重して欲しかったですけど、それでも十分楽しめました 411 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MIharunn0 キャプテン今頃喜んでるだろうなぁ 412 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT やっぱり華菜ちゃんの目に狂いは無かったし! 始めから須賀京太郎はやる男だと思ってたし!! ぶっちゃけ愛してるんだしぃぃぃぃぃ!! 413 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Waka/LoVe すばらしいですわか 414 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? 28 19.30 ID DojiMAID0 ルル×京ですよ! ルル京!! ぱっぱらわちゃほいっ!! 415 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? 28 25.45 ID ONdIsKdes こんなところで仕事をサボっていたのですか? 困ったものです 416 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? 28 40.79 ID SawAmuRaa 廊下から悲鳴が聞こえてきたけど、大丈夫かな? 417 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? 29 02.39 ID kIndaIchi ごめん透華……堕ちちゃったよ 京太郎君ペロペロペロ 418 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? 29 10.20 ID JyunNIKI0 隣の部屋からペロリストの気配がするな…… 何はともあれ、ドラマが成功してよかったな 419 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID anTenAcuP スポンサーの権力を使えばあんなことやこんなこと……はっ?! わ、私ったらなんてはしたないことを!? 420 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID sHadeMooN 早く会いたい 会って、あの日の礼を……! 421 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Maho/LoVE おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれ 423 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Roof/top0 大きくなりおって…… わしはもう、お前に触れることすら出来んかもしれんな 424 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TAMAnnee0 これが須賀京太郎よ 世界一のトップアイドルになる男 425 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ 愛してるじぇー! 京太郎ー! 426 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID koSI+MIZU これからも、ずっとずっと! 貴方の後ろ姿を見せてください 427 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OHimeSAKi 京ちゃんはいつだって、私の王子様なんだよ! 848 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 23 09 17.49 ID uHaw9boJo [10/16] 【アクセル1】 ガチャッ 京太郎「お、おはっよう、ございます……」ゼーゼーッ 社長「ふむ、その様子じゃかなり追いかけられたとみえる」 京太郎「すごかったです」ガックリ 煌「途中からタクシー使っちゃいましたよ」 京太郎「これ領収書です」スッ 社長「おっと、こんな時間だ」ソソクサ 京太郎「あっ! ちょっと!!」 煌「なんで逃げるんですか!?」 社長「さらばだー!」タタタタッ 京太郎「あ、くそ!」 煌「自腹出させる気ですね」ジトーッ 久「何やってるの二人共」 京太郎「部長!?」 久「社長にそんなもの渡してもしょうがないでしょ、私が精算しておくわ」カキカキ 京太郎「おー、流石事務員ですね」 久「当然じゃない?」ニッ 煌「よろしくお願いします」 久「まっかせといてー」 京太郎「あれ、そういえば竜華さんは?」 煌「そう言えば来てないようですね」キョロキョロ 久「あー、今日は来れそうにないって言ってたわよ」 京太郎「あ、そうなんですか」 久「受験も近いし、忙しいのかしら?」ウーン 京太郎「いやいや、部長も受験するんですからね?」 850 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 23 18 52.90 ID uHaw9boJo [11/16] 久「ナンノハナシカシラ?」 京太郎「え?」 久「……」プイッ 京太郎「部長?」 久「……」 京太郎「久?」 久「ふぇっ!?」グルッ 京太郎「やっとこっちを見てくれましたね」フフフ 久「あ、酷い。嵌めたわね?」 京太郎「そんなつもりじゃないですけど、部長が悪いんですよ」 久「大丈夫だって、安心してよ。バッチリ勉強はしてるから」 京太郎「本当ですか?」ジトーッ 煌「本当ですよ、京太郎君」 京太郎「え?」 煌「京太郎君が仕事に行っている間、いつもしっかり勉強してるんですから」クスクス 久「っ!」ドキッ 京太郎「え? そうなんですか?」 久「……そうよ」ウツムキ なんだ、ちゃんと勉強してるんじゃないか なのに……なんで隠してたんだ? 別に俺の前でも勉強していいはずなのに…… 京太郎「部長?」 久「……驚かせたかったの」ボソリ 京太郎「?」 . ,; ヽ / ; ハ. / .. / / /l ,. / ... / . / / /ノ乂 ; l ! l ─ - 、 / // ノ,l |. | l ;;r''"\/" | | | | / ,/`ヽ ,=--─-| !. | l.' __., - ,4 /. | i ト、`ヾ==、 .__ / | / l | ; i 、、、 `== / | / / l l } 、 `゙ / l/. / / } } ! _ / ; / // / //ノ\ ‘ー '゙ ,. イ /ノ. / i ;l (、 ` ,z‐= 爪 / | { ;x〈 ヘ.\ /ヘミ 、 ( ( ,ゞ-‐'". . . 丶、 ハ. . \ ( \ヽ\ \ 久「その、勉強してないように見せて……須賀君に褒めて貰いたくて」マッカッカ 京太郎「」 久「悪い……?」ウルウル 京太郎「イエ、ナンデモアリマセン」 久「あら、そう」プイッ 煌「すばらぁ……」パシャパシャッ 854 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 23 29 17.43 ID uHaw9boJo [12/16] 久「分かったらとっととアイドル活動しなさい!」 京太郎「は、はいぃ!」ピシッ 煌「見事な直立不動ですね」スバラッ 久「もう立派な芸能人なんだから、気を抜かないようにね?」 京太郎「当然ですよ!」 俺がしっかりしないと、ドラマの評判も下がっちまう 小さな仕事でも、一つ一つしっかりこなすんだ! 京太郎「俺、頑張ります!」 _......._ , '" ` 、 " \ / 、 / _ l // / / \ | // ーx/ /∧|\| | | 〃| //` \ | | | 〃 | iク,,=ミ、  ̄ ̄\| | / | | | /| l riヘ. . ー- | / / / ! | / | .!_ソ ー==-、 | / / / | i | ''' , , , , / / ;/ ∨ 八 / イ | \ \ ▽ ̄ノ { | | |\.\ ヽ- イ | \ | / ー─、 ∨ | |\ ヾヽ、 r/ /lノ∧ ∨ | \ | リ / | / .ト、 ,__/ /|/ ∨\ / \/ |-──|. / /∠\ / |\\. .|. /∨ / / \| / ハ. \\|. / / / | / \{ \ \|/──── "_/\ | 久「いい顔ね。さぁ、頑張りましょう」ウィンク 京太郎「はいっ!」 煌「では今日の予定はこれですね」スッ 京太郎「!! こ、これは!?」 選択安価 ↓3 まずはアルファベットだけ選んでください A営業に行く(実力により成功率上昇) レコード会社 ミュージカルオーディション 麻雀イベントに参加 B仕事する(仕事を成功させれば営業が増えます) 雑誌モデルの仕事 バラエティ出演 CM起用 Cレッスン 各種パラメーターを上昇させます D い い と も 865 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 23 35 28.17 ID uHaw9boJo [13/16] 携帯電話「」 京太郎「え? なんですかこれ……?」キョトン 煌「ふふふっ、そろそろですかね」 京太郎「え?」 久「テレビつけるわ」カチッ 京太郎「テレビ……?」チラッ <テレビ> タモ『髪切った?』 咏『切ってねーっての』パタパタ タモ『そうだっけ?』 (⌒Y⌒) (⌒Y⌒) (_ ○ _) (_ ○ _) (__人__ノ (__人__ノ . ´ ̄ ̄ ` 、 . ´ .. .. ヽ ′ . . ,′ . ! ;イ ∧ l | | | | |」__| | ト、|_」、 | ! | l | | |` L___!´__ ハ | | | l f芋丐 乍丐ア | | | lレ' ト+゚' ゞ-' |ノ ト、 | 从 | | lー一l / . | ミ=‐ 人 { ハ| | ゝ ノ/ . j ..\ / . \ \| !≧‐ / . , イ ) /\=彡イ /| `ーァャ==彡-‐ 7¨´. ト、厂/ ̄\ 厶 ...... \ ノ / イ / |..∨........./ . /....Y............../∧ |\ヽ ........ Y ノ| 人 | / .. ..../ . /...../ ............// / | | |............|/....乂{ )/ .. ..../イ . /...../ ............// / | | |............|......../ ........./ .. ..../ ..| . /...../ ............// / 京太郎「ほわぁぁぁぁぁぁ!?」ガビーン 煌「やってますねぇ」 久「うーん、この」 879 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 23 44 05.07 ID uHaw9boJo [14/16] うろたえるな小僧ども!! コンマは自然に身を委ねてこそ輝くのだ!! <テレビ> タモ『今なんかドラマ出てるんだよね? ソルキャ?』 咏『そーそー、これが中々面白いんだよねぃ』ペタペタ タモ『あっ、いいよ咏ちゃん。 スタッフ、ポスター貼っておいて』 AD『はい』ペタペタ タモ『新人起用の大博打って聞いたけど?』 咏『そいつが中々面白い奴でさー、バカだけど』 \エーッ/ タモ『あ、でも須賀君から花束来てるね』 咏『え?』 タモ『愛しの咏さんへ、だってさ』 咏『』 \エーッ!/ \ソンナー/ 咏『じょ、冗談にしては面白くないねぃ』ヒクヒク タモ『なんだ、冗談なの?』 \オモシローイ/ \キョウタロウクンカッコイイー/ 京太郎「ど、どどどどどどっ!?」 久「誰があんな……」 煌「……」 京太郎「煌さん?」 煌「」ドッキィィィィン 京太郎「煌さんェ……」 久「どういう趣味してんのよ」ハァ 煌「てへっ」コツンッ 890 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 23 51 58.29 ID uHaw9boJo [15/16] ~~なんやかんやで~~~ タモ『おー! 見事に100分の1でーす』 咏『うわー、ちょーいらねーストラップ来たー!』 タモ『咏ちゃんストレートすぎじゃない? ちょっと傷つく』 咏『冗談だっての』 タモ『じゃあ、そろそろ次のお友達を……』 \エーッ!!/ タモ『誰を紹介してくれるのかな?』 咏『そうだねぃ、折角素敵な花を送ってくれた……』 \キャーッ!!/ 咏『須賀京太郎君で』 \キャァァァァァ!!/ \イヤァァァァァ!!/ 京太郎「」 久「あら、面白くなってきたわね」ソワソワ 煌「いよいよですね」ワクワク 咏『じゃ、かけるかねぃ』 アナ『……』ピポパッ イーマーヲーヌケッダッソー♪ 京太郎「ほわぁぁっ!?」ビクッ 煌「さぁ、早く!!」 京太郎「は、はい!!」スッ ピッ 京太郎「……」ドキドキ 咏『もしもし、愛しのダーリン♪』 \キャァァァァァ/ \イヤァァァァァン/ 京太郎『ちょっ、咏さん! マズイですよ!!」 <テレビ> 京太郎『ちょっ、咏さん! マズイですよ!!』 久「まずいのは須賀君の方よ」 煌「落ち着いて!」ボソボソ 896 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 23 59 41.55 ID uHaw9boJo [16/16] 咏『よくも変な花を送ってくれたねぃ……』 京太郎「あ、あれは違うんです! その、クリボーが勝手に!」 久「クリボー?」 煌「クリボー?」 咏『タモさんに代わるから、後は頑張れっての』スッ 京太郎「ああっ。そんな!?」 タモ『もしもし』 京太郎「ほ、ほわぁぁぁぁ!? た、たたたタモすぁん!?」 タモ『初めまして、タモです』 京太郎「す、須賀京太郎です!」 タモ『今、見ててくれた?』 京太郎「はいっ! 色々と困惑しております!」 タモ『咏ちゃんの言う通り、面白そうだねー。色々と明日が楽しみだね』 京太郎「そ、そう言ってもらえるとう、嬉しいです」ガチガチ タモ『じゃあ時間も押してるので』 京太郎「はい」ドキドキドキドキ タモ『明日は来てくれるかな?』 _,...---、_,.、 / / / ヽー-、 /. , ! iハ!/メ、.i | \ イ { ヽN 'i !/!人iヽi _1 i( _ 丶 \ / `Yリヽ '、_)'´!`ー` / .. | ,. _/. /. 、 ト、ィ' / | !;-! / | ! ヽ、 , -‐クヽ / ! .. ⊥__!_ / .. ノ) / | ..  ̄`''''''' ′.. ノ. / | ..... .............. _, -‐'′ / `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__./__ /! i / iu-゙、/----、\ / | ⊥ __,...-‐'.i... ヒノ ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ | . _,.-‐'" 京太郎「いいともー!!」ウォォォ タモ『はい、ありがとうございますー』 905 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/20(日) 00 12 34.17 ID f6CpEPhto [1/7] 【翌日 アルタ Side のどっち】 皆さん初めまして。 私は原村和、須賀君と同じアクセル1所属の声優です 最近では初仕事として朝の子供向けアニメの主演も頂き、順調な滑り出しです しかし、そんな私が今……どこにいるのかというと それはもう…… くさお「……」←花道 すぎやま「……」←コロ助 たなか「……」←ルフィ ふるかわ「……」←ピッコロ ふるや「……」←アムロ 和「……」←新人 この世の終わりです なかい「はーい、それでは人気声優6人に入場していただきましたー」 \キャー!/ \スゴーイ!/ 和「……」ガタガタガタガタガタ 914 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/20(日) 00 19 32.95 ID f6CpEPhto [2/7] ~~~なんやかんやで~~~ なかい「それではふるやさんでしたー」 ふるや「いいとも、いきまーす!」 まちゃみ「もうええっちゅうねん!」 \オモシローイ/ \クスクス/ い、いよいよ次は私の番……なんですね なかい「では次……」 和「……」ドクンドクンッ こんな緊張の中で……私 なかい「原村和さん」 大丈夫なんでしょうか? 和「はい」ウナズキ なかい「昨日の……ナンジャ?」 和「はい……はいあの、すいません」 なかい「昨日のナンジャのナンジャ」 和「はい」 なかい「はい、お願いできますでしょーか」 和「はい、あっ、みなさーん、こんにちはー、ナンジャでーす」ペコリ 観客「……」 まちゃみ「カワイイ、ナンジャカワイイ」 なかい「原村さんは16歳のアイドル声優」 和「そんな……こと」パタパタ 観客「スゴイ」 なかい「中学生で麻雀インハイミドルチャンプ。今年度の全国大会では団体戦優勝するなど実力は……かっている」 和「私なんて、そんな……!」フリフリ 観客「カワイイ」「カワイイのにねー」「ププ」 ああっ、もうダメ…… こんな空気、私には耐えられません お願いです、誰か…… 誰か、助けてください! 安価↓3 おら、のどっちを助けるんじゃ! 00~49 現実は非情である 50~99 ハンサムな京太郎が助けてくれる ゾロ目で大逆転ビフォーアフター! 929 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/20(日) 00 28 35.48 ID f6CpEPhto [3/7] なかい「麻雀プロになればいいんじゃないですかねー?」 ぐっさん「麻雀強いなんて、素敵ですよー」 \プロイリフカヒ/ \カワイイー/ 和「うぅっ……」 ドンガラガッシャァァァァン!!! 一同「!?」ビクッ ゴロゴロゴロッ なかい「なっ!?」 ズッテェェーン!! \キャァァァ!!/ 和「え? どうして……?」 どうしてここに…… 京太郎「いたたたっ……!」サスリサスリ なかい「き、君は!?」 京太郎「あっ、えと……」キョロキョロ / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ 京太郎「須賀京太郎です」 \キャァァァァア!!/ 和「須賀、君……」ポロッ 京太郎「よっ、和」ニィッ ディレクター「こりゃどうなってんだ!?」 AD?「すいやせーん、間違って須賀さんを入れちゃいやしたー!」 ディレクター「バッカモーン! お前は首だ!!」 AD?「さーせんしたぁ」コソコソ ヌギヌギ 煌「ふっふっふっ」キラーン 937 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/20(日) 00 38 24.35 ID f6CpEPhto [4/7] なかい「困るよ須賀君、君の出番は後だよ?」 京太郎「いやぁ、なんかADさんに案内されてたらいつの間にか」アハハ タモ?「……」 まちゃみ「ええ、いいじゃん。須賀君カッコいいしぃ」 なかい「いや、でも」イライラ ぐっさん「えと、その」アタフタ 京太郎「あはは、すぐに出ていきますんで」スッ \エーッ!?/ \イカナイデー!/ 和「あっ……」 タモ?「!!」ピキーン なかい「また後のコーナーで会えますので」イライラ タモ?「待った」スッ 一同「!?」 タモ?「面白いから、いいんじゃない?」 京太郎「……」ニィッ 一同「え?!」 タモ?「……」 【回想 タモリ控え室】 タモ「そろそろ行くか」スッ コンコンッ タモ「ん?」ガチャッ シュバッ ドスッ タモ「」バタリッ ?「悪い、峰打ちだ」フフフ コージー「あのぉ、本当にこんなことしていいんですかね?」 ?「大丈夫。貴方の変装は完璧だ」 コージー「そうですか?」 ?「最初のコーナーだけすり変われば十分です」 コージー「なら、やってみましょう。全力でお茶の間を騙してみせます」キラーン ?「ではお願いします」ペコリ コージー「しかし、貴方は一体……?」 ?「私は……」 ,. -‐ 、 ,. / ∠`ヽ 、‐= 、 / / / `ヽハ / // / ’. / |─+ ミl / l| / . ,′ |_|_イイ |_ ’ ぽんこつではない、菫だ .′ | |《ん㍉ミ`¨¨`jハ_` | i | | ゞ-' ィ=r、`|_|! | |└┬ー┘ ヒソ/ ′ | .′ | ' | | l | l 小 _ i | | l | | | ト、 ` 人___| .′l | | | 丶. イ. / l| l | | | r‐ ´ l| / l,.≦ V、 | i| 946 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/20(日) 00 49 00.85 ID f6CpEPhto [5/7] なかい「タモさんがそういうなら(なんか今日のタモさんでけぇ)」 タモ?「そうそう。あ、席は原村さんの横でいい?」 和「え?」 京太郎「はい、ありがとうございます」ペコリ 番組プロデューサー「冗談じゃないよ。早くあいつをつまみ出せ!」 AD「しかし、プロデューサー!」 番組P「なんだ!?」 AD「スポンサーの龍門渕様が……」 番組P「!?」 スタスタスタ 透華「いい○もも落ちたものですわねぇ」テクテク 番組P「な、なぁ!? なぜ貴女のような人がここに?!」 透華「そういう貴方こそ、黒いところから賄賂を貰って……アクセル1の事務所を潰そうとしていますわね?」 番組P「」ドッキィィィン 透華「テレフォンショッ○ングの時にも、色々と工作を用意していたようですし」 番組P「なぜそれを……?」 透華「……汚らわしい。貴方にここに立つ資格はありませんわ!」バーン 番組P「お、お前ら!! この女をやっちまえ!! 所詮女だ! ヤりようはいくらでも……」 AD「悪いが、それは聞けねぇなぁ」 番組P「!?」 AD「なぜならオレ達は……!」バサッ てらしー「アクセル1のメンバーだからな」デーン ひのちゃま「今明かされる衝撃の真実ゥ!!」ドーン のんたん「このうすらトンカチ」バーン だいちゅう「まんまと引っかかったね」チーン 番組P「ぐ、ぐぉぉぉぉ!!」ダダダダッ 透華「宮永さん!」パンパン 照「京ちゃんと、京ちゃんの夢を踏みにじる……敵!!」ギュルギュルギュル ______/\;';';';';';';';';' \ /;';';';';/ /;';';';';';';';';';';';' ;' ;';';';';';\;';';';';';';';';';';';';';/;';';';';/ /;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 、 /;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'; / \ {;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';/ ,. /;';';';';';';';';';';';';';';';';';';'/ ′ /;';';';';';';';';';';';';';';';';';' / / , /;';';';';';';';';';';';';';';';' ;' / / / / / ′ 万死に値する!!. /;';';';' ;'; \;';';';';';' ;' / ′ / / / l| l| |. /;';';';'; \;';';';\;';';';';/ l ′ /l/l | l| l| l| l| | /;';';';';、;' ;' \;';';';\./ //l / ,/ l | l| l| l| l| |. {、;' \;' \;';';';\ ; / / .′ /l / l | l| l| l| l| 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ‐- . . .__ }_\;' \;' \;' ;' // i | ∧j/\ l ト、 /}/}/| l| | . // \;' \;' \/ | l/ ∧芹≧x八 | | / _____」L リ┐ |. . . .|. ((// -‐ァ\;' \/. | V)炒`. \{‐ァ'≦芹トリ /}/} ∧{. . . .|. (// // }; ; lリ l / l圦 ....V)炒 //__,ノ / { .|. (/ (/ }彡'. |/l ll 、 ' / / / | l l|/ \ _ /}___/ | 八 l| \ ` ≦/ ̄ ̄ ‐- | \{  ̄ ∠___. .‐- | /. . .\ ‐- | 955 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/20(日) 01 01 12.95 ID f6CpEPhto [6/7] 番組P「」チーン 透華「これでなんとかなりましたわね」 社長「最初から怪しいと思っていたよ、こんな無謀な仕事が転がってきた時点で」 透華「しかし、これで裏方はなんとかなりましたが……」 社長「うむ、問題はこのあとだ」 透華「会場の観客までは手を加えられていない。黒いところの手が回っていないのが不幸中の幸いですわ」 社長「つまりこれから先は須賀君と原村君、二人の実力で乗り切らればならない」 透華「……荒れますわね」 煌「須賀君……後は、任せましたよ」 なかい「えー、それでは新しく須賀君んが加わったので仕切り直しますね」 \キャー!/ \スガキューン!!/ 和「す、須賀君……」ブルブル 京太郎「和、こっそり机の下に手を出してみろ」ボソボソ 和「えっ? こうですか?」スッ ギュゥゥッ 和「うぇっ?」ドキッ 京太郎「大丈夫、俺が付いてるから」ニコッ 和「……//」コクン / \==フl r-、_ / 、 \ | / ゙、 , -―-、 / / | 、 ゙、 、 ゙!、 ー -、 / `Y ´ / / / ; | | | | 、 ゙、 !、 \\ | /ケヾ、 | / / / | | | | | |ヾ| \ \\二 三ミ、ー--'´/八 / / / ィ ; |.| ハ |゙;;;| /| | | もう何も……怖くない;\ \ \;;; (_゙、_ , ノ/ 、._/;| | / / | /| ; ト| / |├,,| / | | |-―、゙、 \  ̄ ̄ `´//-‐-、 /) | | | .| /´|/,,|/ |/什 \|/;/\\___\;; `ー--/ /`´`^ー/ ,--、| | |´ /5) | ゛| ゙、 ゙、___.二..-‐ ´/ / / \ ( ⌒ \|V ` ー'" `! | |;;;;; -‐ ´ ; '´ ;/ ;∠__`ヾ、___ """" / / / / _, -‐;´, -‐ ´  ̄/ ` 、 ´/、 / / / _, -‐;;´-ァ ´ __ ̄ ̄`゛ー--、_,.イ、`ー-、__`__ - 、__ .ノ .Y´ / ; ノ_, -‐´ ̄//-‐ ´ ;; ̄二ニ-‐ ´ ゙、 ``ニァ--イイ ̄ | | ̄ ̄ / ; -‐ ´ / ト、 |`´ ̄イ 、_/ 、 |.. / / / ! ゙、___,,イ \_ |_,┤ / ; / | / \ |_ |/ // | / .. \、_ |レ' | , , / \ 〈!`l_ (`(ー、_,、__,t、ィ|/ / \ (`! |┼、. __,......----、___,」`ー-!_!_」__/ / \ 5//±_」゙、. __v'´ _, '彡三三彡イ__ .___|ι-、,-、r-、r-、r-、___,._゙、 (//≦、`ト、イ/ ///, --、___ `ト ニ!ニ!ニ!ニ!〉_〉=========、h‐n|〉/´,.\)´ |7 //´/ \  ̄`.| |彳Y ̄!二!ー!┬!-ト、)__|ニtケト'´!`i |‐-、__// / `ー―‐| ト'`´ ̄ ト| ||ζ | | |. 〉 ト-、ζ 京太郎「いっちょ、見せてやろうぜ和。アクセル1の意地をな」 和「……はいっ!」パァァ なかい「えーではまず……」 京太郎「……!」ギュゥゥ 絶対に俺が……和を守る!! 次スレに続く 973 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 20 54 35.74 ID 5GeIvELqo [1/11] あー、皆さんどうも、須賀京太郎です 願いを叶えるミセで願いを叶えて貰ってから数日が過ぎました アイドルになる夢を諦め、かといって長野に戻ることも出来ない俺は…… 小蒔「京太郎さんー!」タタタッ 京太郎「ん?」 小蒔「えへへ、待っててくれたんですね」モジモジ 京太郎「うん、二時間は待ったかな?」ニッコリ 小蒔「あぅっ……//」 京太郎「嘘ですよ、俺も今来たとこっすから」 小蒔「うぅ~」カァァ 京太郎「じゃあ、行きましょうか」 小蒔「はいっ!」パァァァ , ´ / .' / .' ' | l | l | | / / ' | | | l| | l | , } l | | _/ イ / l| |_,∧_{ . ,-|-}-/、 , | { [二二二二.  ̄ ´ / / { |、{ l∧ {、 | }/イ/イ/},イ . / l | | ̄|| ̄|| ̄|| ̄||.....{〃 r∧ -‐=ミ_从 、Ⅵ ,l七弐ト /} /l| l | |==||==||==||==||=.゙/ /{ 从 {示ト、 \ⅵ上ヒン ./イ } / | |_||_||_||_||.゙/ //从 l∧.ヽVゝ' \ .| /イ/〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_. / イ' {/l∧ ∧. 〈 、 ,イ/j'..゙_〓_〓__〓_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii゙ ̄ ̄iiii .. (;;;;∧;;;ー∧ -‐ァ 从..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....||||||||||||||||||||||||||[[][][][ .. ヽ 、 ‐く__ ´ ィ }/..| .┌──── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||.|.|.||||||||| \ -‐ / ´ ̄〈_ ── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ̄ ̄ ̄||.. . .∥|┌┬┬┬┬┐|┌┬ \._ _. イ / /... ___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||. . . .∥|├┼┼┼┼┤|├┼┼.゙ ̄}/」/ /. < > ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||. . . .∥|├┼┼┼┼┤|├┼┼....f'^ く / `ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||______...∥|└┴┴┴┴┘|└┴ . /「⌒fヘ /゙/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||[][][]| ∥|.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | . _/ _j/|∧ /゙, /}ハ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||[][][]| ∥|.| ミミソ〆.| | / /ム__ノ'^ ). / /| {T} | ト}  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||[][][]|_∥|.| ヽ/〆..゙r 「 // /| / , {斗 lノ / ノ ハ ∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | || ̄ ̄^∥|.|____.....|/ /// ; / 从_乂 _ _ (ィ斧芋ミ、| / ∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| || ̄ ̄ ̄//. 厶r 〃 // , {.芹ハ`¨゙ {r' リ }〉 / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |___||____//____ . j } / 〃. { } 弋ノ `¨´ ノ ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| // ゙/ / / , |l |//// ' ///// ム イ⌒Y ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | // ゙/ |/ / {ハ /{ } .リ ハ{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| // /i. l/ / /. | ∨ 、 v‐‐ッ イ / l} ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | // ゙/ |// / 乂. ∨ \ イ / ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| // / / / `ヾ . < ト / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |≡≡≡≡≡≡≡≡≡゙/ / /| > ` ≦ } // {iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii / / | _ 。r≦ r´ .ノ .// ∧| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..../ / / | ,r≦ >'´ // .// / }!、|_,,.、--‐'''^'''¨´'''^'''´´'''^'''^´`'''´^./ / /} |. ,イ / > 7´ ィ//// / .リ \|__________/ ̄ ̄ ̄.../ / ノ { | / { / / < /// / / / Y";゙゙''";;''"';='"゙゙'; "'; ;'"'' "';'/∵ .∴.../ / | ∨| l{ ! { // / / { /{ { <";゙゙=''";;''"';'"゙゙'; ="'; ;'"'' / ∴...... / / 丿 / 〈 ゝ_ゝ 乂 / / 乂 | / .乂 |";゙゙''";;''"';'="゙゙'; "'; ;'="'' | ̄ ̄ ̄...i /./ 〈 |... / - ‐アイ. / ゞ | |'";;''"';'"゙゙'; ="'; ;'"'' "''";;''"';'"゙゙'; = | / \\ l |.... / ´-っ ././ }! なんの因果か、鹿児島にいます 974 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 21 05 37.61 ID 5GeIvELqo [2/11] 【鹿児島END 後編】 小蒔「……」テクテク 京太郎「しっかし、鹿児島は空気が美味しいですねぇ」 小蒔「……」コクコク 京太郎「長野も悪くなかったけど、鹿児島はまた別物ですよ」 小蒔「……」ソワソワ 京太郎「……小蒔さん?」 小蒔「ふぁ、ふぁい!?」ビクンッ 京太郎「どうしたんですか? さっきからボーッとして」 小蒔「あっ、えと……いや、その……」オロオロ 京太郎「もしかして、眠くなっちゃいました?」 小蒔「そうじゃなくて……! あの!」モジモジ 京太郎「?」 スタスタスタ 霞「あら、どうかしたの?」バイーン 京太郎「!?」 須賀ホーン「」ビーン!! 霞「ふふっ、元気そうね」ニッコリ 京太郎「あ、いや!? これはその……」ササッ 霞「小蒔ちゃんのだけじゃ物足りないのかしら?」クスクス 小蒔「……」ムスッ 京太郎「あ、いえ! そういうわけではなく!」オロオロ 小蒔「京太郎さん……」ギュッ 京太郎「ふぁっ!?」ビーン 霞「エベレスト!」 975 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 21 18 44.31 ID 5GeIvELqo [3/11] 小蒔「私じゃ……ダメなんですか?」ウルウル 京太郎「だ、ダメじゃないです」ブンブン 小蒔「……でも、霞ちゃんのこと」 京太郎「あ、いえ! あくまでこれは生理現象というか、おもちだけです!」 霞「酷い……私の体だけが目当てだったのね」シクシク 京太郎「ファッ!?」 小蒔「いつの間にそんな関係に……」ポロポロ 京太郎「か、霞さん!?」 そ、それは二人だけの―― 霞「冗談よ」ケロッ 小蒔「なんだ、冗談だったんですね」ホッ 京太郎「!?」ガビーン 霞「さぁ、お昼の時間よ」スタスタ 小蒔「行きましょう、京太郎さん」グイッ 京太郎「えぇー?」ゲンナリ 霞「ふふっ。京太郎君はからかい甲斐があるわね」 京太郎「ここに来てからこんな扱いばっかりですよ」ハァ 霞「でも、楽しい想いもしてるでしょう?」 京太郎「いや、まぁ……それは」ポリポリ 小蒔「?」バヨエーン < > . イ `ヽ . ハ / / / } / { / /- // /! | ,′! /{ { / { / / ス } {. | |, ===ミ. ∨ // / / | |. | {! f r}` -=x 乂/ { 从 | ゞ-' r' r∨ | ∨{ , ゞ_ ン  ̄Y ゝ _ .イ /} リ / / \ ‘' イ _ >' γ./ / }` ---ァ<{ .Y {、. / / / / {! / / ヽ ! !! / {从 { {. l/ / .ノ |l、. _{ , '∨. |./ / . / リ Y ィ / / / / / , ´ -=_彡 ! . / / { ノ i ,′ / ! } / } ノ ∧ / ト--==彡` / .ゝ { { | ∨∧ / >--=x 人 ゝ'´} 京太郎「とても柔らかくて、美味でございました」ペコリ 霞「それは、 誰 の が一番なのかしらねぇ?」ジトーッ 京太郎「ナンノコトデショウカ」ギギギギッ 霞「知らないのは小蒔ちゃんくらいじゃないかしら」ニヤリ 977 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 21 30 54.62 ID 5GeIvELqo [4/11] 京太郎「……」メソラシ 霞「浮気者」ボソッ 京太郎「」 霞「早漏」ボソッ 京太郎「そ、それは関係ないでしょう!!」 霞「でも絶倫」ポッ 京太郎「ファァァァァ!!!」 小蒔「霞ちゃん、さっきから何を?」 京太郎「あの、それはですね、なんというかそれというかアレというか」オロオロ 霞「着いたわよ。小蒔ちゃん、こんなところで喋ってていいの?」 小蒔「あ! 私、京太郎さんの分をよそってきます!」タタタッ ガラガラガラガラッ 京太郎「……」 霞「……」 京太郎「ありがとうございます」 霞「いいのよ。でもいずれは教えてあげないとね」」 京太郎「なんなんですか?」 霞「?」 京太郎「穢れを祓うってなんなんですか? なんで穢を祓うのに穢を注ぎ込むんですか?」ブツブツブツ 霞「あー、まぁねぇ。でもちゃんと理由があるのよ」 京太郎「理由?」 霞「貴方は小蒔ちゃんと結婚したわね?」 京太郎「ええ、色々ありまして……//」エヘヘ 霞「結婚したら、勿論ナニするわね?」 京太郎「ナニします。しまくります」 霞「だから私達の出番なのよ」フフフ 京太郎「え?」 979 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 21 44 15.08 ID 5GeIvELqo [5/11] 霞「こんな言い方したくないけど、貴方と小蒔ちゃんがナニすると小蒔ちゃんに穢れが溜まるのよ」 京太郎「そりゃまぁ、神聖さとはかけ離れてますよね」 霞「小蒔ちゃんに悪いものを注がない為には、貴方を常に綺麗な状態で維持し続ける必要あるわ」 京太郎「……それが、アレですか?」 霞「四人がかりで交代制ね」 京太郎「搾り取られるこっちの身にもなってくださいよ!!」 霞「でも気持ちいいでしょう?」 京太郎「そりゃもう!」キリッ 霞「じゃあ、頑張って今日も精力つけましょうね」フフフ ガラガラ _.. -‐==‐- .._ ,....´..............................`...、 /......../...................、............. , ' . . ../{..........j......}.......}.............. / .,' ./../厶....../{....厶._/../............ ,′ ./..//{/ \{ハ/ }/}イ|....| . . . .l i{..ⅱ{ /j{ _.二_ 二._从...|l . . | 八. !い{从ニ⌒ 、 ⌒ニハ).八 . . | |.!..... 厶``` r--y```-イ . . . . 〈 从...... . . 〉._ `ニ´ ノ爪 . . ./}ノ > 、 {. .ミト .__. イ彡 . .)ノ __ /.....ニ7⌒7| {T⌒丶、≪⌒ , '..............厂三ハ 从_>‐‐\ . \ /../......../ {ニ、 ぃ、_,,ツ '⌒ ). . . .' , j{.i.{..../;厶 \\/∠.._ /イ. j. . } ハい(/ / ̄ \__.ノノ}/^\ 七iでつ' // マ⌒ __ノ _,√ . { , ' 'r㍉て_]ユ._ r-=≦..__ jい / / }l }_ _ノ _..二〉、 { { __人 八 ‐=≦⌒ ⌒ニ二> 杰三≧=--='⌒ニニ≧ ..,,___.. イ ̄≧=- .._ ヽ、 小蒔「さぁ、京太郎さん。食べましょう」ニッコリ 京太郎「はいっ」 初美「今日はイモリの黒焼きですよー」スッ 春「黒糖を食べて精力つける」スッ 巴「いつもこんなメニューばっかりでごめんなさい」ペコリ 京太郎「いいんですよ、巴さんの料理美味しいですから」ニッコリ 初美「御託はいいからとっとと食うんですよー」グイグイ 春「黒糖が先」グイグイ 巴「あっ!」 京太郎「あぶぶぶっ!?」 小蒔「だ、ダメ!!」ドーン 一同「!?」ビクッ 小蒔「わ、私が食べさせ……ます……//」カァァァ 霞「(かわいい)」ホッコリ 982 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 21 52 51.54 ID 5GeIvELqo [6/11] 小蒔「はい、あーん……」スッ 京太郎「あ、あーん」モグモグ 小蒔「お、美味しい、ですか?」モジモジ 京太郎「はい、美味しいですよ」ニッコリ 小蒔「はいっ!」パァァァァッ 初美「……」モグモグモグモグ 春「……」ボリボリボリボリボリ 巴「……私が作ったのに」ボソッ 三人娘「……」ジェラァァァァ 霞「うーん、穢れが溜まってるわねぇ」ハァ 小蒔「こ、これも!」スッ 京太郎「あむっ」モグモグ 小蒔「どうですか?」 京太郎「うん、美味しい」パァァ ... -―━―- ... / \ / / / / l . / / / | |l l l . | l | l 八i l 八 ハ l | | |八芹坏\ ノ芹坏ノ} | |从 { ヒソ ヒソ 厶イ | 八 }∧ ''' ' '''' _'ノ 八 \ .、 V__フ .. / `Y^介ト - 个ミ= / //} /\' \ / / / { ∧/ / | l |_ /{ { { i / / | l八\ /八八 | ∨ / | / \ / {ノ / / ノ' } ∧ 〈__/ / / ∨_rv'__ 〈人_{ / / |―┴'´人 / 从 /\/ 从 ∧. _/ \{ { _, 、__ / ――、∧ / __ }二二二二二≧==≦{ // ̄ ̄ \ 小蒔「えへへっ」グッ 京太郎「(かわいい)」ドキドキドキ 霞「……そろそろ、頃合かしらね」フーム 三人娘「……」メラメラメラ 987 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 22 13 51.05 ID 5GeIvELqo [7/11] 984-985 あくまでおまけだからね、しょうがないね 986 このスレにBADENDはありません 派生EDのみです 【夜 京太郎と小蒔の部屋】 京太郎「ふわぁぁ……」ネムネム 鹿児島に来て、もうすぐ三年近くなるのか 京太郎「……みんな、元気にしてるかな」 活躍はそれぞれニュースで聞いているけど、やっぱり気になる それに、竜華さんも…… 京太郎「あー、いかんいかん」ブンブン こんなこと考えちゃいけないな 俺はもう、ここの人間なんだから 京太郎「小蒔もいるしな」 再会した時は何も覚えていなかったし、正直これといった感情も無かった だけど、今は違う 京太郎「俺の……大切な宝物だ」グッ 今の俺に出来ることは、アイツを守ってやること アイツの支えになってあげること きっと、それだけなんだ ガラガラ 京太郎「ん?」 小蒔「あ、あの……失礼します」スッ 京太郎「失礼も何も、ここは小蒔の部屋でもあるんだぞ?」 小蒔「あ、いえ、その!」モジモジ 京太郎「それに、二人きりの時は敬語は無し」チョップ 小蒔「ひゃうっ!?」 京太郎「約束だろ?」 小蒔「……うん」ギュッ 京太郎「おいで」 小蒔「……」 京太郎「小蒔?」 小蒔「全部……聞いたの」 京太郎「え?」 小蒔「霞ちゃんから」 京太郎「」 小蒔「……みんなとも、その……ああいうことしてるって」カァァァ 京太郎「かすみぃぃぃぃん!!」ウラギッタナァァァ!! 988 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 22 24 57.41 ID 5GeIvELqo [8/11] 京太郎「……」 小蒔「……」 京太郎「言い訳はしないよ」 小蒔「……」 京太郎「ごめん、自分でも最低だなって思う」 小蒔「……」ウルウル 京太郎「だけど、一つだけ信じて欲しい」 小蒔「うん……」 京太郎「後悔は無い」キリッ 小蒔「え?」 京太郎「……」 小蒔「そこは、お前が一番だよ、とか、そういう事を言うものじゃ……?」 京太郎「……もう、嘘をつきたくないから」 小蒔「……」 京太郎「みんな、大切なんだ。小蒔も、初美さんも、巴さんも春さんも」 ガタゴトッ!! ドンドンッ オチツクデスヨー! 京太郎「えーっと……」 小蒔「うん……」 京太郎「だから後悔は無い。儀式の為の関係でも、みんなとああいう事できたのは幸せだった」 小蒔「それが、京太郎の意思なんだよね?」 京太郎「おう、そうだ」 小蒔「……なら、次は私の番」 京太郎「……なんでも言ってくれ」ドキドキ 小蒔「……」スッ ペチンッ 京太郎「?」 小蒔「……じゃあ、これでおしまいっ」ニコッ 京太郎「は?」 小蒔「もう、この話はこれで終わり」 989 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 22 32 04.61 ID 5GeIvELqo [9/11] 京太郎「え?」 小蒔「本当は私、知ってたから」 京太郎「嘘ぉ!?」 小蒔「あっ、ナニの事じゃないよ」 京太郎「じゃあ何を……?」 小蒔「霞ちゃん達が京太郎の事を好きなの」 京太郎「!?」 小蒔「それなのに、みんなは私に遠慮して……だから」 京太郎「それは……」 小蒔「だからね、もう独り占めはよくないと思うの」 京太郎「小蒔……」 小蒔「……今日で、私だけの京太郎は終わり。明日からは……みんなの京太郎になって」 京太郎「いいのか?」 小蒔「うん。その上で……私が一番になってみせるから」 京太郎「……」 小蒔「だから今日だけ……」 ―┼―┼―┼―┤ | ├―┼ ......┤ | ││ | || |―┼―┼―┼―┤ | ├― ゙| ││ | || |―┼―┼―┼―┤ | ├ ..゙││ | || |―┼―┼―┼―┤ | ├ / . 、 ..゙│ | || |―┼―┼―┼―┤ |..... 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У └く_辷ワ´ . . ..`ニ=- ´ ヒ} / { }> ´ ,ハノ xく. ヽ、 _/ ,. -‐―=ァェ込ト-‐'"/ \. `¨¨¨て/ / /. . /. . /. . ,. -‐…'. 〉 `L/7 /. . /. . r‐--‐′. . . . / | .├^ー‐'⌒ー‐'´ . . . . , く ,レ/ . . . . イ \ / { . . . . イ´. ,'. .} /. `ア¬----=≠ニ´. 丿. /. ∧ /. / . ; /. / / ___/V. >ァ、.' ヽ 〃 /__∠.ィにZ乙r У. \{/`77^ソフ'7ケ7^ァ'7'ア>┴''′. | `V^ー'⌒ー^⌒^ー'⌒^⌒′ . | 小蒔「私だけの京太郎でいてくれる?」ギュッ 京太郎「」ブッツン 993 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 22 45 09.12 ID 5GeIvELqo [10/11] 【翌朝】 初美「……」ビクンビクンッ 巴「」アヘェ 春「」ゼンラブリッジ 霞「それで、これはどういう状況なのかしら?」 京太郎「いや、途中で小蒔が力尽きて」 小蒔「むゅっ……京太郎……さん」ギュゥゥゥ 京太郎「それでつい……」ポリポリ 霞「なんで?」 京太郎「え?」 霞「なんで私だけ仲間はずれなのよぉ!」ウェェェェン 京太郎「ファッ!?」 霞「もう一回! ねぇねぇもう一回!!」パンパン 須賀ホーン「無理っす」ピョコピョコ 霞「」 京太郎「打ち止めです」 小蒔「ふわぁぁ……」コシコシ 京太郎「おはよう、小蒔」ナデナデ 小蒔「あっ、京太郎さん! み、見ないでください!」カァァァ 京太郎「大丈夫、寝顔も可愛いよ」 小蒔「あうっ……//] 京太郎「それじゃあ、朝食を作ろうか」スッ 小蒔「あっ、私も!」 京太郎「じゃあ、一緒にやろうか」 小蒔「うんっ!」ウデクミッ 京太郎「何にしようかなぁ」 小蒔「タコスっ!」 京太郎「おー、いいぜ。久しぶりに腕を鳴らすか」 ヤッタ! タコスクライデオオゲサダナー 霞「……」ヒュゥゥゥ 初美「……」ビクンビクンッ 巴「」アヘェ 春「」ゼンラブリッジ 霞「ぐぬぬぬぬっ」 995 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 22 54 20.77 ID 5GeIvELqo [11/11] こうして、俺の鹿児島での日常は過ぎていく 最初は籠の中の鳥みたいだと、思ったこともある だけど今は違う 京太郎「ここはこんなにも楽しくて、幸せで……」 後悔なんて無い 間違いだったなんて思いたくない 京太郎「やっぱり、お前の隣りがいいよ」 小蒔「はいっ!」パァァッ これからも俺は……ここで生きていく 永遠に、死ぬまでずっと…… でも、それは少しも苦痛じゃない だって、今の俺はこんなにも…… , ´ / .' / .' ' | l | l | | / / ' | | | l| | l | , } l | | _/ イ / l| |_,∧_{ . ,-|-}-/、 , | { [二二二二.  ̄ ´ / / { |、{ l∧ {、 | }/イ/イ/},イ . / l | | ̄|| ̄|| ̄|| ̄||.....{〃 r∧ -‐=ミ_从 、Ⅵ ,l七弐ト /} /l| l | |==||==||==||==||=.゙/ /{ 从 {示ト、 \ⅵ上ヒン ./イ } / | |_||_||_||_||.゙/ //从 l∧.ヽVゝ' \ .| /イ/〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_. / イ' {/l∧ ∧. 〈 、 ,イ/j'..゙_〓_〓__〓_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii゙ ̄ ̄iiii .. (;;;;∧;;;ー∧ -‐ァ 从..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....||||||||||||||||||||||||||[[][][][ .. ヽ 、 ‐く__ ´ ィ }/..| .┌──── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||.|.|.||||||||| \ -‐ / ´ ̄〈_ ── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ̄ ̄ ̄||.. . .∥|┌┬┬┬┬┐|┌┬ \._ _. イ / /... ___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||. . . .∥|├┼┼┼┼┤|├┼┼.゙ ̄}/」/ /. < > ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||. . . .∥|├┼┼┼┼┤|├┼┼....f'^ く / `ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||______...∥|└┴┴┴┴┘|└┴ . /「⌒fヘ /゙/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||[][][]| ∥|.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | . _/ _j/|∧ /゙, /}ハ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||[][][]| ∥|.| ミミソ〆.| | / /ム__ノ'^ ). / /| {T} | ト}  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||[][][]|_∥|.| ヽ/〆..゙r 「 // /| / , {斗 lノ / ノ ハ ∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | || ̄ ̄^∥|.|____.....|/ /// ; / 从_乂 _ _ (ィ斧芋ミ、| / ∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| || ̄ ̄ ̄//. 厶r 〃 // , {.芹ハ`¨゙ {r' リ }〉 / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |___||____//____ . j } / 〃. { } 弋ノ `¨´ ノ ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| // ゙/ / / , |l |//// ' ///// ム イ⌒Y ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | // ゙/ |/ / {ハ /{ } .リ ハ{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| // /i. l/ / /. | ∨ 、 v‐‐ッ イ / l} ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | // ゙/ |// / 乂. ∨ \ イ / ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| // / / / `ヾ . < ト / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |≡≡≡≡≡≡≡≡≡゙/ / /| > ` ≦ } // {iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii / / | _ 。r≦ r´ .ノ .// ∧| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..../ / / | ,r≦ >'´ // .// / }!、|_,,.、--‐'''^'''¨´'''^'''´´'''^'''^´`'''´^./ / /} |. ,イ / > 7´ ィ//// / .リ \|__________/ ̄ ̄ ̄.../ / ノ { | / { / / < /// / / / Y";゙゙''";;''"';='"゙゙'; "'; ;'"'' "';'/∵ .∴.../ / | ∨| l{ ! { // / / { /{ { <";゙゙=''";;''"';'"゙゙'; ="'; ;'"'' / ∴...... / / 丿 / 〈 ゝ_ゝ 乂 / / 乂 | / .乂 |";゙゙''";;''"';'="゙゙'; "'; ;'="'' | ̄ ̄ ̄...i /./ 〈 |... / - ‐アイ. / ゞ | |'";;''"';'"゙゙'; ="'; ;'"'' "''";;''"';'"゙゙'; = | / \\ l |.... / ´-っ ././ }! 幸せなんだから (鹿児島ED カンッ!)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/888.html
咲「大会の後、京ちゃんが病院に運ばれてお見舞いに来たのはいいけど・・・」 和「これってもしかして・・・れ」 京太郎(ショタ)「・・・」 久「どうやら、先日の大会で相当深刻なダメージを背負ったみたいね」 まこ「無理もない、国士×8じゃなあ・・・」 京太郎(ショタ)「・・・誰?」ワナワナ タコス「記憶も飛んでしまってるじぇ・・・」 咲「京ちゃんだいじょうぶ?」 ショタ京「・・・」ワナワナ ギュ 和「咲さんに引っ付いて離れようとしないですね・・・」 きょうたろー「わーい、さきー。きゃっきゃっ!」 咲「はいはい、京ちゃん。お姉ちゃんとこっちで遊ぼうね?」 きょうたろー「わかったー!」とてとて 優希「しかしホントにこんな奇病があるとは……。 世の中は摩訶不思議のアドベンチャーだじぇ!」 和「人間の心と体が逆行して小さくなるなんて……そんなオカルトありえません! この子はきっと須賀君の弟、もしくは親戚の子です!」 きょうたろー「おかもちありえません!」どやっ 和「こ、こら人の真似をしてはいけません!」 きょうたろー「あはははは、のどかー! あははは!」とてとて まこ「はっはっはっ、愉快な小僧じゃな!」 久「ふふ、大会が終わってマンネリだったから久しぶりに面白くなりそうね!」 京太郎「うわートヨねえが追ってくるー」 姉帯「ほーら、捕まえちゃうぞ―!」 京太郎「わー」 姉帯「まてまてー!」 姉帯「そーら、きょーたろーくん、つーかまーえたっ!」 京太郎「うわぁ!」 姉帯「ん~♪ ちっちゃいなーかわいいなー!」 京太郎「トヨねえくすぐったいよぅ」 姉帯「すりすりしちゃうぞー。ほらほらー!」 京太郎「わー!」 姉帯「ねーきょーたろーくん。 きょーたろーくんはおねーちゃんのこと、すきー?」 京太郎「うん! トヨねえ、いい匂いするから好きー!」 姉帯「えへへー。 おねーちゃんもきょーたろーくんのこと、だーいすきだよー!」スリスリ 京太郎「きゃー! またすりすりするー!」 姉帯「ん~♪ かーわーいーいーよー!」 シロ「京太郎……行っちゃ駄目……」 ショタ京「えーなんでー?」 シロ「私と……昼寝するの……」 ショタ京「さっきしたばっかりだよ?」 シロ「……京太郎は、私と寝るの……嫌?」 ショタ京「んーん! 大好きー!」 シロ「……そう」 ショタ京「シロねーちゃん、そんなに抱きついたら寝にくいよぅ……」 シロ「ウチではこれが当たり前。 ……我慢する」 ショタ京「そーなんだぁ………ふぁ……」 シロ「……おやすみ、京太郎」 ショタ京「おやすみぃ……シロねー…ちゃん……」 シロ「……」 ショタ京「……シロねーちゃん……大好き……」 シロ「……」ナデナデ ショタ京「うわーん! またまーじゃんで負けたぁあ!」 塞「ほーら、泣かない泣かない。 男の子でしょ?」ナデナデ ショタ京「うぅ……サイねーちゃん……」 塞「きょーちゃんは強い子だって私知ってるよ? 泣いてるばっかの子じゃないもんね?」 ショタ京「……うん……。 ぼく、泣かない!」 塞「よしよし、いい子いい子」ナデナデ 塞「落ち着いたところで、もっかい麻雀やろっか、きょーちゃん」 ショタ京「うん! 今度は負けないもん!」 塞「ふふっ。 私も一緒に打ってあげるわ」 ショタ京「えーサイねーちゃんもー?」 塞「大丈夫、安心して。 きょーちゃん意外の人の手は私が塞いであげるからっ」 ショタ京「……? よくわからない……」 塞「ふふっ……きょーちゃんが理解するにはまだ早いかもね?」 ショタ京「???」 エイスリン「ジャアコレハ?」スッ ショタ京「りんごはー……。えっと、あぽー!」 エイスリン「セイカイ!apple! ヨクデキマシタ!」 エイスリン「ジャアツギハコレ! ムズカシイヨ~?」 ショタ京「ゾウさん……。 えっと……えっと……」 エイスリン「ワカラナイ?」 ショタ京「ご、ごめんなさい……」 エイスリン「セイカイハ Elephant ダヨ!」 エイスリン「Repeat after me. ワタシニツヅイテー」 エイスリン「Elephant」 ショタ京「えーれーふぁーんーとっ」 エイスリン「Elephant」 ショタ京「えれふぁんと!」 エイスリン「Nice! ヨクデキマシタ! エライヨ、キョウタロー!」ナデナデ ショタ京「えへへー」 胡桃「だーるーまーさーんーがー」 ショタ京「そろ~りそろ~り」 胡桃「ころんだ!」バッ ショタ京「、っ!」ビクッ 胡桃「……」 ショタ京「……」ユラユラ 胡桃「………だーるーまー」 ショタ京「ほっ」 胡桃「さんがころんだ!」シュバッ ショタ京「えぇ!?」ビクッ 胡桃「京太郎! 今動いた!」 ショタ京「そんなぁ」 ショタ京「……なんで手つながないで抱っこしてるのー?」 胡桃「んー? 充電充電ー」ギュウ ショタ京「むぐぐ」 トシ「最近アンタらの腕が鈍らになってきてるようだから合宿をしようと思う」 シロ「ダルイなぁ……」 姉帯「そんなことありませんよートシさん」 塞「そうですよ! 私達は日々進歩してます!」 トシ「そういうのは京太郎から離れてから言え」 ショタ京「むぐぐ」 ショタ京「ねートシおばーちゃん。 がっしゅく ってなぁに?」 トシ「ん?お泊り会ってことじゃよ」 ショタ京「おとまりかい!? やったー! おとまりかい、だいすきー!」 トシ「そうかそうか」ナデナデ ショタ京「えへへー」 部員共(お泊り……。 ということは……!) 部員共(京太郎と一緒に色々できるかもしれない!!) トシ「アンタらの邪な考えが手に取るようにわかるよ。……はぁ」 ショタ京「ママー」 霞「もうっ京太郎くんったら……。 またママって言うんだから」 ショタ京「えへへーごめんねー」 ショタ京「でも」ギュッ 霞「あらっ」 ショタ京「こーしてるとかっちゃん。 ママみたいなんだもん……」 霞「……しょうが無いですね」 霞「好きなだけギューしてあげますよ」ナデナデ ショタ京「えへへ、かっちゃん大好きー!」ギュー ショタ京「zzz」 霞「……寝ちゃった……かしら」 霞「……全く……本当に困った子なんだから……」 霞「……ふふっ」ナデナデ ショタ京「ん~♪」 春「あーん」 ショタ京「あーん!」 ショタ京「あまーい♪」サクサク 春「良かった」 ショタ京「ハルねえは食べないの?」 春「食べるよ」 ショタ京「じゃあはい!」スッ 春「えっ」 ショタ京「あーん!」 春「……」 春「あーん」パクッ ショタ京「美味しい?」 春「美味しい」サクサク ショタ京「えへへ、よかったー」 春「……ふふっ」 初美「きょーちゃん! 私とお風呂入るですよー!」 ショタ京「ですよー!」 ショタ京「うわぁー。 ハッちゃん、まっくろー」 初美「あははー、すごいでしょー? でもきょーちゃんもお外でいっぱい遊べばすぐこうなりますよー」 ショタ京「へー! それじゃあハッちゃんとおそろいだぁ!」 初美「そうですねー! おそろいですよー!」 ショタ京「わーい!」 ショタ京「ハッちゃん。 これなあに?」 初美「これはスクール水着っていうものですよー。」 ショタ京「んー? なんかピチピチするー」 初美「そりゃ水着ですからねー」 初美「でもそれを着てお外に出れば、私とおそろいですよー?」 ショタ京「ハッちゃんとおそろい! わーい!」 初美「じゃあ一緒に海行きましょうか―」 ショタ京「はーい!」 初美「くふふ……」 巴「うーん……ここにもない……どこにいっちゃったのかしら……」 ショタ京「どしたのー?」 巴「京ちゃん。 実は私のメガネがどっかいっちゃって……」 巴「……あれ?」 ショタ京「んー?」 巴「きょ、京ちゃん! なんで私のメガネかけてるの!?」 ショタ京「似合いますよー ってハッちゃんがつけてくれたー!」 巴「は、初美ったら……」 巴「……」 ショタ京「……?」 巴「……案外……似合うかも……」 ショタ京「ねートモちゃん。 なんか頭いたくなってきたよ~」 巴「え? ……あ、ああ。 度が合わないもんね。 そりゃそうか」 ショタ京「ぐるぐるするー……」 巴(か……可愛い……) 小蒔「おやつの時間ですよー」 ショタ京「わーい!」 小蒔「今日のおやつはショートケーキですっ」 ショタ京「けーき! けーきだいすきー!」 小蒔「この前、京太郎くんが食べたい食べたい言ってましたからね」 小蒔「私が頑張って作りました」 ショタ京「すごーい! けーきつくれるなんて、こまっちゃんすごーい!」 小蒔「ふふ。 さぁ、冷めないうちにいただきましょう」 ショタ京「はーい! いただきまーす!」 ショタ京「けーきは……暖かいもの……」ビクッ ショタ京「いちごは……しょっぱいもの……」ガクガクッ ショタ京「ご……ごちそう……さまでした……」 バタンッ 小蒔「京太郎くーん!?」 霞「あらあら」 そして巫女達は幸せな時間を過ごして終了。 衣「京太郎! 衣が添い寝してやろう!」 ショタ京「手ーしびれるからイヤダーって言ってたじゃん」 衣「ふふふ……添い寝が腕枕だけだと誰が言ったか!」 ショタ京「?」 ショタ京「抱っこしてればいいの?」 衣「う……うむ……。 これでいい……立派な抱き枕だっ」 ショタ京「ん~♪」ギュー 衣「きょ、京太郎……そんな引っ付くな……」 ショタ京「あ、ごめん……」スッ 衣「あ……で、でも離れるのも駄目だ!」 ショタ京「えー……」 衣「だ、だから……」 ギュウ 衣「こ、衣から抱きつけば何の問題もないっ」 ショタ京「zzz」 ショタ京「ジュンくーん! だっこしてー!」 純「ああ? またかよ……」 ショタ京「だっこ! だっこ!」 純「……まぁいいけどさ」 純「おらよっと」 ショタ京「わー! たか~い!」キャッキャッ 純「……」 純「たかーいたかーい!」スッ ショタ京「わわー! もっとたかーい!」キャッキャッ 純「さらにたかーいたかーい!」グオッ ゴッ 純「ご、ごめんって……」 ショタ京「いたかった……」 純「て、天井がちっと見えなかったんだよ……。 悪かったって……」 智紀「……」カタカタカタ ショタ京「はぁ~」ジー 智紀「……」カタカタカタ ショタ京「ほぉ~」ジー 智紀「……」カタカタカタ ショタ京「へぇ~」ジー 智紀「……」カタカタカタ ショタ京「ふぅ~ん」ジー 智紀「……」カタ... 智紀「触って……見る?」スッ ショタ京「いいの!?」 智紀「うん……」 ショタ京「わーい!」 一「おかえりなさいませ、透華お嬢様」 ショタ京「おかえりーなさいませー。 とーかおじょーさまー」 一「お召し物をお下げいたします」 ショタ京「おめしものをーおさげいたしまーす」 一「おやすみなさいませ、透華お嬢様」 ショタ京「おやすみーなさいませー。 とーかおじょーさまー」 一「今夜は寝かせませんよ、お嬢様」 ショタ京「こんやはーねかせませんよー。おじょーさまー」 一「……うん。 こんなもんかなっ」 ショタ京「ヒラヒラするー」 一「いいよ京太郎! すっごく似合ってる!」 ショタ京「そお?」 一「ヒラヒラの端っこを両手で掴んで、膝を少し下げてちょっとだけこっちを見上げてごらん?」 ショタ京「こ、こう?」スッ 一「……か、完璧じゃないか……!」 ショタ京「とーかー!」トテテ 透華「ん? ……ぶふっ!!」 透華「きょ、京太郎! そのメイド服は一体……!」 ショタ京「はじめくんがつけてくれたー」 透華「は、はじめったら……」 ショタ京「えっと……こうだったっけ?」スッ 透華「!」 ショタ京「えへへ、似合うかな?」 透華(か、可愛い……!) ショタ京「あとー、それとー」 透華「? なんですか?」 ショタ京「こんやはーねかせませんよ、おじょうさまー」 透華「なぁっ!!?」 透華(なななななななななな、なんですってえええええ!!?) 京太郎「?」 美穂子「あんまり動かないでくださいね?」 ショタ京「う、うん……」 美穂子「……あ、京太郎くん。 耳掃除あまりしてませんね? 垢がいっぱいです」 ショタ京「ひ、ひとりでやるの……怖いんだもん」 美穂子「ふふっ。 でしたらいつでも私に相談してください」 美穂子「私の膝でしたらいつでも貸しますからっ」 ショタ京「はーいっ」 美穂子「それじゃあ、ほじほじしますよー」 ショタ京「うぅ……」 池田「不思議だ……。 片目をつぶってるのに全くミスしてない……」 未春「これが……部長クオリティ……」 星夏「いやっ! 部長ヌクモリティだ!」 池田「ニャ」 ショタ京「にゃ?」 池田「違う。 ニャ」 ショタ京「ニャ」 池田「そうそう。 ニャー」 ショタ京「ニャー」 池田「ウニャー!」 ショタ京「ウニャー!」 池田「ニャニャニャー!!」 ショタ京「ニャニャニャー!!」 美穂子「か、華菜……あなた一体なにを……」 池田「げっ! ぶ、部長……」 ショタ京「カナちゃんとニャンニャン中だよー!」 美穂子「!? あ、あなた……年端もいかぬ京太郎くんになんてことを……!」 池田「うぇええ!? ご、誤解ですよ! 誤解!!」 ショタ京「ゆみねえちゃあああん!」バッ 加治木「ど、どうしたんだ京太郎!」 ショタ京「うわあああん! こわいゆめ見たああああああ!!」 加治木「そ、それはそれは……」 ショタ京「うわああん! こわいよおおお!!」 加治木「おお、落ち着いてくれ……泣くのをやめるんだ……」オロオロ ショタ京「うわああああああ!!」 加治木(こ、こういう時は確か……) ギュッ ショタ京「ふぁっ」 加治木「だ、大丈夫だ。 私が側にいるぞ、京太郎」ポンポン ショタ京「ゆみねえちゃん……」 加治木「大丈夫……大丈夫……」ポンポン ショタ京「……」 加治木「泣き止んだか……」ホッ 加治木「……京太郎?」 ショタ京「zzz」 加治木「安心して寝てしまったか……。 泣き止んでよかった……」 ショタ京「んっ……ゆみねえちゃん……」 加治木「えっ? な、なんだ……?」 ショタ京「zzz」 加治木「……」 ショタ京「zzz」 加治木「……」 加治木(な、何もないじゃないか……) 加治木「……」 加治木「あれ?」 加治木(何か期待してた自分がいる……) ショタ京「ん~……zzz」 ショタ京「も~い~かいっ!」 モモ「も~いいっすよ~」 ショタ京「よーっし。 モモちゃんはどこだ~!」トテテ モモ(ふふっ……すぐ後ろにいるんすけどね~) ショタ京「モモちゃーん? どこー?」 モモ「ここっすよ~」ボソッ ショタ京「? いなぁい……」 モモ「えっ」 ショタ京「どこ~?」トテテ モモ「……」 モモ「……」ズーン 加治木「そんな落ち込まなくても……」 モモ「うぅ……先輩はワカラナイっすよ……」 モモ「見つけて欲しくて努力したのに見つけてもらえない人間の気持ちなんて……」ズーン 加治木「わ、悪い……」 モモ「はぁ……」 加治木(意外とモモは繊細な心なんだな……) ガチャッ ショタ京「あ! モモちゃんいたー!」 モモ「!」パァァ モモ「い、いやー! 見つかっちゃったすねー!」 ショタ京「えへへー。 モモちゃーんみーつけた!」ダキッ モモ「はいはーい。 モモはここっすよー」ナデナデ 加治木(そして立ち直りも早い、と……) ショタ京「まこおばーちゃーん」 まこ「おばっ……」 まこ「きょ、京太郎。 わしのことをおばあちゃん呼ばわりするのは止めてくれんか?」 ショタ京「えー? でもおばあちゃんみたいなんだもんっ」 まこ「な、なんじゃとぉ!?」 まこ「おばあちゃんみたい……まだ17なのに……おばあちゃん……」 久「すごい落ち込み様ね……」 まこ「ぶちょお……。 わしってそんなに老けちょるかのう……?」 久「え?」 まこ「京太郎が……わしのことをおばあちゃんみたいだって……」 久「それ多分あなたの口調のせいよ」 ショタ京「たこす?」 優希「そう! アタシの大好物! とっても美味しいんだじぇー?」 ショタ京「へぇええ!」 優希「京太郎はタコス食ったこと有るか?」 ショタ京「ううん。 無いよ」 優希「そうかそうか!」 優希「タコス、食べたいか?」 ショタ京「食べたい食べたい!」 優希「いいぞ京太郎! いい食いつきだじぇ!」 優希「その意気込みならきっと……世界のタコスを極める、タコスソムリエになれるはずだじぇ……」 ショタ京「???」 優希「ふっ……お前に話すのはもう少しおとなになってからだな……」 ショタ京「???」オロオロ 優希「よっしゃー! タコス食いに行くじぇ~!!」 ショタ京「お、おー!!」 ショタ京「あ! はりゃむりゃさん!」 和「うっ……」 和「きょ、今日こそちゃんと苗字を覚えてもらいますからね! 須賀くん!」 ショタ京「??」 和「はらむら のどか」 ショタ京「はりゃむりゃ のどか」 和はーらーむーら」 ショタ京「はーりゃーむーりゃ」 和「……」 ショタ京「??」 和「きょ、今日はこのへんで勘弁してあげます……」 和「明日こそちゃんと言わせてみせますからねっ!」 ショタ京「? ……が、がんばれー!」 和(舌っ足らず……・可愛すぎます……!) 久「久おねえちゃん」 ショタ京「ひさおねーちゃん」 久「ん~……」 久「久お姉さま」 ショタ京「ひさおねーさま」 久「違うなぁ……」 久「久の姉御」 ショタ京「ひさのあねご」 久「ありえないわね、うん」 久「というわけで色々考えた結果『ひさっち』に決定しました」 まこ「は?」 ショタ京「ひさっちー!」ギュッ 久「はいはーい。 ひさっちですよー」ギュー まこ「なにやっとんじゃアンタ」 咲「京ちゃん……。 京ちゃんは私のこと、好き?」 ショタ京「え? うん! 大好き!」 咲「そ、そうなんだ……。 えへへ……」 咲「じ、実はね? 私も……京ちゃんのこと、好きなんだぁ……」 ショタ京「咲ちゃんも!? やったぁ!」 咲「う、嬉しい?」 ショタ京「うれしいー!!」 咲「……」ドキドキ 咲「それじゃあ、京ちゃん。 お互い好きだってわかったことだし……」ドキドキ 咲「好きな人同士でしかできないこと、しよっか?」ドキドキ ショタ京「? なにするのー?」 咲「今からすることはね、絶対に好きな人同士でしかやっちゃいけないことなの」ドキドキ ショタ京「へー! なにするの!?」 咲「……それじゃあ、してあげるね……。 京ちゃん、目、つぶって?」 ショタ京「うん!」 そして 二人は 幸せな キスをして ――――――――終了。 ―――――後日。 咲「きょ、京ちゃん!? なにしてるの!?」 ショタ京「ぷはっ。 え? ちゅーだけど……」 咲「そりゃ見ればわかるよ!……そうじゃなくて!」 咲「なんで和ちゃんともしてるのー!?」 ショタ京「ちゅーってすきなひとどーしでしかしちゃいけないんでしょ?」 咲「え? う、うん……」 ショタ京「だから……皆好きだから……」 和「須賀くん……好きです……///」 優希「初めてのキスはタコス味でした……///」 久「み、見た目は子供なのに……すごかったわぁ……///」 まこ「若いってええなぁ……ホント////」 咲「そ、そんな……京ちゃんとキスしていいのは私だけなのに―!!」 ―――おしまい。 ショタ京「あっ、あらふぉーのおねーさん!」 すこやん「アラサーだよ!!って」 すこやん(なにこのかわいい生き物!)ドキドキドキドキ すこやん「ぼ、ぼく?どうしたの急に」 ショタ京「テレビで見たことある人だなぁって思って!明日おねーちゃんたちに自慢する!」ドヤッ すこやん(やばいかわいい超かわいい) すこやん(あぁ・・・早く結婚してこんな子ども欲しいなぁ)ハァ ショタ京「?」 こーこ「あれっすこやん」 すこやん「こ、こーこちゃん!」 こーこ「ん?誰このショタっ子」 ショタ京「あっおねーさんもテレビで見たことある!すごーい!」 こーこ「ほうほうなるほどなるほど。すこやんもついにこんな子どもにまで手を出すようになったか・・・アラフォー独身って恐ろしい」 すこやん「誤解だよ!?あとアラサーだよ!!」 健夜「選手が幼児化?」 恒子「だって。先日の男子の大会で深刻なダメージを受けた選手が病院に運ばれたら…小さくなってたんだって」 健夜「男子の部か…今回初めての怪我人かぁ」 恒子「毎年竜巻が起きたり場外まで吹き飛ばされたり五感が消えたりしてるからねえ…小さくなったのは今回が初めてだけど」 健夜「リアルコナン…」 恒子「どしたの?すこやん」 健夜「あ、いや、どうなってるんだろうと思って…ちょっと見に行ってみようか」 恒子「お、小鍛冶プロも男子の方が気になりますか」 健夜「いやそっちは毎年見てるし…それよりもその深刻なダメージを受けた選手ってほうをだよ」 恒子「え?」 ~病院 恒子「選手の名前は本部で名簿調べればすぐにわかるとはいえ、すこやんさぁ」 健夜「なに?」 恒子「負けた方の選手が気になるなんてどーいう風のふきまわし?」 健夜「いや、身体が縮んだなんて今回が初めてだから興味があって」 恒子「ふーん」 健夜「…なに? こーこちゃん、その目は」 恒子「小さくなったからって選手を襲ったりしないでね?青春真っ盛りの15歳相手に婚期に焦るアラフォーだからって」 健夜「アラサーだよ!! ていうか襲わないよ!」 恒子「ジョーダンジョーダン。ええっと確か部屋はそこだったっけ。名前は清澄の須賀くん、髪は金髪」 健夜「金髪…日本人なのに珍しいね…って、こーこちゃんなに服を引っ張って」 ショタ京太郎「オネーさんだれ?そこぼくのへやだけど」クイクイ 健夜「」 健夜(か、かわい~!!!すごく綺麗な金髪!本当に日本人!?ていうか今オネーさんって!オネーさんって!!) 健夜「お、お、お、お」 恒子「君、ここの部屋の子?お名前は?」 ショタ京「すがきょうたろう」 恒子「すが…ってことは例の男子麻雀の試合の被害者が君なのね?」 ショタ京「しあい?まーじゃん?」 恒子「あらー、もしかして記憶も飛んじゃってるかー。すこやんこれは…すこやん?」 健夜「オネーさんオネーさんオネーさんオネーさんオネーさんオネーさん…」ブツブツ 恒子「おーいすこやーん。戻ってこーい」テヲブンブン 医者「おや、これはこれは、この子のご家族の方ですか?」 恒子「あ、私たちは今回彼の 健夜「ハイッ!オネーさんです!!」えっ」 ~帰り道 ショタ京「~♪」キャッキャ 恒子「すこやんどーすんのこれ…」 健夜「どどどどどどーしよー!!何か取り返しがつかないようなことになっちゃったけど!」 恒子「言い出しっぺはすこやんなんだから、ちゃんと面倒見ないと」 健夜「そ、そうだけど…」 ショタ京「オネーさんだいじょうぶ?」クイクイ 健夜「うん!オネーさんだいじょうぶだよ!」キリッ 恒子「あちゃ~全然大丈夫じゃないなこれは」 ホワンホワンホワワ~ン:病院での回想 医者「今回の件は、恐らく劇薬であるAPTX4869と同じ効果の技を喰らい、身体が幼児化してしまったのでしょう」 健夜「なるほど、男子の方では遂に解禁されていたんですね。しかしプロではなく男子のほうで使い手がいたとは」 恒子「男子麻雀怖い」 医者「しかし一時的な物で済みそうですし、元に戻るのは割とすぐでしょう」 恒子「え、そうなんですか?」 医者「ええ、iPS細胞の研究成果のおかげで治療はスムーズに進みました。今シーズンでは五感を失ったり障害を残したりする選手が 大勢出ますがそちらも問題なく対応できるでしょう」 恒子「それはよかったです(iPSパネェ)」 医者「さて、彼は小さくなったとはいえ見ての通り健康体ですし、あとはご自宅で療養すれば…と思いましたが、 よもやこちらが連絡入れる前にご兄弟の方が来て下さるとは、助かります」 恒子「あ、いえ、どうも(すこやんどーすんの!?)」 健夜「は、はい(こーこちゃんどーしよ!?)」 ホワンホワンホワワ~ン:回想終了 健夜(なんやかんやあって断り切れず、こーこちゃんにも逃げられ、仕方なく実家に連れ帰っちゃった) ショタ京「~♪」キャッキャ 健夜(なんだか色々ヤバい気がするけど、おかーさんにどー説明しよう…) ショタ京「オネーさんおうちもうすぐ?」 健夜「うん!もうすぐだから待ってね!(オネーサンオネーサンオネーサン…)」 ~健夜家 すこ母「男の子の友達を連れてきてとは言ったけど…こんな小さな男の子を連れてくるとは…」ハァ 健夜「ゆ、友人の子を預かるの頼まれたんだよ!きょ、今日だけだから!ねっ?」小声 すこ母「まあいいけど、その友人の子のようにアンタはいつ子供を持ってくるのかねぇ…」ハァ 健夜「余計な御世話だよ!」小声 ショタ京「?」 ~晩飯 ショタ京「おさらならべるのてつだったんだよー」フンス 健夜「えらいぞー」ナデナデ ショタ京「~♪」 すこ母「早く自分の産んだ子の頭を撫でられるようになってほしいわね」 健夜「大きなお世話だよ!」 一同『いただきまーす』 すこ母「あら京ちゃん、ごはんの好き嫌いないの?えらいわね~」 ショタ京「うん!ごはんだいすき!」モグモグ 健夜「お、おかーさん!?京ちゃんって」モグモグ すこ母「あら、京太郎くんだから京ちゃんでいいでしょ。あと女の子なんだから食べながら喋らないの」 健夜「ゴックン。そんなテキトーな」 ショタ京「なんだろ、そのよばれかた、なんだかなつかしいがする…」 健夜「じゃ、じゃあ私も京ちゃんって呼んでいい?」 ショタ京「うん、いいよっ」 すこ母「終わったらデザートのメロンがあるわよ」 健夜・ショタ京「わ~い」 ~風呂 ショタ京「~♪」ゼンラデカポーン 健夜「……」ゼンラデカポーン 健夜(まずいまずいどうしよどうしよ。なんか成り行きで一緒に入ることになったけどどうしよ) 健夜(いやでもこの年齢だし初めて来る人の家のお風呂なんて勝手が分からないだろうし仕方ないよね。うん仕方ない) 健夜(そう仕方ない、仕方ないんだよこれは!) ショタ京「オネーちゃん?」 健夜「ヒャッ!?」ビクゥッ ショタ京「?」 健夜(子供相手とはいえまさかこの年齢になって生まれて初めて男性とお風呂に入るなんて…何と言うか私ついに純潔失ったなぁ…)←27歳処女です ショタ京「オネーさん」 健夜(だが相手は幼児、やましい気持ちはない、ないはず) ショタ京「オネーさーん」 健夜「あ、え、な、何?」 ショタ京「せなかながしてあげる!」 健夜「」 ゴシゴシ 健夜(男の子に背中流されてる!私今男の子に背中流されてるよ!人生かつてない大事件だよ!) ショタ京「オネーさんのせなかせまいね、すぐあらいおわっちゃうよこれじゃ」 健夜「そ、そーだね。だったら前も洗ってみる?」 ショタ京「えっ」 ショタ京「あはは、オネーちゃん、まえならてがとどくでしょ?そこはじぶんであらわなきゃ!」 健夜「そそそそーだねアハハハハハハハ(何口走ってんの私ぃ~!?)」 ショタ京「もうっ。オネーさんそろそろながすよー」 健夜「あ、シャワー使う?それならそこの」オケザバァー 健夜「……」 ショタ京「こっちの方が早いっ」フフンッ 健夜「……今度は私が背中流してあげよっか」ニコッ ショタ京「あ、ぼくはいいよ。オネーさんとちがってせなかにてがとどくし」 健夜(身体の柔らかさ…これが年の差かぁ…いかんいかんそれよりも) 健夜「ダメダメ、オネーさんの言うことは聞かないとダメだよっ。ほらあっち向く」 ショタ京「えー」 健夜「えー、じゃないっ」 ショタ京「はーい、おねがいしまーす」 健夜「そ、それでは…ゴクリ」テヲワキワキ 健夜(おおおおお男の人の裸体に触る…こんな生まれて初めて…)ゴクリ ショタ京「オネーさんマダー?」アシブラブラ 健夜「ご、ごめんねっ」スッ ショタ京「キャウッ!?」 ショタ京「お、オネーさん、そこせなかじゃない、わき!わき!こしょばい!」 健夜「ご、ごめんね」アセアセ ショタ京「オネーさんなにあせってるのさー」 健夜「だだだだいじょぶだいじょぶ、もうだいじょぶだいじょ…(こ…これは…!)」 健夜(男の人の、お尻!まだ未発達で小さいとはいえ、男の子のお尻!) 健夜「きょ、京ちゃん?す、少し腰をあげてくれる?ちょっと洗いにくい所があるんだけど」 ショタ京「え?いいけど…」スッ 健夜「ヒュッ」ゴクリ 健夜(お尻が!無防備な可愛らしい桃が!やっちゃうよ?私やっちゃうよ!?しかし手を出したら犯罪な気がする!) ショタ京「オネーさーん。あしがつかれるからはやくしてよー」 健夜()プツッ 健夜(そうだよねやらないと相手に失礼だよね仕方ないよね) 健夜「フフフフ、では遠慮なく」 モミッ ショタ京「アウッ」 健夜(やばいやばいこれはやばい癖になるやばい) ショタ京「お、オネーさん!?おしりはじぶんであらえるからだいじょうぶだよ!」 健夜「(オネーサン…いつ聞いてもすばらな響き…)大丈夫大丈夫オネーさんに任せなさい」 ショタ京「いやえとあ、そこはふともも…」 健夜「ダメだよ。自分で洗えると思っても洗えてない事なんてよくあるんだから」 ショタ京「で、でも…あ、そ、そんなみみのうしろまで!」 健夜「ここらへんは目立たないから汚れがたまりやすいんだよ。しっかり洗わないとね」 ショタ京「で、でもぉ」 健夜(ヤバいゾクゾクする楽しい。そだっ) 健夜(息を耳元に――)フゥッ ショタ京「ノワァッ!?なんいまの!?」 健夜「フフッ耳元が弱いみたいだね」ニヤニヤ ショタ京「オネーさんからかいすぎだよぉ…」 健夜「まだまだ行くよっ!」 ショタ京「そ、そんなぁ、もうじぶんであらえるよぉ…」 健夜「ダメダメ、オネーさんの言うことは聞きなさい」ギュッ ショタ京「オネーさん、なにを(や、やわらかい!)」 健夜「オネーさんが隅から隅まで洗ってあげるから――――あっ」 健夜(小さいウインナーと小さいキャベツの玉……) 健夜(まだ未発達で小さいけど、あれって…あれってもしかして―――)ハッ ショタ京「あう…あう…」 健夜(この状況、全裸で後ろから年端もいかない少年に抱きついてるアラサー…) 健夜(―――犯罪じゃん!!) 健夜「あわわわわわ」ソットテヲハナス ショタ京「フキュウ」 健夜「あ、あははははは、背中はこれくらいにして早く流そうねっ」ザバッ ショタ京「おもち…やわらかかったぁ…」 ~寝室 ショタ京「……」 健夜「……」 健夜(気まずい…) 健夜(調子にのってたとは言え、あんなことまでやっておいて同じ寝床で寝るとか…) 健夜(そりゃ確かにこんな小さい子を一人で寝させるなんて行けないけどさ…) 健夜(大体おかーさんも、こんな時に限って留守にするってどういうこと?親戚の云々とか言っちゃってさ) 健夜(「この子を1人にさせる気!?」って言われたけど、間違いが起こったらどうするの?) 健夜(いや、よく考えたらこの状況で間違い起こすの私の方だけど) 健夜(いやいや、それよりも――) スースー 健夜(あれ…寝息立ててる…?もしかして寝た?子供は寝つきがいいなぁ)ゴロン ゴツン 健夜「あいたっ。何この硬くて大きいの――」 京太郎「スースー」 健夜「」 ホワンホワンホワワ~ン:病院での回想 医者「今回の件は、恐らく劇薬であるAPTX4869と同じ効果の技を喰らい、身体が幼児化してしまったのでしょう」 医者「しかし一時的な物で済みそうですし、元に戻るのは割とすぐでしょう」 ホワンホワンホワワ~ン:回想終了 健夜「え」 健夜(え~!?確かにすぐ戻るって言ってたけど、その日の晩で!?) 健夜(い、いやまあ意識がないうちに戻ったのはせめてもの救いかもだけど) 健夜(おかーさんがいなくてよかったぁ…いたらとんでもないことに…いや、逆に喜びそうな気がしなくもないなぁ) 京太郎「うーん」ゴロンッ 健夜「え」 京太郎「んん」ギュッ 健夜「あぅ」 健夜(だだだ抱きしめられてルゥ―!?) 健夜(この20年間、男に抱きつかれるなんておとーさん除いたら初めてだよ!) 健夜(どうなってるの今日は!?なんか今までの灰色の人生になかった薔薇色の展開が続いてるよ!?ちょっと犯罪臭いけど!) 健夜(ここまできたら処女卒業まで―――) 健夜(処女卒業―――) 健夜「…」 京太郎「スースー」 健夜(目が暗闇に慣れてきたけど、京ちゃん、こうして近くで見るとすっごいイケメンだなぁ) 健夜(腕も胸も、筋肉で硬くて、抱かれてると凄く安心する…ずっとこの腕に抱かれたい…) 健夜(…ダメダメ!この子は15歳で、青春真っ盛りの男の子、もっと楽しい事がいっぱいあるんだから) 健夜(私みたいな灰色の人生を送ってきたアラサーなんて相手にするのは…) 健夜(灰色…)ムカッ 健夜(いいなあ。ズルイなぁ。こ、ここまでやってるんだから私にも少しくらい役得があってもいいんじゃないかなっ) 健夜(こっちは振り回されてばっかりなんだから)←風呂場で子供にセクハラをした27歳独身 京太郎「スースー」 健夜(京ちゃん…) 健夜(夢は見ないから…せめて手だけは貸してね) 健夜「この大きな右手を…ここにおいて…指を中に…」スッ 健夜「!!!!!」ビクゥンッ 健夜(ヤッヤバッ!)ハッ 京太郎「スースー」 健夜(よ、よかったぁ…声は出てないみたい…) 健夜(こ、このくらいにしておこうか…) 健夜「……」 健夜(も、もうちょっとだけ……)スッ 健夜(ちょ、ちょっとだけなら……)ピト 健夜「ひゃっ!ん……!あぁん……!」 健夜(な、何これ…!?一人でやるより何倍も気持ちいい…!!ダメ…こんなの体感しちゃったら止められないよう…!) 健夜(硬くてあったかい…でも…1本じゃ全然足りない…) 健夜(その御留守になってる左手も…胸の方に)スッ 健夜「んう……!」 健夜(く、癖に、なるぅ、これ……4本なんて気持ちよすぎるよぉ……) 健夜(あぅ…そ、そんなぁ、胸も一緒に攻められたら……おかしくなっちゃうよぉ) 健夜(あぁ…そんな奥をかき回されたら……ダメ!きちゃう!) 健夜「んんんんんんー!!」ゾクゾク 健夜「う……」 健夜(やば…こんなの覚えたら一人でやるなんて満足できないよ……) 健夜(もっと…熱くて太くて硬いのを入れたい……) 健夜「……」チラッ ~翌朝 健夜「~♪」ツヤツヤ 京太郎「あ、あの、小鍛冶プロ」 健夜「ん~なに~?京ちゃん」ツヤツヤ 京太郎「その…昨日はご迷惑をおかけしてすみません」 健夜「謝る必要ないよ~?」ツヤツヤ 京太郎「それに、病院まで送ってもらうなんて」 健夜「気にしないで~」ツヤツヤ 恒子「なにこれ」 恒子「一晩で戻ってるのも驚いたけど…ちょっとすこやん、昨日彼に何したの。それにいつの間に愛称で呼ぶ仲になったの?」小声 健夜「それは彼の名誉の為に話せません」フフン 恒子「あんまり男に縁がないからって襲ったりしてないでしょーね」小声 健夜「それも彼の名誉の為に話せません」フフン 恒子「いやそこは否定しようよ!?」 ~病院前 京太郎「この度はお世話になりました」ペッコリン 恒子「んん、まあ色々巻き込んじゃった気がしなくもないけど」 健夜「じゃあね京ちゃん。後でまたメールしてね」 京太郎「あ、はい」 タッタッタ 恒子「……すこやん」 健夜「ん?どうしたのこーこちゃん」 恒子「いつの間に彼とアドレス交換したの?」 健夜「? 今朝だけど?」 恒子「…すこやん、流石に15歳が相手は色々ヤバいよ?」 健夜「と、突然何言ってんの!?何もしないよ!?」アセアセ 恒子「まあなんにせよすこやんの電話帳に男の人の名前がようやく載るのか…よかったねーすこやん」 健夜「大きなお世話だよ!それに男の人なら、その……おとーさんが」ハァ 健夜(で、でもこれで京ちゃんが初めての男性(意味深)かぁ) ~清澄メンバーと合流 咲「あ、京ちゃん!元に戻れたんだね」 京太郎「よう咲。迷惑かけちまったな」 優希「ほんとだじぇ。全くご主人様に心配をかけるとは困った犬だじぇ」 和「麻雀で身体が縮むなんて…そんなオカルトありえません」ブツブツ 京太郎「誰が犬だ誰が。そういや部長たちは?」 咲「部屋で待ってるよ。心配かけたんだから早く顔見せてあげようよ」グイッ 京太郎「お、おい、咲、引っ張るなよ」 優希「あ、咲ちゃん、京太郎、待つんだじぇー」 咲(京ちゃん…どこに行ってきたの?病院にいたっていうのに――――) 咲(――――京ちゃんの身体から知らない女の臭いがする) これにてカン おまけ 和「SOAけど、もし本当であれば小さくなった咲さんをprpr出来るかもしれません…!」 和「しかもiPS細胞のおかげですぐに戻れる…!やはりiPS細胞はすごいです!」 和「というわけで聞いてみましょう!」 和「どうすれば人を小さくできるんですか!?」 ?「バーロー、おめーみてーなのには無理だよ」 ?「あれをやるなら銃弾を至近距離でかわしたり素手で電柱をへし折ったり月の石で進化したりしねえとできねえよ」 ?1「まだまだだね」 ?2「と思ったがやっぱちげーわ」 ?3「ケケケケケ」 和「」 女子が魔物麻雀なら男子は超人麻雀、はっきりわかんだね 今度こそカン きょうたろう「さき~、さき~っ」ビエー ?「おや?あれは…」 ?「ぼく、どこの子ですか?お母さんは一緒じゃないんですか?」 きょうたろう「ひっく…ひっく…」 きょうたろう「……」ビエー ?「おやおや…これは困りましたねえ」 ?「よっ、と」ヒョイ きょうたろう「ふぁっ!?」 ?「ここはひとつ、おねーさんが力添え致しましょうかねっ!」 きょうたろう「おねーさん……」 ?「はい。なんでしょう?」 きょうたろう「おねーさんは、だれ?」 ?「誰、と来ましたか。ふふ、名乗るほどの者ではありませんよ」ヨシヨシ きょうたろう「なの…?」 ?「あ、表現が難しかったみたいですね。仕方ありません」 煌「通りすがりの花田煌、ですよ」すばらっ きょうたろう「はな…きら…」 煌「これでもまだ難しいでしょうし…私のことは…そうですね、すばらとでも呼んでください」 きょうたろう「すばら?」 煌「すばらっ!」 きょうたろう「すばら!すばらっ!」キャッキャ 煌「んん!すばらな発音です!」 煌「しかし困りましたねえ。これから試合なのですが…」 きょうたろう「しあい?」 煌(まさか迷子の子を見つけてしまうとは…今から迷子センターへ送っても、きっと試合に間に合わない) 煌(しかし……放っておく訳にもいきませんよねぇ…)ウーン きょうたろう「すばら…?」 煌「はい?どうかしましたか?」 きょうたろう「すばら……いやそうなかおしてる」 煌(嫌そうな……?)ハッ 煌(しまった…今この子は迷子になって不安でたまらないのに) きょうたろう「だいじょうぶ?……おなかいたいの?」 煌(こんな小さい子に心配掛けさせるとは…自分がしっかりしなければならないというのにっ!) きょうたろう「すばら…?」 煌「ぼく、ちょっと来てください」タタッ きょうたろう「ふえ!?」 煌(迷子センターの場所はわからない、どれだけ時間が掛かるかも) 煌(しかし、私に持てる選択肢はそれだけじゃない……!) ガラッ 煌「部長!すいません、この迷子の子、お願いしますっ!」 哩「は、花田?いきなり現れよってから、何ば…」 煌「説明は後でします!とにかく一旦お任せしましたよぉっ!」ダダダッ 哩「」ポカーン きょうたろう「 ? ?」 姫子「花田のやつ、一体どげんしたとですかねー?こんな小さい子」ナデナデ きょうたろう「きゃっきゃっ」 哩「花田の事やし、きっとまた余計なおせっかい焼きよったんやね」 きょうたろう「すばら!すばら!」 哩「もううつっとる」クックッ 姫子「ぶちょーもうつりよったとですもんねー?すばら」 哩「や、やかましかっ!///」カァッ 仁美「あ……花田。会場間に合ったんやね」チュー きょうたろう「すばらー!」 哩「テレビ映りよる花田ばすばらと。なるほど、確かにあいつはすばらやね」 姫子「ピッタリとですね」フフッ 哩「そういやお前さん、名前は?」 きょうたろう「なまえ?…きょーたろー!」 哩「ふんふむ、きょーたろーって言うんか」 美子「」ビクッ 仁美「こんな小さか子でんダメかー」 きょうたろう「?」 哩「ああ…美子は軽く男性恐怖症やってな」 きょうたろう「だんせー…きょー……」 姫子「簡単に言うと、男の人が怖かとなんよ」 きょうたろう「んんー?」 きょうたろう「おねーちゃん、ぼく、こわいの?」(首を傾げる) 姫子(うっ……)ドキッ 哩(怖かって言うよか) 仁美(可愛か……)キュン 美子「…………」 哩「美子……」 美子「…えと」モジッ 美子「だ、大丈夫…だよ」ニコ… 姫子「美子先輩が……笑った……」 哩(かなり態度に説得力欠けとるけどな……) きょうたろう「よかったー」ニヘ 哩「きょーたろーはどっから来よったんか、わかるか」 きょうたろう「んー?えっとー…」 姫子「いちいち動きが小動物みたかとですねー」ホワー 哩「手ぇ出さんと頼むぞ」 姫子「いや流石に出しませんよ!?」 きょうたろう「んとね、さきときたー」 哩「ほう……さきか」 姫子「ぶちょー?知っとるとですか?」 哩「いや知らんけど」 姫子「」ズルッ 仁美「ま、まあ手がかりは無いよかあった方が良かとやし…な」 きょうたろう「 ? ??」 仁美「きょーたろー、ジュース飲むか?」 きょうたろう「ジュース!?のみたい!」 姫子「そういや前から気になりよったんですけどー」 姫子「仁美先輩、そのジュースいっつも何飲みよるとですか?」 仁美「んー?こいか」チュー 仁美「野菜ジュースやけど」 姫子「……や、野菜ジュース…は子どもにはちょいとヘビーなんでは……」 仁美「や、流石になんか買ってきよるけん……こい口ついとうし」 姫子「そ、そうでしたか、すいません」 哩(……普通にそのジュース飲ますんやと思うとった…) 美子(野菜ジュースだったんだ……アレ……) 煌「いやー……ダメでした」ハッハッ 哩「いやいや、私が苦戦しよった相手にようやった方よ。花田」 煌「一歩…どころか、全然及ばずでしたけども、やれることはやりました」 煌「個人戦で全国出られただけでも満足ですし…」 哩「そうか……。……美子、出番ぞ」 美子「は、はい…」 姫子「このやり取りも二回目とですねー」 煌「…っと、ところであの子は…?」 哩「仁美とジュースば買いに行きよったぞ」 きょうたろう「あー!すばらだー!」 仁美「おう、お疲れさん」 煌「はい、ただいま戻りましたよ」ニコッ 煌「そう言えば…何かわかりましたか?この子の事」 哩「名前はきょーたろー」 煌「ふむふむ」 哩「さきっちゅう子と一緒に来よったらしい」 煌「さき……見つけた時もその子の名前を呼んでましたね。他には?」 哩「以上よ」 煌「すばっ!?」 姫子「悲しかとやけど……こい、現実なんよね…」 仁美「そして現実とは非情なもんよ」チュー きょうたろう「おはなし、むつかしい……」 きょうたろう「すばらーすばらー!」 煌「はいはーい、すばらですよー」 姫子「花田のやつ、めっちゃ懐かれよってますねー」 哩「元から面倒見良さそうやしね」 きょうたろう「きゃっきゃっ」 煌「や、やめっ、そこは…」 哩「!?何ばしよ…っと…」 きょうたろう「きゃっきゃっ」(すばらホーンを引っ張る) 煌「ひぎゃーっ!」イタイイタイッ 哩・姫子「」ビビクン 仁美「?」 哩「……」(震えながらおさげを押さえる) 姫子「……っ」(震えながら触角みたいな髪を押さえる) 煌「あ、今更気になってたんですけども」 哩「どげんしよった?」 煌「部長と姫子さんは、どうして個人戦にエントリーされなかったのかな、と」 きょうたろう「」ビクッ 姫子「あー」 哩「私と姫子は個人戦向きじゃ無かとやけん」 煌「それでも部長たちならば結構良い成績を…あれ、きょーたろーくん……?」 きょうたろう「こじ、こじん…せ……ん」ガクガク 煌(様子がおかしい!?一体何が……) きょうたろう「あたまが……い…た……っ」かくっ 哩「きょーたろーっ!?」 煌「きょ、きょーたろーくん…きょーたろーくん!?」 煌「あ、今更気になってたんですけども」 哩「どげんしよった?」 煌「部長と姫子さんは、どうして個人戦にエントリーされなかったのかな、と」 きょうたろう「」ビクッ 姫子「あー」 哩「私と姫子は個人戦向きじゃ無かとやけん」 煌「それでも部長たちならば結構良い成績を…あれ、きょーたろーくん……?」 きょうたろう「こじ、こじん…せ……ん」ガクガク 煌(様子がおかしい!?一体何が……) きょうたろう「あたまが……い…た……っ」かくっ 哩「きょーたろーっ!?」 煌「きょ、きょーたろーくん…きょーたろーくん!?」 煌「……っ!」ダダッ 哩「どこ行きよる!」 煌「医務室に……こんなに広かったらあるはずっ!」ダダダッ 哩「花田……あいつっ」 姫子「でもぶちょー…他に方法無かとやったと思いますけど」 哩「あの様子……明らかに普通じゃなか」 哩「医務室でどうこう出来る問題とは思えん……千里山の先鋒みたく」 姫子「……救急車!」 哩「ここぞって時こそ冷静にならんといかんのに……あいつは!」 煌「きょーたろーくん……待っててください、今……!」 ?「あ、あれは…」 ?「先輩っストーップ!!」 煌「すばっ!?」ビクゥッ 煌「な、なんですかいきなり大声を出し……っ!」 ?「それに犬も!先輩~趣味が悪いじぇ?」 煌「ゆ……優希!?」 優希「へっへ~ん、お久しぶりだじぇっ!」 煌「元気そうでなによりすばらです!…と言いますか…い、犬って」 優希「そこのぐったりしてるのが、何を隠そう我が麻雀部の犬だじぇ」 煌「こ、こんないたいけな小さい子を犬だなんて、すばらくないっ!」 優希「いや、これには海よりふっか~い訳があるんだじょ…先輩…」 ~事情説明中~ 優希「と言うわけなんだじょ」 煌「男子の部ってそんなに世紀末なんですね……」ブルブル 優希「一歩間違ったら麻雀どころか人生までやめされられそうだじぇ……」 きょうたろう「んっ……んぐ」 優希「お、起きたか。先輩に迷惑かけて、まったくダメな犬だじぇ!」 煌「いえいえ、元はといえば私が…」 きょうたろう「あ、たこす!」 優希「誰がタコスだ!飼い主の名前まで忘れるとは…っ」ワナワナ 煌「あ、あはは……まあまあ、京太郎くんに大事無かったんです。何よりですよ」 きょうたろう「すばらだー」キャッキャ 咲「優希ちゃん、見つかったー?」タタッ 和「優希……それに、煌先輩まで?」 煌「和!お元気そうで…………」ジトー 煌「全く持ってすばらな成長を遂げましたね……!」 優希「私が手塩にかけて育てたからな!」ワキワキ 咲「ゆ、優希ちゃん……」 和「そんな覚えありませんっ!」ズビシ きょうたろう「あ、さきー!」パアア 咲「京ちゃん、おかえり」ニッ 煌「なるほど、あなたが“さき”ですか」 咲「は……はい…?」 煌「京太郎くんにどれだけ事情を聞いても、“さきときた”としか言ってくれなくて…」 咲「えっ…」 煌「見つけた時なんて、べそ掻きながら“さきー!さきー!”って大変だったんですよ」 咲「そ、そうなんですか…」 咲「…京ちゃん…///」 和「」ムッ 優希「嘆かわしいじぇ犬っ!主人が誰だかも忘れたとはっ」グニ きょうたろう「ふえぇ…」 煌「こ、こらこら!」 和「…………」ゴゴゴゴゴ ~なんやかんやで~ 久「本日はうちの部員がご迷惑をおかけして……」 煌「いえ、私は人として当然の事をしたまでですよ」すばらっ まこ「少し目え離した隙にちょろっと居なくなるけえ、首輪でも付けるか」 咲「流石にそれは…」 和「アリですね」 咲「えっ」 優希「名実ともに犬だじぇ!よかったな!」 煌「そんなすばらくないことはいけませんよっ!」プンスコ 久「ああ、こういう真面目な人、うちにも欲しかったなあ…」 まこ「どの口が言うんだか」ボソッ 久「何か言った?」 まこ「いやなんも」 煌「それでは、私そろそろお暇しますね」 久「今度長野に来ることがあったら、このメガネの子の店に来ると良いわ。サービスしてくれるそうだから」 まこ「なっ……あんたぁ!そんな無責任なっ」 煌「ははは…」 きょうたろう「すばらー」 煌「では京太郎くん、しばしのお別れです」 きょうたろう「いっちゃうの……?」シュン 煌「……ええ。それも、かなり長いお別れになると思います」 きょうたろう「やだ!すばらいっちゃやだ!」ビエーッ 咲「京ちゃん…」 優希「犬め、まだわからな…」 煌「優希」ズイッ 優希「せ、先輩…」 煌「……良いですか、京太郎くん」 煌「人には、かならず別れの時が来ます。誰にでも。誰とでも」 煌「しかし、私との別れは一時的なもの」 きょうたろう「いち…じ……?」 煌「早い話がすぐまた会えますよっ!ってことです」ナデナデ きょうたろう「また……?」 煌「はい。ですから、京太郎くんはこれからたくさんすばらなことをして、たくさん誉められて。いつしかすばらな人間になるでしょう」 きょうたろう「すばら……んっ」 煌「おおきくなったら、また会いましょう。今度はありのままの姿で…ね?」ギュッ きょうたろう「……うんっ」グス 煌「良い子です。京太郎くんは、本当に良い子……すばらですっ!」ニコッ ~それから時は、それなりに過ぎて。~ 煌「っん~!懐かしい!ふるさとの空気~っ!」ノビー 煌「さて……まずは前に伺った、清澄高校にでも行ってみましょうかね?」 煌「本当の京太郎くんにも会えるかも知れませんし」 京太郎「んしょ、んしょ、ったく……あいつら……特に優希!買い出し頼み過ぎだってぇの…」 煌「……成る程。これが“犬”ですか」 京太郎「誰が犬だっ……あれ、あなた確かどこかで……?」 煌「」クスッ 煌「なんでしょうこれ?新手のナンパですか~?」 京太郎「なっ、あっ、違くて……記憶違い?でっ」 煌「あはは、ジョーダンですよジョーダンっ」 京太郎「ふえ?」 煌「“また”会いましたね。……京太郎くんっ!」 カン。 おまけ 哩「花田……?きょーたろーはどした?」 煌「飼い主に返してきましたよ~」 姫子「ん、それなら一安し……ファッ!?」 仁美「飼い主とか……何があった」 煌「ふっふっふ。内緒ですっ」 哩「キャラ変わっとる!」ガビーン 美子(全然出番無かとやった…個人戦云々も投げっぱやし…くすん) 終われ
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892 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/10(火) 02 00 20.49 ID 6YZTehBto 【合宿:3日目 午前5時】 絃「……あふぅ」 菫「ふわぁ……っとすまん」 玄「ふみゅふみゅ……」ウツラウツラ 春「……」コクコク 咏「ううっ……ねみー」 京太郎「皆さん、おはようございます!」 菫「ああおはよう。と言うか朝から元気だな」 京太郎「まぁ普段から早起きしてランニングが日課なもんで」 玄「私も朝早く起きれるけど、ランニングは無理だよぉ……」 絃「凄いですね。私は朝が弱いので……」 春「……」zzz 咏「私も朝はギリギリまで寝てるからねー」 京太郎「とは言え、全員分の朝食作るのには時間かかるんでこれくらいの時間に起きないといけないんで我慢してください」 京太郎「あとはるる、起きろー」 春「……キスしてくれたら起きる」 京太郎・絃・菫・玄・咏「「「「「!?」」」」」 春「……冗談」 京太郎「っ!?当たり前だ、ってか今こそお前が普段食べてる黒糖の出番じゃないのか?」 春「……もう食べた」 春「京太郎も食べる?」 京太郎「じゃあ一応頂いておくか」 京太郎「……うん。何時食べても美味いな」 / / / | ∨ |∨ | l | |./ l | ||V ∨ 斗-l l | /  ̄ \i/ | |i| | l ∨ l\ | l | l | /||! | |l| ⊥ヽ ∨ \\l └‐' || l 自 そ||l l ぃイ l \\>‐'´ x-‐==气 | 慢 れ.l |l l ぃヽ ´ ‐'´勹 |」 l : が{ l ヽ斗 x_=气 ∨二ノ| 〉 |i 〈'´ ) | /// | //\ _ / |i ∧ 乂ン | l | .(つ li ∧ /// ′ | | l lニ⊇|i ∧ . ‐ ァ / | | |/ ̄└ュ | |i ヽ ` | | |l /└‐┘|i ||  ̄ ¨ ―-< /| | 八 894 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/10(火) 02 17 35.11 ID 6YZTehBto 春「……皆もどうぞ」 絃「すみません。ありがとうございます」ポリポリ 玄「ありがとう……うん、美味しい」ポリポリ 咏「この程よい甘さが身体に染み渡るねぃ」ポリポリ 京太郎「あれ?菫さんは食べないんですか?」 菫「あ、いやその私は朝から甘いものはちょっと……」 京太郎「そうなんですか?でも朝は血糖値が低くくなるので、朝から脳を働かせるには食べやすくてすぐに血液に吸収される黒糖はオススメですよ?」 菫「そうなのか?……ふむ。じゃあ私も一つ良いだろうか?」 春「……はい」 菫「すまない。いただきます」ポリポリ 菫「!?」 菫「こ、これは!?」 菫「コクがあって風味が良く、すっきりとした甘さが口いっぱいに広がっていく!」ポリポリ 菫「なのに食べやすくて、いくらでも食べられる気がするぞ」ポリポリ 菫「一体何処の物なんだ!?」 京太郎「それはもちろん――」 春「……喜界島産」 京太郎「200g300円からとお値段もお安くなっています」 春「今なら更にもう一つ付ける」 京太郎「なのにお値段そのまま!」 春「……買うなら今」 菫「買った!1kg頼む」 京太郎・春「「毎度あり」」 895 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/10(火) 02 29 55.64 ID 6YZTehBto 玄「って通販番組みたいになってるよ!?」 絃「弘世さんも1kgも買ってどうなさるんでしょうか?」 咏「太るぞー?しらんけど」ニヒヒ 菫「あ、いやその、照や淡達にもやろうかと思ってだな」アセアセ 春「……大丈夫。黒糖は太らない」 菫「ほ、本当か!?」 春「本当。私が証拠」 京太郎「確かにはるるって四六時中食べてる気がするけど、別に太ってないもんな」 咏「むしろ憎らしいくらいに一部分に集中してるし」 絃「確かに羨ましい限りですね」 / . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . | . . . . . . . . | . . . . . . . . . ゚。 . . . . . . . . . . . . . . . . } } . .| . . . . . . . . | . .| . . .| . . . . | | | . | . . . . // . /| . . . . . . . . | . .| . . .| ... . ゚ | . .| . . . | . . . . . ト、! . . .// . / . . . . . . . | | . .l . . .| |i . . . } | . .| . . . | . . . . . |.ノ`≧ュj/,_./i. . . . . . . jム斗匕} |i . . . | | | . .| . . . | . . . . . | .ノ=云=ミ イ . . ./ノx=云リ jノi . イ / | . .| . . . | . . . . .i|/_人 +ハ / ./ _人 +ハ‘, }. . // j/ . . . .゚, . . .| . . . . .i| マY . oノ マY . oノ/厶イ!{ / . . . .゚。. | . . . . .i| ー'″ `ー'゙ / | | ′ . .___@∨ . . .i| . . . . . . ′ . . . . . | |/ . . . ´ ハ 。 . .八 /ー―‐1 { / | . . ./ 、| ヘ ゚。 . / )、 { } ィ ∧; ┐ おもち…… . / / ̄)/ / . 、 > ゝ--- ′< ノ /// ′ _ | 丁 | |` ミ \ ̄/,,_ |彡"彳/ / .___ | 、__) ー | ,. ┐t'⌒{ } 入 | r v // r― ′! r‐、} '^ | | {ニ=- ∨ _ノ┴ュ'′/ } 〈_/ \ し ー |ニニニ{ニ}ニニニニ} / ,ノ、 rヘ,_〉 } / ニニニィ¨ト=ニニ7 { ‘,  ̄} .. イ∧ /ニニニ/ マニニニ\ , /し' . / ゝ /'⌒ヽ/ マ> ´ \ / i } 913 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/11(水) 00 56 49.12 ID 8ZDdcHBzo 春「それもこれも黒糖のおかげ」エッヘン 咏「それが本当なら10kgでも買うんだけどねぃ」 絃「それは流石に……その前に病気になっちゃいます」 咏「冗談冗談。健康第一だね」 京太郎「まぁ黒糖の話はここまでにして、朝食作りに入りましょうか」 京太郎「で、問題ですけど皆さん料理の腕前は?」 絃「えっと、私は人並みには出来ると思っていますが……」 菫「も、もちろん 914だ」 玄「わ、私は 915かな?」 春「…… 916」 咏「自慢じゃないけど 917だねぃ」 コンマ判定(コンマ反転) 01~50 出来ない 料理スキル:C (メシマズ) 51~98 出来る 料理スキル:B (メシウマ) ぞろ目44以外 料理スキル:A ぞろ目44 破魔矢発動(振りなおし) 926 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/11(水) 01 12 48.05 ID 8ZDdcHBzo これは酷い。だが安心して欲しい、一応改善の余地は有るから……多分 全員出来ない 菫「も、もちろんその……自信は無いと言うか経験がほとんどないと言うか……」ゴニョゴニョ 玄「わ、私はその料理は板長さんにおまかせしてたから……」 春「……味見係」 咏「自慢じゃないけど出来ないねぃ」アハハ 京太郎「……」 京太郎(もしかしなくても人選ミスった?) 京太郎「ま、まぁ調理そのものは俺と絃さんで何とかなると思いますので、皆さんには下準備をお願いします」 菫「そ、それくらいなら大丈夫だ……多分」 玄「お、おまかせあれ!」 春「……味見なら」 咏「その前に悪いけど、着物の裾締めてくれない?邪魔なんだよねぃ」 京太郎「――と言う訳で絃さん、貴方が俺の最後の希望です」 絃「え、えっと……が、頑張ってみます」アセアセ 929 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/11(水) 01 31 30.94 ID 8ZDdcHBzo 【調理場】 京太郎(どうやら俺が作る事に決まったせいか、あの人は居ないようだ……) 京太郎(あの人が居たら、きっともっと大変だっただろうし良かった) 京太郎(で、肝心の料理内容だが最初はたくさん作ってビュッフェスタイルにしようかと思ってたが無理だな) 京太郎(俺と絃さんだけじゃ、どう考えても数を作れないし……) 京太郎(とは言え最低でも和食と洋食の2種類は作った方が良いだろうから、二人で分担するか) 京太郎「絃さんは和食と洋食、どちらが得意ですか?」 絃「えっと……どっちも同じくらいでしょうか」 京太郎「そうですか。じゃあ俺が 932作りますね」 ※どちらを選んでも大して変わりません。 1.和食 工程【ご飯・味噌汁・魚・漬物】 2.洋食 工程【パン・スープ・目玉焼き・ベーコン】 934 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/11(水) 01 50 25.79 ID 8ZDdcHBzo 洋食 京太郎「じゃあ俺が洋食を作りますんで、絃さんは和食をお願いできますか?」 絃「分かりました。上手くできるかどうかはわかりませんが、頑張ります」 京太郎「お願いします。本当、絃さんだけが頼りなんです」ギュッ 絃「だ、大丈夫だと思いますからその手を離していただけると///」 咏「で、私達はいつまでラブコメを見てれば良いのかねぃ?」 春「……」ポリポリ 菫「ほ、ほら!時間も無いんだから早くしろ!」 玄「そ、そうだよ?早くしないと皆起きちゃうし」 京太郎「す、すみません。えっと、それじゃあ 937さんと 939さんは俺を手伝ってもらえますか」 1.菫 2.玄 3.春 4.咏 942 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/11(水) 02 18 29.99 ID 8ZDdcHBzo 玄 菫 京太郎「それじゃあ、玄さんと菫さんは俺を手伝ってもらえますか?」 玄「やった!おまかせあれ!」 菫「分かった。……その、よろしく頼む」 京太郎「はるると咏ちゃん先生は絃さんの手伝いをお願いします」 春「ん……分かった」 咏「りょーかい。でもさぁその前にちょっとお願いがあるんだけど」 京太郎「何ですか?」 咏「……その、な?えーっと……」ゴニョゴニョ 京太郎「あのー言いたい事があるのでしたらはっきりとお願いします。時間も限られてますし……」 咏「わ、分かったよ。その……だな///」 京太郎「はぁ……?」 咏「ええい!このニブチン!見て分からないのかねぃ……届かないんだよ!このままじゃ!///」ペチペチ 京太郎「は?……あ、ああ!確かに」 咏「やっと分かってくれたか……。ああは言ったけど、私が料理作れないのはこのせいでも有るんだからな?……本当だぞ?」 京太郎「はいはい、分かってますって。今、台を用意しますから」ニヤニヤ 咏「くっ……その分かってますよー的な顔がむかつくねぃ」 咏「1学期の評価下げてやろうかねー。しらんけど」 京太郎「ちょっ!職権乱用禁止!!」 960 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/12(木) 01 40 57.90 ID MHoG+ttto 京太郎「ではまず菫さんと玄さんにはこれを」 菫「エプロン?」 玄「あ、これ龍門渕さんの?」 京太郎「ええ。予備ですけど」 京太郎「それから咏ちゃん先生と絃さんとはるるにはこっちを……」 咏「これってあれか、いわゆる割烹着じゃん」 絃「こういうのは初めてですけど、動きやすいですね」 春「……サイズぴったり」 京太郎「三人とも服が服ですし、それにそれを着けてると和食作ってるなぁって気になりません?」 菫「まぁ確かに、何事も形からって言うしな」 玄「皆、お似合いなのです」 咏「ま、確かに私とか滝見は裾が邪魔になるからこっちの方が良いねぃ」 絃「私も裾が長いですから、こちらの方が良いですね」 春「……でも何故京太郎は割烹着がある事まで知ってたの?」 京太郎「!?」ギクッ 京太郎「い、いやぁ偶然見つけたんですよ偶然」 京太郎(い、言えない。メイド服を見つけたときに一緒に見つけていたなんて……) 961 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/12(木) 02 03 05.16 ID MHoG+ttto 京太郎「と、とにかく時間も無い事ですしすぐに取り掛かりましょう」 絃「そうですね。それではお二人共こちらへ」 咏「へいへーい」 春「……」 京太郎「それではこっちも始めましょうか」 菫「ああ」 玄「うん」 京太郎「ではまずは、パンを焼きましょう」 菫「なんだ、それなら大丈夫だ。パンを焼くくらいなら私にでも出来るぞ」 京太郎「そうなんですか。それは良かった」 京太郎「じゃあこれ、お願いしますね」ドンッ 菫「!?」 菫「な、なぁこれは何だ?」 京太郎「何ってパン種ですが……?あの……もしかして何かおかしなところでも?」 菫「いや、これ自体はおかしくない……いや、やっぱりおかしい」 玄「もしかしてこれ、きょーくんが作ったの?」 京太郎「勿論そうですよ。いやぁ流石透華さんですねー。良い素材使ってます」 京太郎「ま、おかげでちょっと勝手が分からなかった部分も有りますけどね」アハハ 菫「いやいやいやいや」 菫「パンを焼くってまさか……」 京太郎「はい。そこのオーブンで焼くんですよ?」 菫・玄「「ええっ!?」」 964 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/12(木) 02 49 03.58 ID MHoG+ttto 京太郎「やっぱりパンは焼きたて作りたてが一番ですからね」 京太郎「いやぁ前日に仕込んだ時は大丈夫かなと思いましたが、案外何とかなるもんですね」 菫「いや普通はならないだろう」 玄「もうパン屋になれば良いんじゃないかな?」 京太郎「またまた、ご冗談を」 京太郎「パン屋になるには心を込めたパンが作れないといけませんし……」 菫「……一体何を目指してるんだ?」 京太郎「とまぁ話はこれくらいにして、実際に焼いていきましょうか」 京太郎「まずは麺棒で平たく伸ばしましょう」 菫「ふむ。こうか?」 京太郎「ええ、そんな感じで」 玄「う~ん、難しいね意外と」 京太郎「まぁ初めてなんで、そんなに気合いれずにやってください」 京太郎「出来たら4つに折りたたんで、パン型に入れます」 菫「なるほど、これで焼くのか」 玄「やってみると簡単だね」 京太郎「いやいや、ここからあと30分ぐらい置いておいて膨らましてから焼くんですよ?」 菫・玄「「え?」」 975 名前: ◆UNNCnfZIx6[sage] 投稿日:2013/09/13(金) 00 27 01.30 ID N1D1Vv+yo 京太郎「ではパンが膨らむのを待っている間に野菜スープを作りましょうか」 京太郎「......あの最初に聞きますが、まさか包丁を持つのも初めてとかじゃないですよね?」 菫「ま、まさかこんな年になってなぁ?」 玄「そ、そうだよ?」 京太郎「......本当に?」ジィーッ 菫「うっ......えっと 978です」 玄「わ、私は 980です」 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 包丁も持った事がありません 31~70 ほ、包丁くらいは何とか 71~98 自慢じゃないけど包丁捌きには自信が 【料理経験値に+1(10貯まるとレベルアップ)】 ぞろ目44以外 我に斬れるものなし! 【料理経験値+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 988 名前: ◆UNNCnfZIx6[sage] 投稿日:2013/09/13(金) 00 57 27.66 ID N1D1Vv+yo 菫 包丁も持ったことなし 玄 包丁くらいは何とか 菫「うっ……えっと包丁も持った事がありません」 玄「わ、私は包丁くらいは何とか板長さんに教えてもらったから……」 京太郎「菫さん……」アワレミノメ 菫「ち、違うんだ!いや違わないんだが、これには深い訳が有ってだな」 京太郎「……ちなみに聞きますけど、どのような理由が?」 菫「まず、自慢じゃないが私は今まで麻雀に全てを懸けてきた」 京太郎「まぁ菫さんストイックそうですし」 菫「次に小中高と私は全寮制だったのでな。故に料理を作る必要が無かった」 京太郎「分からなくもないですね。けどご実家では手伝いとかは?」 菫「……そしてまぁこれが最大の理由かもしれんが、両親……特に父親が過保護でな」 京太郎「は、はぁ……」 菫「それはもう目に余ると言うか何と言うか……」 菫「怪我したらいけないからって、包丁も持たせてくれなかったんだ……」 京太郎「……今どきそんな父親がいるんですね」 菫「本当、私が嫁にでも行ったら死んでしまうんじゃないかと心配だよ」 京太郎(菫さんと結婚する人、大変そうだな……) 京太郎(いやその前に料理も出来ないと貰い手が――) 菫「……何か言ったか?」ギロッ 京太郎「イエナンデモ」 36 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 01 07 54.79 ID 8hfKPeoYo 京太郎(しかし……どうするべきか?) 京太郎(包丁も使えない菫さんを何とかするべきか) 京太郎(それとも菫さんには他の事をしてもらい、玄さんと材料を切るか……) 京太郎(なんか菫さんは放っておくと危なっかしそうだし……) 京太郎(でも時間から言えば玄さんと一緒にした方が早いし……) 39 1.菫さんを指導する 2.玄さんと料理する 3.その他(内容併記) 41 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 01 26 02.90 ID 8hfKPeoYo 菫さんを指導する 京太郎(いやここで菫さんを放っておくと、後々怖いし……) 京太郎(それに高三にもなって包丁も握った事がないのは流石に、ねぇ?) 京太郎「菫さん」キリッ 菫「な、なんだ?」ドキドキ 京太郎「この際です。包丁の扱い方を学びましょう」 菫「は?いやいや、今はそんな事をしてる場合じゃ……」 京太郎「ですがこの機会を逃すと扱えないままですよ?」 菫「そ、それはそうかもしれないが……」 京太郎「……菫さんが料理できないこと、照は知ってるんですか?」 菫「えっと、その……今までは誤魔化してきたから知らないと思う」 京太郎「ぶっちゃけ、あのぽんこつ照ですら料理はそれなり包丁はちゃんと扱えます」 菫「そ、そうなのか?」 京太郎「つまり今の貴方は料理に関しては、あの照よりぽんこつなんですよ!」 菫「!?」 京太郎「その事を照が知ったら――」 -─===‐-ミ ´. . . . . . . . . . . . 、/. . . . . . . . . . . . . . . \. . . . . . . . . . . . ト、 . . . . `、. . . . . . . . .|. . . . | \. . . . ',. . . . . . . |. . . . | \|. . .. . |. . | |. ‐/、|. . l . | -‐. |、. . .. . |. . | |. / |. . 八ノ ハ . | . .. 八. |┬─┬}/ ┬‐┬‐ . . |`ヽ}. /⌒ヽ} | | 三 | | .'. . |. { '└─┘  ̄ └‐┘ l. . |人_ j. . |i. . . .> )‐┤ イ.l 'i. . . i . _;〕ト _/| h ≦. . .| 八/ト、. . |/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/| \{ .,_ \| |/ ハ / ヽ > | ノ / ∧ 照「菫がぽんこつ……」プププ 菫「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」 42 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 01 50 33.54 ID 8hfKPeoYo 菫「頼む!今すぐ私に包丁の扱い方を教えてくれ!頼む!」 京太郎「だ、大丈夫ですから。そんなに必死に頭を下げなくてもちゃんと教えますし」 京太郎「ですから頭を上げてください」 菫「ほ、本当か?」 京太郎「ええ、任せておいて下さい」 京太郎「そう言う事なんで玄さん。申し訳ないですが、下準備の方をお願いします」 玄「う、うん。下準備くらいなら大丈夫だと思うから、その……頑張ってね?」 京太郎「……何とかして見せます」 京太郎「――と言う訳でまずは包丁を持ってみてください」 菫「こ、こうか?」ギュッ 京太郎「持ち方は特に問題ないですが、無駄に力を入れ過ぎです」 菫「しかしだな……」 京太郎「じゃあ深呼吸して、落ち着いてください」 菫「すーはー」 京太郎「って包丁持ったままやらないでくださいって!!」 菫「す、すまん!」 京太郎「だから包丁はちゃんと置いて!!」 菫「そ、そうだな」ストン 京太郎「だからってまな板に刺さないでくださいってば!!」 京太郎(……前途多難すぎるだろ) 京太郎の指導 45 コンマ判定(コンマ反転) 京太郎の指導により(知力72 + 精神力41 ÷ 4 = 28.25≒28 +28) 01~30 菫さん…… 31~70 まぁこれくらいならマシでしょうか? 【菫の料理経験値+1 10でレベルアップ】 71~98 やれば出来るじゃないですか! 【菫の料理経験値+3 好感度+1】 ぞろ目44以外 あれはSSS(シャープシェフスミレ)!? 【菫の料理経験値+5 好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 48 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 02 18 47.42 ID 8hfKPeoYo 12 + 28 = 40 まぁこれくらいならマシでしょうか? 京太郎「まぁこれくらいならマシでしょうか?」 菫「そ、そうか」 京太郎「一応素材を切る事は出来ましたし」 京太郎「と言っても明らかに大きさがバラバラですけど」 菫「うっ……」 京太郎「まぁ包丁を初めて握ってこれなら大丈夫でしょう」 菫「そ、そうだよな!」 京太郎「ですが一口に切るといっても、繊切り、針切り、みじん切り、あら切り、ぶつ切り、乱切り、笹がき、輪切り、筒切り、小口切り、斜め切り、削ぎ切り、半月切り、いちょう切り、拍子切り、短冊切り、さいの目切り、あられ切り、隠し包丁、桂むき、飾り包丁、飾りきり、面取り、切り違い、手綱切り、花形切り、菊花切り、茶筅切りと有りますが」 菫「……は?」 京太郎「まぁこれらはこれから覚えていけば良いですからね?俺も手伝いますし」 菫「そうか……」ホッ 菫「って京太郎も手伝ってくれるのか?」 京太郎「当然です。乗りかかった船ですし」 京太郎(それに教えた手前、怪我でもされたら困るし……) 菫「そうかそうか……。うん、頼んだぞ♪」 京太郎「?ええ、まぁ任せてください」 58 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 01 16 21.32 ID zyNSNUAgo 玄「きょーくん、こっちは出来たよー」 京太郎「あ、すみません玄さん。一人で任せてしまって……」 玄「大丈夫大丈夫。これくらいは平気だから」 玄「そっちはどう?」 京太郎「まぁ……なんとか?」 菫「ほら見てくれ松実妹、この通り包丁捌きも――」ビュンビュン 玄「ひっ!?」ビクッ 京太郎「だーっ!だから包丁を振り回すのは駄目ですって!!」 菫「す、すまん……」 京太郎「包丁が扱えるようになって嬉しいのは分かりますが、はしゃぎ過ぎです」 菫「……面目ない」シュン 京太郎「玄さんにも謝ってくださいね」 菫「本当にすまない」ペコリ 玄「あ、いえ私は気にしてないですから良いですよ」 京太郎「とにかく、時間も余りありませんし一気にベーコンと目玉焼きを作りましょう」 一緒に作るのは 61 1.菫 2.玄 62 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 01 29 34.24 ID zyNSNUAgo 玄 京太郎「それでは俺は玄さんとベーコンと目玉焼きを作りますんで、菫さんはスープの鍋を見ててください」 菫「わ、分かった」 京太郎「……一応言っておきますが、見ると言うのは本当に見てるだけじゃなく、時々鍋をかき混ぜたり火加減を見たりするんですよ?」 菫「だ、大丈夫だ。そ、それくらい分かってたぞ?」 京太郎(……嘘だな) 玄(嘘だね) 菫「な、何だその疑いの目は?えーい!絶対成功させてやるからな!!」 京太郎「いやただ単に鍋をかき混ぜていただければ良いんですけど……」 63 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 01 38 35.71 ID zyNSNUAgo 京太郎「……本当に大丈夫かなぁ」 玄「えっと……私も菫さんの事は言えないけど多分大丈夫なんじゃないかなぁ?」 京太郎「まぁ菫さんも心配ですけど、今は玄さんの番ですからね」 玄「は、はい!」 京太郎「ベーコンは良いとして、卵……割れます?」 玄「うぅ~馬鹿にしないでよ。卵ぐらい――」 66 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 スベって転んでおでこで割る 31~70 多少殻が入ったものの合格点 【玄の料理経験値+1 10でレベルアップ】 71~98 やれば出来るじゃないですか! 【玄の料理経験値+3 好感度+1】 ぞろ目44以外 あれは阿知賀のドラゴンロード!? 【玄の料理経験値+5 好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 68 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 01 55 59.71 ID zyNSNUAgo スベって転んでおでこで割る 玄「あうっ!?」ステッ 京太郎「あ」 玄「イタッ!」グシャッ! / . / / /. | | ヽ /. . ./ . . / /. . /| . . . . . . |. . .|. . . |. | . i. . . .i . . . . / /. . . i/ i_;. イ| . . | . . |. . .ト. .;_|. | . |. . . .i . . . . . /) / / . . i . . i/| . . |八 . 八. . . .|. . .|. . /|/\|. . . .i. . . . .i 〈 <00 rュ φ . ./ . .i . . i 斗テ宀ミ . . . \. .∨斗宀弌ミ /j| . . j . i . .| \) ∩┌─ 、 ○ o . ./i . i . . 〃 んuノハ \|\|\| んuノハ ∨|. . .リ. . i . .| ⊂ニ ⊃  ̄)丿 {. . ;. i . 人 . {i { .. .. } { .. .. } レ. . . .i. . i . .| ( ○ | / __ __ xく '| . i . . . .ト、| とつ_ノ ゝ._(つo厶ィj . i. . i 八  ̄∪ \ ゙っ) / . . . . / | . i . . . .i |//// ′ ////| ! . i. . i . . . 、 '⌒ア. . .ノ ノ . i . . . 从 从 ノ. 八 . . . \ 玄「あぅあぅ……」ベチョーッ 京太郎「く、玄さん大丈夫ですか!?」アタフタ 玄「おでこいたいよー……ぬるぬるするよぉ……」エグエグ 京太郎「ほら、これで早く拭いてください」 玄「ありがとう」ゴシゴシ 70 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 02 11 58.21 ID zyNSNUAgo 京太郎「……まったく、どうしておでこで割ろうなんて事を」 玄「ち、違うよぉ。あれはたまたまスベって転んで割っちゃっただけで……」 京太郎「あはは。分かってますってば」 京太郎「でも本当に大丈夫ですか?結構な勢いで打ち付けましたけど」 玄「えっと……ちょっとまだヒリヒリするかも」 京太郎「ちょっと良いですか」ファサッ 玄「えっ?」 京太郎「うーん、切れたり怪我したりはしてないですけど赤くなってますね」ジッ 玄「ううっ///」 玄(ち、近いよきょーくん。でも真剣に私を心配してくれてるんだね///) 京太郎「あれ?何か益々赤くなってるような……。ちょっと計りますね」ピトッ 玄「!?///」 / .. .. .. / . . . . . . . . . . . ./ | . . .ハ . . . j . . . .} ゚。 |\ . . . . .| .. 。 .. .. .. .\ / .. .. .. / . . . . . . . /|__;.ム斗 ./ | . . .し . .;\_} . |__ ゚。. . . .| . ..゚。 .. .. \ .゚。 / .. .. .. / .i . . . i . /│ ./ | .′ | . . . . . ./ Ⅵ 。 . . | . . .. 。 .. .. .. }ⅵ /....... . ., . . . | . . . レ彡| ./三ミ {、 | . . . ./ 彡=リ三ミト、 . .| . . . . ゚ .. .. .. | リ / .. .. . . ′ . .| . ./〃 リ リヾ 、 . . . ./.〃 ヾ 、リ . . . . i .. .. ..| / .. .. . . イ . . . . .| /il{ }li } . ./ il{ }li | . . . . | .. .. ∧ / .. .. ./ |. . . . . リ il{ }li l/ il{ }li | . . . .| . . .. .∧ / .. ./.. . . .|. . . . . .| ミト、 ィj/ ミト、 ィj/ | . . . .| . . . .. .∧ j ./ . .. . . . .| . . . . . | ゞ=====彡 ゞ=====彡 │ . . .| . . . . .. ∧ イO/ . .. . . . . .| . . . . . |////////////////{ . . . .| . . . . . .. ..∧ / ..// . .. . . . . . .| . . . . . |、 r――――― 、 ι ノ . . . .| . . . . . . . .. ∧ / .. ..// .. .. . . . . . . .| . . . . . | .\ ι | | イ | . . . . .| . . . .゚ , . . .. ..∧ / .. .. ..// . .. . . . . . . . . | . . . . . | . . 个 . . ノ ---―‐ ____} . . 个 . . .| . . . . .| . . . . . ゚。 . .. .. ∧ 〃 .. /|〃 . .. . . . . . . . . . | . . . . . | . . . .ハ . . .≧==- __ -==≦ .ハ. . j . . . .| . . . . .| . . . . . . |i .. . . . .∧ / ../ l/ .. . . . . . . . . . . . | . . . . . | . . / } . . . . / { } \ . . . / }. . . . . | . . . . .| . . . . . . }ト . .. .. ..∧ 京太郎「う~ん、ちょっと高いですね。もしかして風邪引いたんじゃ――ってあれ?玄さん?」 玄「きゅ~」プシューッ 京太郎「え?ちょっ、玄さん!?玄さん!大丈夫ですか!?」 82 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 00 45 29.17 ID D6I04Nl6o 京太郎「大丈夫ですか?玄さん。いきなり倒れるから心配しましたよ」 玄「ご、ごめんね」 京太郎「まぁ大丈夫そうだから安心しましたけど……」 京太郎「でも念の為に休んだ方が良いんじゃ?」 玄「だ、大丈夫だよ。ほらこの通り!」ブンブン 京太郎「はぁ……でもさっき熱が――」スッ 玄「だ、ダメッ!!///」サッ 京太郎「へ?」 玄「本当に大丈夫だから!時間も無い事だし続けよう?ね?」アセアセ 京太郎「分かりました。玄さんがそう言うなら……」 京太郎「でも本当に調子が悪い時は言ってくださいよ?」 玄「う、うん///」 京太郎(大丈夫かなぁ?まぁ注意して見てよう) 京太郎(……でもさっき露骨に避けられたのはちょっとショックかもなぁ)ズーン 玄(ううっ……///) 玄(きょーくんってば不意打ちが過ぎるよぉ) 玄(まだドキドキしてるし、さっきもう一度されそうになった時に思わず全力で避けちゃった) 玄(気にしてないと良いけど……) 83 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 01 00 28.79 ID D6I04Nl6o 【数分後……】 京太郎「とりあえずベーコンと目玉焼き出来ましたね」 玄「うん……ちょっと焦げたりしちゃったものも有るけど」 京太郎「……まぁその辺りはご愛嬌と言うか、目玉焼きが潰れなかっただけ良かったと思いますよ」 京太郎「ただし一部除く」 玄「あうっ」タジタシ 京太郎「あはは。冗談ですよ」 玄「もう!いじわる……」 菫「……仲の良さそうなところ済まないが――」 京太郎・玄「「!?」」ビクッ 菫「そろそろパンを焼く頃だと思うが?」ジロッ 京太郎「そ、そうですね」 京太郎(やべー菫さんの事すっかり忘れてた……) 86 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 01 21 38.34 ID D6I04Nl6o 京太郎「それではパンを焼いていきましょうか」 京太郎「十分に熱したオーブンにパンを入れて、約30分ほど焼いていきます」 京太郎「……」 菫「……」 玄「……」 京太郎(……焼いてる間の沈黙が気まずい) 京太郎(な、何か言わないと) 89 1.それにしても二人とも、予想よりは酷くなくて安心しました 2.菫さん、スープはどうですか? 3.玄さん、おでこ大丈夫ですか? 4.絃さん達はどうかなーっと 5.その他(内容併記) 91 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 01 38 15.54 ID D6I04Nl6o 菫さん、スープはどうですか? 京太郎「えっと、あの……菫さん、スープはどうですか?」 菫「ん?あぁ大丈夫だ。言われたとおり、見ながらかき混ぜてたぞ」エッヘン 京太郎「ありがとうございます。じゃあちょっと味見して味を調えましょうか――」パカッ スープ「具?何それ?刹那で忘れちゃった」 京太郎「……」 菫「どうだ。ちゃんとかき混ぜて綺麗になってるだろ?」 京太郎「…… 94」 1.そ、そうですね…… 2.菫さん。そこに正座 3.よ、良く出来ました(ナデナデ) 4.その他(内容併記) 97 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 01 53 51.29 ID D6I04Nl6o 菫さん。そこに正座 京太郎「……菫さん。そこに正座」 菫「え?」 京太郎「良いから正座してください」 菫「な、何故だ?」 京太郎「正座!」 菫「は、はい!」ビクッ 京太郎「……俺は確かに菫さんに火加減に注意してかき混ぜてくださいとは言いました」 菫「ああ、だから私はちゃんとかき混ぜて――」 京太郎「かき混ぜ過ぎです!なんでスープの具が無くなってるんですか!?」 菫「いやだってかき混ぜてたら段々……」 京太郎「どんだけかき混ぜたら具が無くなるんですか!?」 京太郎「ってか無くなって来てるのが分かってたなら止めると言う選択肢は無かったんですか?」 菫「だ、だって京太郎がかき混ぜろって……」 京太郎「言いましたが時々、しかも具がなくなるまでかき混ぜろとは言ってません!」 菫「ううっ……」 98 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 02 08 01.00 ID D6I04Nl6o 京太郎「俺より年上なんですから、それくらいは分かると言うか作ってて変だと思うくらいの事は……」ブツブツ 玄「きょーくん、きょーくん」ツンツン 京太郎「大体――ってどうしました玄さん?」 玄「えっと、その……」チラッ 菫「ぐすっ……だって京太郎が見てろって言うから私は」グスグス 京太郎(げぇーっ!?やり過ぎた?) 京太郎(ってかまさか菫さんがこんなに打たれ弱いとは……) 京太郎(ど、ど、ど、どうしよう?) 101 1.で、でも料理は味ですから味さえ良ければ…… 2.えっと俺も言い過ぎました。ごめんなさい 3.いい年して泣けば許されると思ってるんですか?(ドSの目) 4.その他(内容併記) 106 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 02 33 53.07 ID D6I04Nl6o えっと俺も言い過ぎました。ごめんなさい+何かあったら気軽にオレを頼ってください! 京太郎「えっと……俺も言い過ぎました。ごめんなさい」 菫「ふぇ?」 京太郎「よく考えれば料理初心者の菫さんに対して、詳しい説明を怠った俺が悪いです」 京太郎「火加減に注意してかき混ぜろと言っただけで、中身の事に関しては言ってませんでしたし……」 菫「いや……だが……」 京太郎「ちゃんと側に居て指導するべきでした。本当にごめんなさい」 菫「その……こちらこそ取り乱してすまない」 菫「ちゃんと出来たと思って浮かれてしまっていた。よく考えれば、あれだけ野菜を切っておきながら具の無いスープなんてありえないしな」 菫「本当にすまなかった」ペコリ 京太郎「良いんですよ、さっきも言ったとおり悪いのは俺で……」 菫「いや私が!」 京太郎「俺が!」 菫「私!」 京太郎「俺!」 玄「すとーっぷ!」 玄「もう!二人ともそこまでなのです」 玄「どっちが悪いかじゃなくて、どっちも悪かったと言う事で終わりにしよう、ね?」 菫「……松実妹がそう言うのなら」 京太郎「分かりました。でも今後何か疑問があったら気軽にオレを頼ってくださいね?」 菫「分かった。そうさせてもらうよ」ニコッ 玄「うん。これで仲直り成功なのです♪やっぱりみんな仲良しが一番だよ」ニコニコ <<前に戻る|6月へ|次に進む>>
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京太郎(……どうするんだ、これ) チケット二枚が手元に。 学部の友人が彼女と行こう――としてたものらしいけど、こうして今は京太郎の手元にある。売り付けられた。 彼はその金で、ミルワームを買いに行くらしい。 二万円のミルワームとか、ゾッとしない。 ……ちなみに彼がチケットを譲って(有償)くれた理由は、何でも「バイトを当日キャンセルされてサプライズで彼女の家に行った」――だそうだ。 怖くて、それ以上は聞けなかった……どうしても。 二万円のミルワーム以上に、ゾッとしない話だ。 京太郎(動物園か……うーん) さて、誰を誘うか――という話である。 ちょっとイマジナリーギミックを働かせてみよう。技術系雀士特有のシミュレーション能力である。 ――まず、和。 和『動物園……ペンギンはいますか?』 京太郎『あ、ああ! それがさ、ちょっとした水族館もあるヤツでさ――』 和『ありがとうございます。憧と行ってきますね?』 京太郎『えっ』 和『え? ……どうか、しましたか?』 京太郎『い、いやいやいや! 何でもない! 楽しんできてくれよ!』 和『はい。ありがとうございます……お土産、楽しみにしていて下さいね』 あー。 うん。 なりそう……(切実)。 どうしよう。勝てるイメージが思い浮かばない。 ――次に、荒川憩。 憩『楽しいなーぁ、京くん』 京太郎『はい、楽しいっスね。こういうのも』 憩『ぽかぽか、いい天気やねー』 憩『お日様も明るくて綺麗やしーぃ』 お、これはワンチャン……。 京太郎『でも、先輩の方がもっと――』 憩『綺麗って言えばなー、羊の屠殺をする人って綺麗に皮剥くんよーぅ』 憩『あれ、すごいなぁ……可哀想ぅーって思うヒマなく、美味しそうになるんよー?』 京太郎『……アッハイ』 憩『どしたの、京くん?』 京太郎『いや……その、何でもないんで……ハハハ』 憩『? 変な京くん』 京太郎『……』 憩『そういえば兎さんってなーぁ』 京太郎『あ、可愛いですよね……兎』 京太郎(俺は……苦手だけど。胸元ズタズタにされちまったもんなぁ……) 憩『なんか、ち○ち○もげちゃうまで交尾するんやって。激しいなぁ……』 京太郎『……。……アッハイ』 うん、駄目だ。 次、小瀬川白望。 白望『……ダルいんだけど』 京太郎『ですよね、はい』 白望『おぶってくれるなら……いいけど』 京太郎『え、いや……うーん』 塞『こーら、シロ!』 胡桃『京太郎に迷惑かけないの!』 ……多分こうなる。うん。 間違いなくこうなるが――――じゃあ、二人にそれぞれ声をかけたら? 塞『へー、お姉さんとそんなにデート行きたいのかな?』 京太郎『いや、あの……デートって』 ああ、なんか凄いニヤニヤ眺められるだろうな。今までから察するに。 ……なんか、悪意とネタと嫌がらせのない竹井久を相手にしている気分になる。 竹井久から毒舌と辛辣と突飛さとウエスト回りを抜いて、几帳面さと誠実さとおもちを足した感じ。 ……それって別物? なんだと。 そうだな。 辻垣内智葉。 智葉『……動物園?』 智葉『何が楽しいんだ、檻の中の動物なんか観て』 京太郎『……はい』 これは偏見だけど、あり得なくはなさそう。 あんまりファンシーなもの好きって感じしないし、どちらかと言うと草原を駆け回る動物とか好きそう。 駄目だな。 ……となると、あの小走やえは――。 やえ『ご、ごめんなさいっ。その、わ、私……そういうのはちょっと……』 京太郎『あ、その……すみません』 やえ『……』 京太郎『……』 あんまり顔を合わせないのに、二人っきりで動物園とか無理だ。 避けられてる空気あるし、打ち解けないだろうな。 論外。 江崎仁美は……。 仁美『別の女ば誘って行けばよかよ。うちは御免やけん』 京太郎『えー』 仁美『そいよい、そん二万円で焼き肉ば食いよる方が良かかて思えるんに……阿呆やね、須賀は』 京太郎『じゃあ……ジンギスカン食べに行きます?』 仁美『ジンギスカンなら、中野の方に旨か店がありよるって聞いとっとね』 うん、間違いなくプランが別になる。 しかも多分、ジンギスカン食いに行ったけどまだ店が開いてなくて結局別の店にする感じの。 で、きっと最終的にファストフード食べながら駄弁ることになる。 いつも通りのゆるーいノリ。 ……うーん。 京太郎(……どうするかな、これ) 京太郎(うーん) 京太郎(転売した方がいいのか?) 鹿倉胡桃なら、或いは喜んでくれそうだが。 でも、「動物園とか子供っぽいの興味ない!」って言いそうでもあるし。 となると……。 憧「……」 ソワソワ ……やっぱり転売するか。 割りと値段張るものだったし、ひょっとしたら取り返せるかもしれない。 元手より増えるんなら、結果として悪い買い物ではない。 憧「……」 チラッチラッ 何よりもこうして、部活に集中できないというのは非常によろしくないだろう。 例えば仮に誰かの飲み物が不足した時に補充に行けないし。 例えば誰かが口寂しそうにしてた時にお茶請けを用意できないし。 例えば誰かが交代を言い出した――――、じゃなくて! 少しでも上達しようと彼女達の技術を盗み見てるのに、それができなくなってしまうのだ。 憧「……」 ジーッ ……あと。 菫「……おい、須賀」 菫「部活に集中しろ、部活に」 この部の責任者に怒られる。 別に思いっきり、高校時代の部活がごとくガッチガチにやらず、緩い賑やかな部活だが……。 それでも流石に、上の空は不味い。 京太郎「すみません、弘世先輩」 菫「今日は見取りにしたいって言ったのは、お前の方だろう?」 京太郎「はい。……すみません」 菫「まぁ、気を詰めすぎるなと言いたいが……自分で言ったことには、責任を持つんだ」 京太郎「はい」 辻垣内智葉からの言い付けだ。 岡目八目という言葉があるように――当事者でないものは、極めて冷静に選択ができる。 その冷静な状態でできる自分のベストで、人の後ろに――自分より強い人間の後ろに――ついて、打牌を比べる。 相手が何故そう打ったのかなど、理由を考えて判断を学ぶのだ。 幸いにして、この部活は技術派の人間が――辻垣内智葉・弘世菫・新子憧・原村和――多いので、京太郎の技術の底上げになる。 他には、他人の仕草を読むこと。癖を読むこと。動作から心を読むこと。 まずは身近な人間から、それを行って鍛えていく――とは智葉の言。 どんな動きのときは、どういうツモなのか――――手牌なのかを、実際に体感して覚えろ彼女は言った。 取り合えず京太郎の現在の方針は、若干のインファイター。 原村和のように引き強くない為、ベタオリをしていたら圧倒的に勝てない。完全デジタルの押し引き基準では判定負けする。 例えば、三向聴でも退けない局がある。例えば、聴牌でも退くべき局がある。 憧「……」 ムー 高校生の間は、福路美穂子から手解きを受けた対人読みで十分だった。 わりと皆がアナログ慣れした悪辣さを持たずに素直であり、そして和ほど完全デジタルの冷徹さを持たない。 ツキと言っても片岡優希のような圧倒的な力はなく、オカルトと言っても宮永咲には及ばない。 ならば―― 憧「……」 ツーン 麻雀には、『上手い』『下手』がある。 例えば、押し引きという感覚がなく突き進む奴がいる。 例えば、押し引きが曖昧でとにかく及び腰な奴がいる。 少し上には、自分の手牌を見て押し引きをちゃんと判断できる奴がいる。 その上には、自分の手牌と場を見て押し引きをちゃんと判断できる奴がいる。 だけれども――――『自分と、場と、押し引きの判断をしている奴を見て押し引きの判断をする』奴は稀。 更にそこに、心理誘導や対人読みなどの技術を持ち込むのは、男子インターハイでは極めて稀なレベルである。 憧「……」 プイッ 高目を安手への振込で流される。 好配牌のツモ番を飛ばされまくる。 初手から唐突なクソ鳴きが入る。 親番、他家リーチ中に大明槓が行われる。 執拗に山越しで狙われる。 ――――相手の嫌がること、激昂することを敢えて行う。 ――――そして自分は、勝負手を受けずに回避する。 ――――怒る相手にカウンターを叩き込み、心理的に揺さぶる。 憧「……」 そんな、須賀京太郎が彼らの上を行くのは必然である。 何しろ、その生態系に置いては常識外の異物なのだ。昆虫に変身して戦うルール中に電気鰻が混じるようなもの。 故に彼は――――男子インターハイで2位となった。 ……ただし、結局は最終的にはトップに勝ち越せないあたり、麻雀はままならない。 そこがまた、好きなのだけど。 憧「……」 ムー ところがインカレではそうも行かない。 単純に、大学四年間という――言わば頭脳的には最も延びしろや視野がある時間であるというのもあるし、 インターハイには参加していなかった、奨励会のユース連中が崩れて入ってきて雪崩れ込むというのもある。 有名大学進学へと引き換えに、腕を買われる人間もいる。 つまりは――――まぁ、ここでまた壁にぶつかっていた。 逆に言えばそれは未熟さの証明であり、延いては成長のチャンスである。 こうして、頼りになる先輩たちに師事して、麻雀の腕を磨いていた。 憧「……」 チラッ という訳で、あんまりこのチケットに悩み過ぎるのは本位ではないのだ。 なお、ここまでの地の文は菫に注意されてから数分も経っていないものだと注釈させて貰いたいのである。 いつまで関係ない話まで持ち出して考え込んでいるのだという話である。 まあ、地の文は地の文であって筆者の説明や心情や回想などが適当に入り雑じっているので、地の文そのものが全て京太郎の思考だと思わないで欲しいのである。 数分にもならない間に新子憧は百面相しすぎなのである。 ハーゲンダッツが食べたいのである。 菫「それとも、何かあったのか?」 京太郎「いやー」 ……あ。 京太郎「動物園のチケットがあるんですけど、行きませんか?」 菫「動物園?」 憧「……っ」 ガタッ これ、中々ベストなんじゃないだろうか。 正直なところ、弘世菫がどんな反応をするのか予想が付かなかった……というのがあるが。 日頃お世話になっているお礼――になるのか?――のようなものにはなるだろう。多分。 果たして――。 菫「たまにはいいな」 意外にも好感触だ。 動物、好きなのだろうか。 それとも、気分転換とか。 どちらにしても、間違いではなかったらしい――。 菫「うん、息抜きになるか」 菫「皆で行くか、動物園に!」 あー。 京太郎「あの、弘世先輩……」 菫「どうした、須賀」 京太郎「チケット……二枚しかないんですけど」 菫「ん? 向こうで残りを買えばいいんじゃないのか?」 京太郎「それが……中々高くて、しかも結構な人気で」 だからこそ、こうも悩んでいるのである。 おいそれと手に入るなら、京太郎も「誰を誘うか」なんて考えずに、部活の皆で行くのを提案するつもりだったのだ。 そんな事情で、弘世菫の優しさや思い遣りは――残念ながら却下されてしまうことになった。実に申し訳ない。 菫「そうなのか……」 京太郎「なんですよね……だから、悩んでた訳で」 菫「二人限定だとな……しかも値が張って、手に入りづらいとしたらなんだか勿体ない」 京太郎「そうなんスよ」 菫「うーん、私はいいな。そこまで興味がある訳じゃないんだ……勿体ない気がする」 京太郎「じゃあ――」 憧「……」 ソワソワ 京太郎「売っちゃいますか、ネットオークションかなんかで」 菫「……いいのか?」 京太郎「俺もそんなに興味がある、って訳じゃないから……だったら欲しい人に行った方がいい気がして」 菫「確かに」 京太郎「正直、このまま持っててもいらないから……売って、皆で夕飯でも――――」 その方がよっぽど、生きたものの使い方である。動物園のチケットだけに。 隣町の警邏より、近所の極道だ。 結局部活の皆は、それほど動物園には興味はないだろうし―― 憧「まずッ! ここにッ! 一人ッ! いるわよッ!」 テンションたけーな、オイ。 憧「あんた、あたしが動物好きなの知ってるでしょ!?」 憧「なのに、目の前で誰も要らなさそうだから処分するとか、どうでもいいとか……」 憧「何よ、それ」 憧「あーあー、それともあたしとは行きたくないとか? 誘うまでもないとか? 考えるまでもないとか?」 憧「へー、そーなの。ふーん」 京太郎「何怒ってんだよ……」 憧「べーつーにー? 怒ってなんかないわよ?」 京太郎「いや、どう考えても……」 憧「怒ってないわよ! 怒ってなんか!」 怒ってますよ、コレェ。 確かに、気持ちは判る。 例えば――ジョジョの奇妙な冒険、荒木飛呂彦とのお食事券が当たったとしよう。 その持ち主が、「やっべ、ジョジョとか超興味ねーし……これ、ネットで転売しねえ?」とか、「その金で皆でお食事しようぜ! そのための券だ!」とか、 そんなことを目の前で言い出されたらどうする? 最高にキレちまうよ。 だから、『ブッ殺した』なら使っていいッ! ……そんな心境なのだろう。怒るのも無理ない。 ただ―― 憧「ただ、結構前から顔合わせてるのに薄情な奴って思っただけだから」 京太郎「いや……」 憧「事実でしょ?」 憧「麻雀の面倒見てあげてるのに、あたしのこととか忘れちゃってるじゃない」 憧「まぁ、別に構わないけど。……京太郎が薄情ものってだけなんだから」 京太郎「いや、知ってるし……忘れてないって」 憧「……じゃあ、なんでよ」 京太郎「いや、この間猫カフェ行ったよな?」 京太郎「そのとき、憧が――」 憧『うぅぅぅう、ぅぅぅう』 ウズウズ 京太郎『……え、どうした?』 憧『猫ちゃんのことをモフりたくてモフりたくて仕方がないけど、でもそんなことしたら猫ちゃんに嫌われちゃうし!』 憧『こんな大人数を一日に何度も相手にしなきゃいけない猫ちゃんにストレス与えたくないし!』 憧『でも思いっきり抱きついて、かいぐりかいぐりしたいって気持ちがなんで判んないのよ!』 クワッ 京太郎『いや、判らないだろ……それ』 憧『京太郎、あんた人間の心ないの……?』 京太郎『なんで猫カフェの過ごし方一つで、極悪人扱いされんだよ……』 憧『あー、中々来てくれない……なんでだろ?』 京太郎『邪念強いからかもなー』 京太郎『というか、もう普通に触ってもいいんじゃねーの? 料金分なら、少しは平気じゃないのか?』 憧『膝の上に猫侍らせたあんたに言われたくない!』 フシャァァア 京太郎『なあ、それ、猫が……』 憧『……あ』 憧『ご、ごめんね! ごめん、猫ちゃん!』 京太郎(……誰これ) 京太郎『おわっ、お、おいっ……こいつ人懐っこいな』 京太郎『おい、駄目だって……こらこら、ははっ』 憧『……』 ジー 京太郎『……』 憧『……』 ジー 京太郎『……憧さん?』 憧『……なによ』 京太郎『なんか、お前目が怖いって……あんま睨むなよ』 憧『べーつーにー』 憧『あんまり乗り気じゃなかった癖に猫に纏わり付かれて、あまつさえ集られて、猫ちゃんとチューしてるアンタの事なんて見てないから』 京太郎『いや、見てるよな……?』 憧『……はぁ』 憧『なんであたしじゃなくて京太郎の方に……』 京太郎『なんで、って言われてもな……』 憧『あの根っころがったときのスラッとしながらふっくらした背中から腰のカーブのよさとか!』 憧『落ち着いて手を畳んでるときの、モフっとしながらスベスベしてる手の甲とか!』 憧『顎の下撫でたときに、寸詰まって髭が立つときの口許の可愛さとか! 意外とジョリジョリしてる口許の感覚とか!』 憧『興味ない振りして寝っ転がってるのに耳だけちょっと動いたり! 噂されたときに「構ってもいいのよ」って尻尾パタパタ動かすとことか!』 憧『思いっきり頬擦りしたときに嫌がって突っ張る体の可愛さとか! 擦り寄って来たあとに触ろうとしたらされる猫パンチとか!』 憧『にゃんこの可愛さ、全然判ってないじゃない! 全然判ってないでしょーが!』 京太郎『あ、ああ……』 憧『……なんでかアンタ、動物に好かれるよね』 京太郎『そうかぁ?』 憧『……あと、小さい子にも』 京太郎『………………………………はい?』 憧『この間もそうじゃない。あたしが席外したら、中学生くらいの子にデレデレしちゃって……!』 京太郎『いや、してねーから』 憧『してたわよ』 京太郎『してないって! あれは、自転車倒しちゃったのを直すの手伝ってただけだからな?』 憧『……ふん。そのわりに、楽しそうに話してたじゃない。メアドとか教えて』 京太郎『いや……あれは向こうがどうしてもって』 憧『……まったく、中学生相手とか。なに考えてるのよ』 憧『犯罪でしょ、犯罪』 京太郎『あのなぁ……あれは』 憧『うっさい。ばーか』 京太郎(長くなりそうだったから、憧を待たせないように……って思ったんだけど。駄目か、やっぱり?) 憧(……あたしと遊びに行ってるのに、デレデレしちゃって。本当、信じらんない!) 憧(――――って、別に京太郎の事なんてどうでもいいんだから! こいつが何しようと知ったことじゃないわよ!) 憧(た、ただコイツが中学生に手を出す犯罪者になったら困るだけ! それだけなんだから!) 憧(……そう、それだけ! それだけなんだからっ!) 京太郎(すげー顰めっ面) 京太郎(絶対機嫌悪くなってるよな、これ…………猫触れてないからなぁ) 京太郎(そりゃ確かに俺もカピが別の奴になついてたら、嫌だから……猫が俺の方ばっかりにくるのはなー) 京太郎(よし) 京太郎『ごめんなー、ちょっとあのお姉ちゃんの方に行ってくれるかー?』 憧『京太郎?』 京太郎『服、毛とかついても大丈夫なのか?』 憧『……だったら猫カフェに来てない』 京太郎『……だよな』 京太郎『よっ、っと。……ほら』 憧『……ありがと』 憧『あー、にゃんこ可愛いっ。可愛――』 憧(あれ、この子さっき京太郎にちゅーしてたし……………………、な、舐められたら間接キス!?) 憧(しょ、ひょっ、ひょんなっ!? あ、あたし別に京太郎のことなんとも思ってないし別にどうでもいいし何でもないから間接キスとかぜぜぜぜぜぜんぜん気にしないけどっ) 憧(で、でもそれでこの子が今度京太郎のとこに戻って舐めちゃったりしたらそれって――――べべべべ別に猫なんだから仕方ないし気にしないけどっ) 憧(で、でもひょっとしたらひょっとするかもしれないし、もし万が一違うとことか――――――) 憧『ふきゅっ』 京太郎『……あ、逃げた』 京太郎『……何やってんだ、憧』 憧『う、うっさいわよ! ばか! 人でなし!』 京太郎『アッハイ』 憧『……うー』 憧『……』 憧『……全然来てくれない』 京太郎『……あー』 京太郎『俺、ちょっとトイレ』 憧『あ、いってらっしゃい』 京太郎(……これで、俺じゃなくて憧の方に行くよな?) 憧(……よし) 憧(敗けっぱなしとかあたしらしくないし、にゃんこ触りたいから本気出す!) 憧(ふふふ……阿知賀の動物博士・新子憧をなめるんじゃないわよっ!) 憧(うん、他のお客さんがいなくてよかった) 憧(大学生だと、平日昼間からでも遊べるから……なんだかお得な気分) 憧(さて、京太郎曰く邪念が強いから――――だから、敵意のないポーズして) 憧(目線を合わせたら猫は緊張するから、目線は合わせない!) 憧(……なんでこの店にこんなのあるの? 趣味なの? ……それとも猫には意外に好評?) 憧(まぁ、形からでも……いっか) 憧(あとは、敵意がないって――仲間アピールをして) 憧『ね、ほら……あたしと遊ばない?』 京太郎『お待た………………え?』 憧『へっ』 仰向けになった新子憧。 淡ピンクのロングパーカーの裾が床に花開き、裏地が覗く。 胸元のさっぱりした、紺とグレーのボーダーキャミソール。裾には申し訳程度のフリル。鎖骨が見える。 パステルカラーの、ピンクベージュのスカートからは白い太股が二本。やっぱり気持ち末端がフリル地。 ……さて。 じりじりと躙り寄ったためか服装は乱れ、膝が立てられたその白い太股が露になり、ちょっぴり臍も覗いている。 そして極めつけは――何をどう思ったのかは知らないが、猫耳カチューシャだ。 憧の桃色がかった茶髪のそこにちょこんと、ビロード風に光を放つ黒い猫耳が覗いている。 京太郎『……』 憧『……』 京太郎『……あー』 憧『あ、あああああ、ああああああああああああああああああああ――――――!?』 京太郎「――――ってのがあって、『もうアンタと動物関連は絶対に行かないんだからッ!』って言っただろ?」 京太郎「だから、動物園とかモロだよな……って」 菫「……」 智葉「……」 仁美「……」 塞「……」 胡桃「……」 憩「……あはは」 白望「……ダル」 和「……」 カチカチ ロンッ! 京太郎「え? 何? どうしたんですか?」 何この空気。 京太郎「え、だって言ったよな? 憧が自分で」 京太郎「だから俺、ちゃんと覚えてたんだけど……え、なんかマズかった?」 京太郎「だって、俺と動物関係行っても楽しめないっつってたよな? え?」 憧「……べーつーにー」 京太郎「あ」 京太郎「ならチケット渡すから……憧が誰か誘って行けばいいよな! ほら、これなら――」 憧「――ああ、確かに言ったわよ! あたしがそう言いました! 悪かったわね!」 憧「フン、だからいいわよ! はいはい、要りません! 結構です!」 憧「チケットも要らないわよ、そんなの!」 京太郎「お前、何怒って……」 憧「怒ってなんかないっ! このヘタレ! 金髪チャラ男! デリカシーゼロのバカ男!」 京太郎「は? どうしたんだよ、いきなり……」 憧「うっさい! このバカ金髪! すけべ! ニヤニヤニヤニヤ女の子眺めて情けないバカ! ヘタレへぼ!」 京太郎「……っ」 京太郎「あのなぁ!」 憧「なによ!」 京太郎「お前こそなんだよ!」 憧「あんたこそなんなのよ!」 憩「また始まったなぁー……」 仁美「こりもせんでよーやるもんやね」 智葉「……はぁ」 塞「うーん、この……」 胡桃「……」 塞「……胡桃?」 胡桃「……なんでもない」 和「……」 カチカチ ツモッ 白望「……眠い」 菫「……」 憧「なんでそんな前のどうでもいいことまで覚えてるのよ!」 京太郎「覚えてなかったらなかったで、お前怒るだろ。この間だってネックレスがなんだ――って」 憧「それとこれとは別でしょ! 細かいとこうだうだと女々しい癖に、デリカシーゼロなんだから!」 京太郎「……っ」 カチン 京太郎「うるせえ、この内弁慶の猫被り! 外でもそうやってろよ!」 憧「はぁぁああ!?」 京太郎「なんだよ!」 憧「なによ!」 菫「……須賀、憧」 憧「この間だってあたしがコーヒー苦手なの忘れて、喫茶店でブラック飲ませるし!」 京太郎「あれはお前も嫌がってなかっただろ!」 憧「勧めてくれたあんたの手前、『飲まない』とか『不味い』とか言える訳ないでしょ!」 京太郎「そんなの、言わなきゃ判らないだろ!」 憧「無駄に細かいとこに目やってる癖に、あんたチグハグすぎ! このヘタレ鈍感残念男!」 京太郎「はぁあああ!?」 菫「……おい、なあ」 憧「やるなって言ってるのに、勝手に気を回して皆のお茶淹れるし! なのに肝心なとこ気が利かなくてズレてるし!」 憧「なんなのよ、バカ!」 京太郎「お前が判りにく過ぎるんだろ!」 憧「あんたがズレてるだけ! あたし以外にもそうでしょ!」 憧「だから、気が利くけど気が利かないとか! 残念イケメンとか言われるのよ!」 京太郎「うるせえ、見た目だけギャル!」 憧「はぁぁぁあ!?」 憧「言ったわね、京太郎……!」 京太郎「元はと言えばそっちからだからな……!」 菫「――――おい!」 憧「……っ」 京太郎「……っ」 菫「……流石にいい加減にしろ。部活中だ」 菫「憧、気持ちは判るがな……今のはお前から須賀を煽りすぎだ。落ち着け」 憧「……はい」 菫「須賀、お前は……もっとお前も落ち着け。普段通りのお前はどうした?」 京太郎「……はい、すみません」 菫「お前ら、売り言葉に買い言葉が激しすぎるんだよ」 憧「……ごめんなさい」 京太郎「……すみませんでした」 菫「で、このチケットは私が預かる」 憧「……」 京太郎「……」 菫「そこで部長命令だけどな――――二人で行ってこい」 憧「えっ」 京太郎「へっ」 菫「なんだ?」 京太郎「いや、だって憧には俺と行く気はないって……」 菫「……はぁ」 菫「前ダメだったから、だろう?」 京太郎「はい」 菫「だったら、今度で挽回しろ。いつまでもダメダメ言われ続けたくないだろう?」 京太郎「……はい」 菫「憧もそれでいいな? 動物好きなら、つまらないことに拘るな。折角のチケットなんだから」 憧「……はい」 菫「じゃあ、行ってこい」 京太郎「あー、行くか」 憧「……ちゃんとエスコートしてよね、京太郎」 京太郎「お任せください、お姫様……ってな」 憧「……この格好つけ」 京太郎「そうかぁ?」 憧「……ばーか」 菫「……ふう」 菫「仲直りに――という訳じゃないが、二人で遊びに行けばなんとかなるだろう」 仁美(……逆に拗れるのもあり得なくもなかな話やけどな) 憩「流石は部長さんやねーぇ、お見事お見事ー」 菫「……まあな」 菫「まったく……あの二人は、それぞれは落ち着いて普段も仲は悪くないのにな」 菫「なんでなんだ?」 智葉「……」 仁美「……」 憩「……たはは」 和「……」 カチカチ リーチ! 菫「これで……一件落着だな」 菫「あ、白望。須賀は今日遅くなるかもしれないから、私たちが夕飯作りにいくからな?」 白望「んー………………了解」 白望「それにしても」 菫「ん?」 白望「無事に場を納めるなんて、流石はPAD長」 仁美「よ、格好よかとね、PAD長」 智葉「頑張ったな、PAD長」 白望「大岡越前PAD長」 仁美「名裁判官PAD長」 智葉「完全で瀟洒なPAD長」 菫「PADに言及する必要がどこにある――――ッ!?」 そのあと京太郎と憧は、動物ふれあいコーナーを堪能したり、電気鰻の発電の仕組みについて話したらしい。 こうしてこの星に、またひとつ名裁き(produced by PAD)が誕生した。 ――了
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394371086/ 京太郎「また言ってんのか」 咲「女の子なら誰もが思うことだと思うんだけどな」 京太郎「オレは別にまんこ欲しいなんて思わないしなぁ」 咲「そりゃあ男の子には、ケツマンコと前立腺があるもん!」 京太郎「別に突っ込まれたい願望はないんだが」 咲「そんなのおかしいよ!」 京太郎「じゃあ咲は突っ込まれたいのか?」 咲「突っ込みたい!!!!」バンッ 京太郎「ほら」 咲「む」 京太郎「なんだっけ?iPS細胞があれば女同士でも子作りが出来るとか何とか」 咲「私はおちんちん生やして男の子のケツマンコにぶち込みたいの!!」バンッ 京太郎「生産性も現実性もまったく無ーじゃねーか」 咲「もしくは女の子をレイプしたい」 京太郎「言っちゃあれだが、女が女を襲うのは、男が女を襲うよりハードル低いよな?」 咲「ふたなりで生まれたかった。玉付きの・・・この際竿だけでも良い」 京太郎「ディルドに振動機能つけとけよ」 咲「射精が出来ない!!!」バンッ 京太郎「咲」 咲「ナニ?京ちゃん?」 京太郎「若干発音が気になるが、それは置いとくとして」 咲「うん」 京太郎「虚しくないか?」 咲「・・・凄く虚しい」ハァ 京太郎「それにしても、BLとか読んでるのか?」 咲「読んだこともなければ、持ってもないよ?」 京太郎「にしちゃあ発言が随分そっち系なんだけど」 咲「うーん、そういう描写がある物をいっぱい読んでるのは確かだけど」 京太郎「ん?それってBLじゃないのか?」 咲「ううん、歴史物、今日借りたのはこれ」スッ 京太郎「法然上人?誰だ?」 咲「仏教の偉い人」 京太郎「合掌に南無阿弥陀仏の人ね」ペラペラ 咲「コラムの所読んでみて」 京太郎「性欲が非常に強かった。湯女に童子を何人も抱いた」ペラペラ 咲「昔の人は男も女も抱いたんだよ!!」バンッ 京太郎「昔の偉い人はみんなケツの結束で結ばれてたとか言いたいのか?」 咲「それもそれで熱くなるものがあるけど、BLとか官能小説とかで無くても男×男はありふれてるの!!」バンッ 京太郎「歴史からホモに目覚めるとは斬新だな」 咲「きゅふふふ」 京太郎「その笑い方、ケツがきゅっとなるからやめてくれ」 咲「はーい」エヘヘ 京太郎「でも正直な話、ホモに目覚めるという話わからないでもない」 咲「ホントッ!?」グイッ 京太郎「近いしつば飛んだぞ。オレが目覚めたわけじゃねーから!」 咲「むー」 京太郎「この前ハギヨシさんと買い物に行ったんだけどさ」 咲「うんうん!」キラキラ 京太郎「二人組の女性にナンパされたんだよ」 咲「あーハギヨシさんはもちろん、京ちゃんもイケメンだもんねー」 京太郎「でさ、言わなかったけど、その二人組の女性、なんかこう臭かったんだよ」 咲「香水がキツかったの?」 京太郎「いや、そういうわけじゃなかったんだけど、何か匂いが、好きじゃなかっつうか」 咲「それがハギヨシさんとどう繋がるの?」 京太郎「んでまぁハギヨシさんが体良くお断りしたあと、女性に聞かれないようにハギヨシさんに耳打ちした時にふと気づいたんだ」 咲「ハギヨシさんの魅力に!?」 京太郎「だから違うっつーの、ハギヨシさん無駄に良い香りしてたんだよ」 咲「!?」 京太郎「・・・この話するんじゃなかったな」 咲「一度意識したら、あとは突っ走るだけだよ!!京ちゃん!!」 京太郎「まぁなんつうか、ハギヨシさんと一緒に過ごしてると、別段どうも思わない相手とハギヨシさんの匂いを無意識に比較してたんだ」 咲「それはとてもすばらだよ京ちゃん!!!!」ドンッ 京太郎「落ち着け、そしてさっきから机を叩き過ぎだ」 咲「というかハギヨシさんと二人で出かけてるんだね」 京太郎「別に男同士で出かけるとか普通だろ?」 咲「普通だと思ってたそれが、やがて特別な関係・・・痛い痛い痛いグリグリやめてー!」 京太郎「そういや咲は何か浮いた話は無いのか?」 咲「うーん、実はあるにはあるんだけど」 京太郎「おぉ、何か意外・・・って、いや、そうでもないのか?」 咲「まぁ全部断ったからね」 京太郎「何で?別に付き合うくらい良いんじゃないのか?」 咲「どうも、しっくり来なかったというか」 京太郎「咲の癖に選り好みするのか」 咲「うーん、選り好みっていうかね」 京太郎「おう」 咲「私の中での普通の男性の基準が、基本的に京ちゃんなんだけど」 京太郎「ふむ」 咲「京ちゃんを基準にすると、普通未満がかなり多い事多い事」 京太郎「じゃあ他の人を基準にしろよ」 咲「他の人・・・ハギヨシさん?」 京太郎「ハードルあがってんじゃねーか」 咲「実はちょっとだけインハイで、運命の出会い的な物がないかなーって期待したんだけどね」 京太郎「取って付けたような文学少女要素持ってきたな。それで?」 咲「だめでした。というか同年代の男子がそもそも少なかったよ・・・」 京太郎「男子の応援ってかミーハーに女子が来るけど、女子の応援やミーハーも基本的に女子だもんな」 咲「男の子は女の子の応援に来ないの!?」ドンッ 京太郎「付き合ってれば彼女の応援には来るんじゃないか?」 咲「麻雀部の女の子可愛い娘揃いだよ!?ケツマンコ差し出しにくる男子カモン!!」 京太郎「女の子目当てはともかく、後半はかなり厳しいだろ・・・」 咲「むむむ」 京太郎「可愛い娘多いから、見に来れば?って下劣ながらも友達に言ったんだよ」 咲「さすが京ちゃん!出来る嫁!」 京太郎「嫁さん違います。だが、大会は平日だったり、部活が重なったりしてるんだ」 咲「帰宅部!帰宅部の暇人は来ないの!?」 京太郎「1人で女の子見に行く猛者はいないってことだな」 咲「・・・そう言われればそうだよね」 京太郎「さっきからLINEの通知が荒ぶってる」 咲「優希ちゃんが既読なのになんで返信来ないんだじぇーって」 京太郎「既読かどうかの機能無くして欲しいだけどなぁ」 咲「ガラケーに戻そうよ!」 京太郎「言っとくけど、ガラケーでもLINEは出来るからな?」 咲「・・・ガラケーだからLINEは出来ないって和ちゃんに言ったら、何も言われなかったけど」 京太郎「って言ってもそのケータイ、多分パケ放題じゃないだろ?」 咲「パケ放題・・・?」 京太郎「機械の使い方に慣れろとは言わないけど、料金プランくらい確認しとこうぜ」 咲「解約しちゃだめかな?」 京太郎「気持ちはわからなくはないけどな」 咲「あ、充電してなかった」パカッ 咲「京ちゃん的に優希ちゃんはどうなの?」 京太郎「流れ来てに彼女か嫁にってことだよな?」 咲「うん。露骨にアピールしてるよ?」 京太郎「うーん、嫌いじゃないってかむしろ好きなんだけどさ」 咲「とっととくっつけよって、部長とまこ先輩と和ちゃんは思ってるよ?」 京太郎「いまいちしっくり来ないんだよ」 咲「あー、なんとなくわかるかも」 咲「マホちゃんとムロちゃんも京ちゃんの事まんざらじゃないみたいだよ?」 京太郎「見事に年下だらけだな」 咲「優希ちゃんは厳密には年上だよ?」※優希9月生まれ 京太郎2月生まれ 京太郎「咲が天江さんを年上と認識出来ないみたいなもんだ」 咲「あー」 京太郎「本人に言うなよ?多分泣くからな」 24 名前:キュウリ ◆XiNpuz3ml6GV[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 22 36 08.11 ID 7S3lLvfVo [23/24] 京太郎「そういや、咲も何気に交友関係広がったよな」 咲「うーんと、末原さん、国広さん、池田さん、加治木さん、衣ちゃん、末原さん、石戸さん、姉帯さん、末原さん」ユビオリ 京太郎「何で末原さんを3回数えた」 咲「・・・3回戦ったから?」 京太郎「2校勝ちあがりのシステム、これ欠陥だらけだよな絶対」 咲「ふふ」 末原「何か悪寒が・・・」カタカタ ーーー 咲「キスしやすい身長差12cm、理想のカップル身長差15cm、セックスしやすい身長差22cm、ぎゅっとしやすい身長差32cm」 京太郎「何か女性向けのニュースだっけか?これに該当する男が今は少ないとかっていう」 咲「うん。でもさ、ちょっと見方を変えると」 京太郎「見方を変える?」 咲「日本人男性の平均身長が170cmとして、そこから22cmを引くと148cm」 京太郎「中学生くらいだな。男から見た理想のセックス相手の身長差」 咲「国広さん147cm 新子さん149cm 末原さん147cm 安福さん149cm 佐々野さん148cm」 京太郎「日本人男性の平均身長から逆算した、セックスしやすい女子か」 咲「まるで簡単にヤレるみたいな言い方だね」 京太郎「名前あげたのお前だからな?」 咲「平均的日本人男性と体の相性の良い5人」 京太郎「何かそれはそれで、ニュアンスが嫌だな」 咲「江口さん160cm 狩宿さん161cm お姉ちゃん160cm 辻垣内さん161cm 戒能プロ161cm」 京太郎「今度は何基準だ?」 咲「京ちゃん」※182cm 京太郎「おい」 咲「お義兄さん、今後共よろしくお願いします」ペッコリン 京太郎「お義兄さん言うな」 咲「京ちゃん的には、現状の理想は和ちゃんか福路さんだよね?」 京太郎「まぁな」 咲「福路さんとは体の相性はそこそこ良さそうだね」※158cm 京太郎「まだそのネタ引っ張るか」 咲「じゃあ京ちゃんはなにかネタあるの?」 京太郎「ネタなぁ」 京太郎「ネタとは違うんだけどよ」 咲「うん」 京太郎「この前、部長が珍しく部室に一番乗りしてたんだけど」 咲「へぇー確かに珍しいね。いつも評議会があるのに。それで?」 京太郎「咲の真似してた」 咲「へ?」 京太郎「ほらいつもの カン! もいっこカン! もいっこカン! 自摸!!ってやつ」 咲「あれ、それ長野の団体戦のかな?」 京太郎「筒子の清一色だったから多分そうだと思うぜ」 咲「えっと、同じになるように牌も揃えてたのかな?」 京太郎「多分」 咲「・・・」 咲「そういえばいつもの部長のマナーの悪い自摸あるよね?」 京太郎「ああ」 咲「あれっていつ習得したのかな?」 京太郎「一年生の時、部長しか部員いなかったみたいだし、多分・・・」 咲「1人で延々と練習を・・・」 京太郎「・・・」 咲「・・・」 咲「1人遊びって言えばさ」 京太郎「おう」 咲「人形とかフィギュアでごっこ遊びって何歳までやってた?」 京太郎「カピーがいたから、小学生になったらやらなくなったな」 咲「1人っ子的に最近までとか、そういうネタはないのー?」 京太郎「お前はオレをなんだと思ってるんだよ」 咲「1人遊び四天王の1人は部長で確定として、他に誰かいるかな?」 京太郎「そんな悲しい目線を向けるなよ」 咲「エトペンとかの存在から、和ちゃんが有力だと思ってたんだけど」 京太郎「おう」 咲「部屋を色々調べても殺風景すぎて違うと判明したであります」 京太郎「調べたんかよ」 ?「部屋を調べるだなんて最低の行為だ」 咲「あ、あなたは!?」 ?「私に名前なんて無い、どうしても呼びたかったら謎のインハイチャンピオンTERUと呼ぶが良い」 咲「謎のインハイチャンピオンTERU・・・一体何永照なんだ・・・」 京太郎「照ちゃん、とりあえず机から降りろ」 謎のインハイチャンピオンTERU「・・・はい」イソイソ 謎のインハイチャンピオンTERU「私が鏡で見た限りでは」 京太郎「鏡?」 咲「おねコホン謎のインハイチャンピオンTERUには、照魔鏡と呼ばれる、雀士の大事な物を写す鏡があるんだよ」 京太郎「ふむ、それで?」 謎のインハイチャンピオンTERU「阿知賀の松実玄さんがなかなかのなかなか」 京太郎「阿知賀はパッと見た感じだとみんな仲良さそうだし、昔馴染みも多いそうだけど」 謎のインハイチャンピオンTERU&王者やえ「ではお見せしよう、インハイチャンピオンの照魔鏡を」キュインキュインキュイン 咲「禍々しい鏡が出てきた!!」 京太郎「横のちっこい片ドリル誰!?」 謎のインハイチャンピオンTERU「彼女は照魔鏡のアシスタントで、普段は王者をやってる小走やえさん、高校3年生」 王者やえ「通称小走先輩だ。ニワカは相手にならんよ」バッ 京太郎(小走、パシリで先輩・・・)←咲に耳打ち 咲(でも奈良個人戦1位で、ドラを封じられても多く稼ぐことの出来る実力者なんだよねー)←京太郎に耳打ち 玄「今日もお掃除お掃除♪」 玄「おもちいっぱい、おもちいっぱい、らんららーん♪」 謎のインハイチャンピオンTERU「これは今から数年前、阿知賀女子の部室を1人で掃除してる松実玄さんの様子」 京太郎「確かに1人だけど、見た感じ楽しそうに掃除してるだけに見えるけど」 咲「ちゃんとてきぱき掃除してるね」 玄「お掃除終わったのです!」 宥(玄)「玄ちゃんご苦労さまー」ナデナデ 玄「えへへー」ワキワキ 宥(玄)「もう!そんなところ触っちゃだめだよ?」プンスコ 咲/京太郎「・・・」 王者やえ「Oh・・・」 穏乃(玄)「こんにちはです!」 和(玄)「お邪魔します」ペッコリン 憧(玄)「はろーん、玄ったらまた有姉にセクハラー?」 玄「ふっキツくないおもちに用はないのです!」 憧(玄)「和や有姉基準だったらほとんどおもちじゃないでしょうけどね!」 灼(玄)「晴ちゃんもうすぐ来るって」 晴絵(玄)「おまたー」フリフリ 謎のインハイチャンピオンTERU「原村さんの転校と赤土さんの実業団入りを期に阿知賀麻雀クラブは事実上の解散をした」 謎のインハイチャンピオンTERU「それでも松実玄さんは、みんながいつでも帰ってきても良いように、1人で欠かさず掃除をしていた。何年も」 謎のインハイチャンピオンTERU「ちなみに、当時は鷺森さんとお姉さんは麻雀倶楽部にはいなかったそうだけど」 謎のインハイチャンピオンTERU「同年代で集まるという彼女の理想には最初から組み込まれていたみたい」 謎のインハイチャンピオンTERU「また、朝早くは実家で旅館でもある松実館の手伝いをし」 謎のインハイチャンピオンTERU「発作的に亡くした母を思い出して悲しむ姉の松実宥さんを優しく抱きしめたりしてたそうな」 謎のインハイチャンピオンTERU「そして今の鏡の映像は、松実玄が精神的にシンドイ時によく行う1人7役芝居」 謎のインハイチャンピオンTERU「他にも麻雀牌、主に赤ドラと、カンドラと会話したり」 謎のインハイチャンピオンTERU「お母さんと思われる人と会話していたりする※1人芝居」 謎のインハイチャンピオンTERU「ちなみに今現在の松実玄さんは、受験勉強に勤しむ姉、ボウリング場の手伝いをする鷺森さん」 謎のインハイチャンピオンTERU「一年生同士でつるむことの多い高鴨さん・新子さんという兼ね合い上、若干浮き気m」 咲/京太郎/王者やえ「「「これ以上はやめてあげて!!!!!!!!!!」」」 咲「おね謎のインハイチャンピオンTERU!!これは1人遊びじゃないよ!!自分の精神を守るための生存行為だよ!!」 京太郎「部長のも哀愁が漂っていたけど、まだ時間が余ってるからやってる感があったけど」 咲「松実玄さんのはガチでやばい方だよ!!それも已む得ない事情だから尚更やばいよ!!」 王者やえ「余談だけど、さっきの映像の数年後、阿知賀はまた集まるんだけどな」 咲「だけど?」 王者やえ「インハイの二回戦・準決勝・決勝と、涙を流しながら辛そうに打つ松実玄の姿が」 51 名前:キュウリ ◆XiNpuz3ml6GV[saga] 投稿日:2014/03/11(火) 17 59 51.11 ID v13UAkhOo [20/21] 咲「おね謎のインハイチャンピオンTERUと王者やえさん、行ってしまったね」 京太郎「あれやるために、それぞれ奈良と東京から来たのか?」 咲「お姉ちゃんと小走やえさんとは何の関係もないよ!」 京太郎「お、おう」 咲「あ、お土産が置いてあるね」 京太郎「東京ばななと、人間向けの美味しい鹿せんべい・・・」 ーーー 咲「泣けないよー君の前ではー早く目を逸らして欲しいー僕はまだ君の事が好きなーままだからー」 京太郎「・・・」パチパチパチ 咲「愛し子よーいつーまでーもーこの胸に抱かれて眠りーなさいー」 京太郎「・・・」パチパチパチ 咲「恋人ーたちーはいつーの日かーはなーればーなれになるなんてー」 京太郎「別に好きなの歌って良いんだけどさ、言わせてくれ」 咲「何?」 京太郎「曲のチョイスが恐い。上手いせいで余計に恐い」 咲「普通に好きなの選んだだけだよー」 京太郎「次は何を・・・」 咲「いつかーまーたーあいーましょーその日までさよならー恋心をー」 灼「吹けば!飛ぶようなー!!儚い夢にー!!かけたぁ!!命ー笑わば笑えー!!」 京太郎「・・・」 灼「39度のぉ!!体温だいーてー!!!いま~をっ!!生き抜けろー!!カウボーイ!!!!」 咲「鷺森さん上手ー!」パチパチ 灼「ありがと」 京太郎「GRANRODEO縛りだと・・・」パチパチパチ 照「おー昼寝をするーぷかぷか浮かんだー湖の上ー」 咲「お姉ちゃん可愛いー!」 照「気ー付かずにいたー投げかけたサインまでーヒービも入らず冷たいままーの頑ななーココロー」 咲/京太郎「・・・」 照「ずっとー私なりにー差し伸べていーるけれどー上手くやろうとすればするほどー人は傷ついてーいくー」 灼「可愛い曲調と歌詞からどんどん切なくなっていくという」パチパチパチ エイスリン「セガサターンシロ!! 指が折れるまでッ! 指が折れるまでッ!」 京太郎「・・・」 エイスリン「骨のーあるものー関節もーあるーみーよーすめらぎのー王者の技(サブミッション)ッ!!」 咲「・・・」 エイスリン「瀕死のリテラシーメカニカルに殺すー売人や吊るワイヤーやーホルムアルデヒドの通りー」 照「ウィッシュアートさんにこんな仕込みしたの誰だ」 ※本人の趣味です 京太郎/ハギヨシ「SI!! おーれたちはいつでもー!! 二人で一つーだーった!」 咲「おおぉ」 照「おお・・・」 京太郎/ハギヨシ「地元じゃーまっけしらずー!!そーだろっ!?」 エイスリン「Oh・・・da・・・abal・・・」訳:そう、そうだ・・・ここが理想郷 灼「姉妹と外人が腐ってる」 ーーー 咲「先鋒:東風1回和了連荘 次鋒:東風1回聴牌連荘 中堅:半荘1回聴牌連荘 副将:半荘2回和了連荘 大将:半荘2回聴牌連荘」 京太郎「咲が考えた団体戦ルールか」 咲「時短になるし、何より大将にエースが来るし!」 京太郎「それだと末原さんが、大将に来ないんじゃ」 咲「あ」 京太郎「うちは多分そのルールでもオーダー変わらないけど、普通のところは大幅に変わるだろうな」 京太郎「スパッツってスカートとかが無いと、むしろパンツよりもエロい気がしてきた」 咲「京ちゃんは映像越しだっただろうけど、私や姉帯さんや石戸さんは大変だったよ」 京太郎「大変?」 咲「このままむちゃくちゃレイプしたいって」 京太郎「姉帯さん(197)や石戸さん(164+α)は当然ながら、末原さん(147)からすれば咲(155)も大きいんだよな」 咲「ふふ」 京太郎「咲的にはまた打ちたい人と、打ちたくない人っているか?」 咲「打ちたい人は末原さんは殿堂入りとして、長野団体戦の大将戦の面子とは何回でも打ちたいかな」 京太郎「咲が素で振り込んだり、思うように和了れなかったのもあの面子だったな」 咲「逆に打ちたくないのは龍門渕さんと東横さん」 京太郎「それはまたなんでよ?」 咲「龍門渕さんは冷えるといつもの打ち方出来ないし、東横さんはいつもの打ち方だと逆に不利だし」 咲「そういえば最近こういうの習得したよ」 京太郎「こういうの?」 咲「ここに落として持ち手が欠けて、ゴミ捨て場行きが決まったマグカップがあります」 京太郎「下にビニール袋が敷いてあるな」 咲「破ァ!!」パリーン 京太郎「・・・は!?」 京太郎「・・・今のどういうマジックだ?」パチクリ 咲「雀力だよ京ちゃん!」 京太郎「いやいやいやいや」 咲「ほら、衣ちゃんとかお姉ちゃんとか、照明器具を雀力でどうにかしてたから、真似してみたんだよ」 京太郎「じゃあ、そっちの縛ったビニール袋を破れt」パァン!! 咲「ふふ」 京太郎「・・・・・・・・・雀力ってやべーな」 咲「ところで京ちゃんは知り合いをおかずにしないの?」 京太郎「うーん、まだやったことは無いなぁ」 咲「実はもう何人も手篭めに?」 京太郎「してねーから。まだ童貞だから」 咲「でも後ろは?」 京太郎「掘られてもねーから!」 咲「じゃあせーので、長野県の中でヤリたい女性(ヒト)の名前を出そう」 京太郎「いいけど、これ男女でやる遊びじゃねーよな」 咲「せーの」 咲「南浦さん」 京太郎「東横さん」 咲「ほほう・・・いたいたいたい、脳天にひねりを効かせないでー!」 京太郎「何か顔がムカついた」 咲「和ちゃんや福路さんじゃないの?」 京太郎「その二人は恋人にしたいタイプだな」 咲「東横さんとは身体だけの関係だったのね!」 京太郎「話したことすらない関係だな」 咲「東横さんって、優しいフリすると騙されそうだよね」 京太郎「悪い人が寄ってこないことを願うよ」 咲「さて、プレゼンお願いします」 京太郎「まぁなんと言っても身体がエロい」 咲「胸・腹・腰・尻・そして黒髪童顔。パーフェクト!」 京太郎「そして捨てられた子犬のような仕草が情欲をそそる」 咲「嫌だけどまた独りになりたくないから、健気に受け入れるっていうシーンが想像出来るね!」 京太郎「声が甘くて舌足らずというのもポイントかな。どう鳴くかも気になる」 咲「あー!おちんぽ欲しい!!」ハァハァ 京太郎「もし咲に生えてたら東横さんの純潔が危うかったな」 咲「東横さんが可愛くてエロいのが悪い!」 京太郎「レイプ犯の開き直りみたいなことを言うな」 咲「据膳食わぬは男の恥だよ!」 京太郎「東横さんは高級御膳だけどな、そして咲は女だ」 京太郎「南浦さんか、オレ見たことすらないんだよな」 咲「それは勿体無い勿体無いよ京ちゃん!」スッ 京太郎「黒髪長髪大きな青リボン・・・だと・・・」 咲「もうその3つだけでもエロいのに、色白の肌、スラっとしながらも推定Cカップの程良いおっぱい」 京太郎「清楚系ながらも、どこか親しみやすさがあるな。良い意味でお高くないというか」 咲「なんぽさ」 京太郎「平仮名でそれ以上は色々危ない」 咲「私ね、南浦さんだけは全国へ行かせてはならないって必死だったんだよ?」 京太郎「どういう意味だ?」 咲「あんな清楚な南浦さんが全国へ行ったらきっと襲われちゃう!!」 京太郎「今のままでも咲に襲われそうだけどな」 咲「私にはおちんぽがないから・・・」 京太郎「ほんと無くて良かったな」 咲「じゃあ次は全国大会のBブロック。私は末原さん以外で」 京太郎「その1位も末原さんなのな」 咲「せーのっ」 咲「小瀬川さん」 京太郎「小瀬川さん」 咲「ちょっと!末原さんじゃないの!?」 京太郎「そんな事言われても」 咲「小瀬川さんだけど、ダウナー巨乳って卑怯だよね」 京太郎「脱力してるからか、目立つよな」 咲「神代さん、愛宕絹恵さん、と巨乳には色々対抗馬はいるけど、ナチュラル巨乳感があるのはやっぱり小瀬川さん」 京太郎「まぁ大きすぎるのも考えものっていう例だな」 咲「まぁ石戸さんと姉帯さんは盟友だからってのもあるけど」 京太郎「末原さん、ボディーガードでも雇った方が良いんじゃないか」 京太郎「まぁ正直なところ、臼沢さんと迷った」 咲「あぁ、あの腰と尻は反則だよね」 京太郎「まぁ脱がせてみたい、ヤリたいっていうお題だと小瀬川さんだなぁと」 咲「うんうん!!ちょっとタンマで悩んでるところとか、身体を許すかどうか迷ってる感じもするし」キラキラ 京太郎「悪い。それはわからない」 咲「えー!」 咲「ちなみに抱いてほしいのは愛宕洋榎さん」 京太郎「ん、そうなのか?あの人普通にかわいい系だと思うんだけど、咲が抱かれる前提なのか?」 咲「確かに愛嬌たっぷりで可愛い系と思われがちなんだけど、芯はカッコいい人なんだよね」 京太郎「そういえば妹さんの方は、可愛いけど、パッと見キツ目で、中身乙女だったな」 咲「お姉さんの方は見た目可愛くて、中身カッコいいんだよね!」 京太郎「奥深いなぁ」 咲「次はAブロック。私は色々な意味でお姉ちゃん以外ね」 京太郎「せやな」 咲「せーのっ」 咲「白水さん」 京太郎「鶴田さん」 咲「これはこれはうふふふふふ」 京太郎「ダブル寝取りとか考えるなよ?オレを巻き込むなよ?いやマジで」 咲「これは花田さんからの情報を和ちゃん通して聞いたんだけど」 京太郎「おう」 咲「白水さんって、けっこうポンコツなんだって」 京太郎「マジか」 咲「そして、バッドエンドやスプラッター耐性も無いとか」 京太郎「ギャップ萌えか」 咲「まぁそして何よりあの腰つきと脚」 京太郎「高校生らしからぬ艶がありながら、歳相応の可愛さもある」 咲「(見開きで)鎖に繋がられていたあの衝撃は今でも忘れない」 京太郎「何気に制服のデザインもポイントだよな」 咲「清澄が微妙だから尚更ねー」 京太郎「それは言いっこ無しだ」 咲「鶴田さんはやっぱりビビクン?」 京太郎「良いっちゃ良いんだけど、それはおまけだな」 咲「ほう」 京太郎「上着は脱がさずにむちゃくちゃしたい」 咲「わかる!!」キラキラ 京太郎「厚着で大事な所だけめくるのは王道だよな」 咲「鶴田さんも脚だよね」 京太郎「他の人と比べて、あまり肌を見せてないからこそ、太ももの肌が映えるんだよな」 咲「見せるのも良いけど、見せないのも良い。どっちが良いじゃなくてどっちも良い!」バンバン 京太郎「大いに同意するが叩くな」 咲「微妙につり目ながらも顔を赤らめながら表情が緩くなるのもエロい!」 京太郎「そこまではオレは知らないけど、まぁ多分そうなんだろうな」 京太郎「そして二人に共通するのが」 咲「やっぱり」 咲/京太郎「寝取ったような背徳感!!!!」 咲「実際に付き合ってるわけじゃないんだろうけど」 京太郎「片方の姿がチラつくだけに」 咲/京太郎「そそる!」 咲「さて」サワサワ 京太郎「いきなり股間触んな」 咲「こういう話をした後って、こうおっきするのが相場かなって思ったんだけど、おっきしてないね」 京太郎「そういう咲は濡れてるか?」 咲「うーん、濡れてないね」ペタペタ 京太郎「だろ」 ーーー 誠子「巨乳の女性はお好きですか?」 誠子「ふふ、尭深みたいに胸が無くて悪かったな」ギュウウウ 誠子「私はこうしてるから、動画はどうぞお好きな様に」スンスン 誠子「初めて会った時も思ったけど、男の癖に良い匂いがするよな」 誠子「こう抱きついたらちょっとは不快な、だけど、それがいいみたいな匂いがすると聞いていたのに」 誠子「・・・嫌いじゃないよ、むしろこの匂いが良い」 誠子「うーん」ムニムニ 誠子「おはよう」ムニムニ 誠子「ふふ、寝坊助さんにはほっぺむにむにの刑だ」ムニムニ 誠子「早く起きろー」ムニムニ 誠子「ん?」コツ 誠子「そ、そっちは起きなくていい!」/// 誠子「尭深とか大星見てると私で良かったのか?って思う時がある」 誠子「女らしくないし、髪や格好だってこんなだし」 誠子「おい、なんで頭撫でてる?」 誠子「気色悪い、その顔気色悪いっ」 誠子「な、なんで笑うんだよ!撫でるなわしゃわしゃするな!かかか、可愛くなんてないから!」 誠子「・・・ばかぁ」ギュッ __  ̄ ̄ ̄二二ニ=-'''''""" ̄ ̄ -=ニニニニ=- -――-- 、 / \ /, . .,l ; /ヾ1 ハ l l / | /l/ | l l レ ∨ l! レ1 !甘いのは苦手ですがな | }-― ―‐- l fヽ | l人 __ ! k' | |/1 >ヽ-' ‐、<リ | / , イ⌒Y⌒ヽl ノ/~| | ,,-''" ;., / _| | _l__l_ | l _,,-''"; ;, ;, L_/ヲ .| E|l。。_ ノ_. ヽ、''"; ;, ;, ;, _〈;;├--ト―;| ̄ l;;;;;;フ. ヽ、"'; ', ' ;; / く〈;;| | |_,、冫;;/ ノ; ;; ' ,' _,,-','~, て,.,うて=う,'", ; ' ; , ' , ' , _,,-','", ; ' ; , ' , ' ; ', ' ;; ;,' 七_ =|=゛ レ | _,,-','", ; ' ; , ' , ' ' , ' ; , ' , (乂 )⊂ニ __ノ ーーー 京太郎「この前な、名前を知ってる程度の女子を、時間が遅いし暗かったから送って行こうとしたんだよ」 咲(さっき優希ちゃんが空き教室前で呼び出してた娘かな) 京太郎「んで、”私みたいなの襲う物好きなんていないよ”って言っててなかなか首を縦に振ってくれなかったんだ」 咲「私もその人の考えに同意かなぁ」 京太郎「それ以前にな、暗いんだよ。つまり襲う側からしても顔なんて見えないんだよ」 咲「あ」 咲「暗いから送って行くって、要は顔が見えないから、女性だったら誰でも襲われる可能性が高まるってことだったんだね」 京太郎「そういうことだな。まぁオレも遅いから送って行くくらいしか思ってなかったけど」 咲「けど?」 京太郎「ハギヨシさんが、本来の意図も知っておいた方が良いからってことで教えてくれた」 咲「おおぉぉ!・・・いたいたいたい、額を指でぐいぐい押さないでー」 京太郎「目を輝かせて顔を寄せてくるのが悪い」 咲「って待ってその理屈だと小柄な男の人も危ないんじゃ?」 京太郎「だな」 咲「京ちゃんも細いから気をつけてね。きゅふふふ」 京太郎「とりあえず目の前の猛獣から逃げないとな」 咲「そういえば私レベルで雀力が使えるなら、小鍛治プロとか瑞原プロは・・・」 京太郎「念能力みたいに、雀士は条件を満たせば使えるみたいなのやめろ」 咲「京ちゃんは何か凄技もってないの?」 京太郎「凄技なぁ。咲1人だと難しいな」 咲「どういうこと?」 京太郎「何人かいないと出来ない技なんだよ」 咲「人数がいればいいの?」 京太郎「3人くらいいれば」 咲「まかせて!」 末原「・・・疲れてるんかなぁ」 末原「金髪のイケメンのにーちゃんが、姉帯を肩車してるように見えるんやけど」 末原「それだけでもたいがいやっつうのに、右肘に宮永、左肘に石戸が座っとる・・・」 末原「あ、そのまま走りだした」 末原「ごっつ速いな」 末原「・・・・・・これは夢やな、長野まで移動して来たから、きっと疲れてるんやな」 咲「京ちゃんいつの間にこんな技を」 京太郎「ほら良くあるだろ?二人の内どちらか一人しか助けられなかったとしたらどうするってやつ」 咲「あるけど、それとあの技がどう関係してるの?」 京太郎「普段から複数人を同時に運ぶ事ができれば、いざって時に二人くらいなら余裕だろって思って」 咲「いや、その理屈はおかしい」 京太郎「ちなみにハギヨシさんは無理なく6人まで可能だ。無理すれば10人いけるとか」 咲「そう言えば、あのあと姉帯さんにお姫様抱っこやってたよね」 京太郎「頼んで来た時の姉帯さん、小動物だったな」 咲「あの曲芸肩車のあとだったからインパクト薄れたけど、姉帯さんをお姫様抱っこもなかなかレベル高いよね」 京太郎「つっても姉帯さんだいぶ軽かったぞ? さすがに身長の割にはって枕詞つくけど」 咲「”もう、ちょーしんでもいい!”って言ってたね」 京太郎「まるでオレが泣かせたみたいだったな。いや、間違ってはいないんだが」 咲「この前、龍門渕さんの所に遊びに行ってたみたいだけど、いつも何してるの?」 京太郎「最近やってるのは制空圏の練習だな」 咲「制空圏・・・?」 京太郎「要は意識しなくても自分の手足が届く範囲に、攻撃が出来るようになる練習」 咲「雀力があるから人のことあんまり言えないけど、京ちゃんもおかしい事になってるよ?」 京太郎「ハギヨシさんは空間転移するぞ」 咲(清澄に所属してる事と、ハギヨシさんと交流してる事によって、どんどん人間離れしてる・・・) 咲「凄く今更かつ言い難い事なんだけど」ペラッ 京太郎「下手とか弱いとかならわかりきってるから今更だぞ?」 咲「ううん、清澄で打ち続けてる以上弱いわけないし、下手だったら常に最下位だと思うからそれも違うよ」 京太郎「じゃあ一体オレは何が悪いんだ?春に続いて、秋の大会でも速攻で負けたんだぞ?」 咲「こと麻雀に関してだけ、凄まじくツキがない」 京太郎「」 今日の部活での風景- 京太郎「よっしゃダブリー!!」 優希「じぇ!?犬の癖に生意気な!」 和(現物は3つありますし、様子見していきましょう) 久(うーん、いっそ攻めようかしら?) まこ(九種九牌じゃと、他家の手牌も良くなるからのう) 咲(ダブリーで三面張かぁ、ここまで良いと地和じゃない事を恨むレベルかな?) 久「ロン。河底撈魚のみ」 京太郎「」ズーン 優希「正義は勝つんだじぇ!」 まこ「まぁダブリーだと待ちが悪いからのう」 和「せめて両面にしてから平和のみの立直にしても良かったですね」 咲(両面どころか三面だったよ。しかもパッと見、降りたの和ちゃんだけっていう) 咲「優希ちゃんがいると、起家は無理とはいえ、その下家にほぼ必ず座ってるよね」 京太郎「そういや牌譜見る限り、かなり多いな」ペラッ 咲「そのせいで誰かが鳴かない限り、優希ちゃんはの次に牌を切らなければならないから、凄く不利なんだよね」 京太郎「オレの次に優希に振り込んでるの、意外にも和なんだな」ペラッ 咲「和ちゃんはデジタルなセオリーで降りるからね、まぁそれが強みなんだけど」 京太郎(ところで咲が振り込んだ例が、優希に限らず全く無いんだけど)ペラペラ 京太郎「ダブリーして、河底撈魚に振ったのはかなりショックだったけど、なんで麻雀指導してくれるんだ?」 咲「余計だった?」 京太郎「いや、凄くありがたいけどさ」 咲「あとは理牌の癖と牌を切る順番が部長とまこ先輩に読まれてるね。ちょっと意識して変えてみよっか」 京太郎「うげ、まじだ。露骨にパターン出てんじゃねーか」 咲「末原さんの真似して、指導ってのをやってみたけど、案外楽しいかも」 末原「楽しいのはええんやけどな」ペラッ 京太郎「咲ー?部長の狙い撃ちにはどう対処すれば良いんだ?」 咲「末原さん、どう思います?」 末原「ドラが手元にあるなら、それを切らない前提で押してええと思うで、そうじゃなかったらベタオリやな」ペラッ 咲「ドラが手元にあるなら」 末原「この状況おかしいやろ!? 」 末原「外国人監督と通訳みたいになってんで!」 (数日後) 咲「さて、秘密特訓も経たので、今日は京ちゃんが必ず1位とれるよ!」 京太郎「確かに上達した実感こそあるが、そんなすぐに1位取れるもんか? いや、たまに取ることもあるけど」 咲「ふふ、末原さんから必勝の策も貰ったよ!」 京太郎「合わせ打ちや差し込みはしないけど、咲がプラマイゼロするから、意識は他の二人にってやつだろ?」 咲「他にも色々授かったよ!」 京太郎「まぁ期待しないで頑張るよ」 現在:1位優希 2位京太郎 3位和 4位咲 まこ「さて、優希が突出してるのはいつもどおりじゃが・・・」 久「席順を優希 咲 須賀君 和に指定しただけでこうも影響出るのね」 優希(のどちゃんじゃなくて、京太郎が2位っていうのなんだか落ち着かないじぇ。いつもと違って対面なのも)チラッ 和「ロン 2900です」 優希「じょ!?」 和「優希、いつもより注意が散漫になってませんか?」 末原「片岡には須賀君が対面に来るって事に慣れてないっぽいし、聞いた話が本当なら、いつもの半分も実力出せへんと思うで」 咲「でも優希ちゃんが削られて、私がプラマイゼロに徹すると、和ちゃんが浮いちゃうんじゃ・・・」 末原「そして第二の策や、これで全てケリがつくで。というか実際こっちだけでええと思うんやけどな」 咲「第二の策・・・ってこんなの効くんですか?」 豊音「あわ、あわわわわわわわわわ」 末原「姉帯でここまで効いてるんやし、清澄の面子にはもっと効果あると思うで」 現在:1位和 2位京太郎 3位咲 4位優希 和(今日はまだ須賀君振り込んでないんですね) 和(咲さんはまず振り込みませんし、優希がそのせいで一人沈みですか) 和(なかなかの偶然ですね) 咲「京ちゃん、おちんぽ欲しい」 京太郎「お前対局中にそれ言うか?」 「「「「!!??」」」」グチャグチャグチャグチャグチャグチャ 和「い、一体、いつから二人はそんな関係に!?」 優希「部活のあとで二人で特訓ってそっちのか!?くんずほぐれつか!?」 京太郎「一体何を慌ててるんだ?いつも通りだぞ?」 「「いつも通り!!??」」 久「ぶふっ!」 まこ「えーっと、二人同時チョンボの場合の今年のルールは、それぞれ別個に8000点払いみたいじゃの」ペラペラ 京太郎「あーそうか、違う違う、咲のちんぽ欲しいってのは」 咲「男の人を掘るために欲しいって意味だよ!」 和「それはそれでどういう意味ですか!?」 京太郎「っていうか対局終わってからにしようぜ」 優希「私がさっきのチョンボで飛び終了だじぇ・・・」 結果:1位京太郎 2位咲 3位和 4位優希 / / / . . . . . .、  ̄ ̄ ̄¨ア / // / // . . . . . , ノ⌒ ー--‐ '⌒^ ー- -‐…・・/ / // / /// , . . . . . }f《 . . / . . . . ./ ; /{/ヘ/ /// / | . . . . . . .}V》 ( \. . . . / j{ .rf嶺峠い/イ / イ .i| . i. . . , ¨⌒ー '"~¨`ヽ \ \ . . // イリ. .从 _)開ハ刈i | / |i | || . |. ノ⌒ヽ . . . . ′ ,,ル'⌒ ^\ . // ィ仁|i. / Vし℃仆|i | |i | r冖れノ^ ノ⌒廴__ノ^⌒¨´. 丶 . j/{ニニ|iイ 'ー '゙ 八| |ー─-fソ . . 辷?い . . . ′ \ . ; {ニ二い . . 八 |j埖fソ^;. . .fら ). . . . /. \ .l {ニニ八 , ヽ| ヒ^爻_廴 ノノ^. . . ./ニニ}, ヽ| {ニニニニニ 、 、 ー'⌒)ソ)メ . . . . /ニニニ}} | k二ニニニ/\ ー . . 才イ. /}/ニニニニ}} | |ik.ニニニ{〉 \__ イニニノ/ニニニニニニニ圦 | |ikikニニ{入____  ̄¨アニたニニニニニニニニニニニニニハニニ\ /|人kikik.ニ{ >-=ニニニニニニニニニニニニニニ=- ∧ニニニ〉 《 . トミメ{ -=ニニニニニニニニニ=- . . / 〉 ̄ j} . ≫→ァニニニニニ=-ァア . . . ., / ∧⌒L_ リ} . /ikikikヽ\ikikikikikik/ . . . . . . . . /〉 カンッ!!
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(準決勝・実況席) 恒子「さぁ、準決勝先鋒戦前半戦もいよいよ大詰め、オーラスを迎えました! ここまで下馬評通り宮永選手の圧倒的リードで進んでおります」 恒子「対して新道寺、かなり大きなマイナスを背負っています。これは苦しいか!」 健夜「さすが宮永選手、だね。おととしよりも去年、去年よりも今年、着実に進化してる」 照『リーチ』 123s4567778p發發發 恒子「おぉっと! オーラスで駄目押しのダブリーが入った!」 健夜「しかも4面張。豪快なフィニッシュになりそうだね」 煌『……』 『煌手牌』 125m289s23369p東南 ツモ南 ドラ4s 健夜「うーん、これはもしかしたら新道寺の子から出ちゃうかもね。手なりで打つなら9筒が不要牌だし」 恒子「なるほどー。さすがプロ生活20年ともなればそれぐらいの予想はお手の物だね」 健夜「だからアラフォーじゃ……って、ずいぶん長考だね」 恒子「まぁねー。これだけ点数取られた状況でダブリーかかっちゃ無理もないか」 健夜「俯いて……ちょっと震えてる。大丈夫かな?」 煌『……』 煌『……』 煌『……』スゥ 健夜「ん? 深呼吸してる?」 恒子「出しちゃうのかな?」 煌『……』ギリッ 煌『ッ!』打5萬 恒子「ブッ!」 健夜「こ、これはずいぶんと思い切ったね」 恒子「す、すこやん。これはどういう打牌なのかな?」 健夜「うーん、おそらく123の三色とチャンタ、ピンズ一通とピンズの混一色を見た一打……かな?」 健夜「この格好から5萬周りを引いても高い手にはならないからね。 赤頼みも阿知賀の彼女がいる状況じゃ望み薄だし。だったら手役を作らなくちゃいけないとなると」 恒子「5萬切りってことかー。でも、この手牌から? まぁ、点数取り戻すために高い手狙うのはわかるけど、うーん」 健夜「そうだね。ダブリー入っている状況でやるにはなかなか勇気があるというか無謀だけど……成就、するかなぁ」 (新道寺控室) 姫子「は、花田ってあんな豪快な一手が打てる奴だっけ?」 美子「」ブンブン 仁美「驚いたわ」ポカーン 哩「(……そか。そうだな)」 哩「(花田、頑張れ。お前の意地、見しぇてやれ)」 (会場) 照「(随分脂っこいところを通してきた……。でも、この待ちだったらいずれ)」カチャッ 煌「……れ……ない」打8索 照「?(何か言ってる)」 煌「ま……ら……」打9索 煌「………れない」打2索 煌「……け………」打1萬 煌「………れ……」打2萬 照「(この子……危険牌を6枚も……!)」 煌「……」打5索 煌「……」打6萬 煌「……」打東 煌「……」打發 玄「(新道寺の人が突っ張ってくれてるから安牌には困らないけど……)」パシッ 怜「(あの宮永照のダブリーの前にここまで……)」パシッ 照「(引けない……嫌な、感じがする)」パシッ 煌「っ!」チャッ 煌「……9筒。暗カン」 照「(私の待ちの一つを……!)」 煌「……けられない」打中 照「えっ?」 煌「決勝に行って、会いたい子がいるんです。同じ舞台に立って、伝えたいことがあるんです」 煌「今更出て行って、私の言葉は届かないかもしれないけど。強くもない先輩ですけど。それでも、それでも」 煌「先輩として……かわいいかわいい後輩と」 煌「どうしても、話がしたいんです。そのために同じ所に立たなくちゃいけないんです」 煌「だから」 煌「だからっ!」 煌「だから、ここで、負けられないんです!」ギッ 煌「リーチっ!」打2筒 照「(追いつかれた!?)」 玄「(嘘……ダブリーを掻い潜った)」 怜「(ありえへん……)」 照「くっ……」ツモ5筒 照「(アガれない……! しかもこれはっ!)」パシッ 煌「ロンッ!」 『煌手牌』 3335567p南南南 カン9999 ドラ4s、中 煌「リーチ、一発、南、混一色、三暗刻……こんな場でも、乗るものですね。裏3で24,000」 (白糸台控室) 尭深「嘘……」カシャン 誠子「わっ、尭深! 湯呑湯呑!」 菫「……初めてだ」 淡「えっ?」 菫「あいつが、照が三倍満に打ち込んだのを初めて見た。そもそも跳萬以上に振り込むこと自体、いつ振りか」 淡「……新道寺の先鋒は実績もなくて、捨て駒だって話じゃなかった?」 菫「あぁ、そのはずだった。そのはずだったんだが……」 誠子「途中までの打牌も平々凡々だったのに」 菫「なんだ。いったい、あの選手に何があったんだ?」 (実況席) 恒子「」 健夜「こーこちゃん、しっかり」 恒子「はっ。あまりのことに思わず言葉を……」 健夜「危険牌12枚切って三倍満打ち取りだからね。しょうがないよ」 恒子「いや、出来過ぎでしょ」 健夜「うん、私だって普通に宮永選手がアガって終了だって思ってたもん」 恒子「でも結果として、あのチャンプが三倍満放銃とは……」 健夜「あの子の打牌にすごく強い意志を感じたよ。想いや意志で麻雀が勝てるなら苦労はしないけど、それでも」 健夜「それがなくちゃ、勝てないときもあるんだよね。本当にすごかったよ」 (会場) 煌「はぁ、はぁ、はぁ」 怜「(えらい消耗しとるな。あんな真似すりゃ無理もないか)」 玄「(負けられない……か)」 ――――決勝に行って、会いたい子がいるんです。同じ舞台に立って、伝えたいことがあるんです ――――どうしても、話がしたいんです。そのために同じ所に立たなくちゃいけないんです 玄「……私だってっ!」 照「?」 玄「私だって、負けられないのです。決勝に行って、会わなくちゃいけない人がいるんです」 玄「大切な、大切な友達で」 玄「そこまで長い付き合いじゃなかったかもしれないけど、それでも大切な友達で」 玄「だからっ、私だって!」 玄「絶対に、負けれないんです」ゴッ 煌「……」コクリ 怜「なんや、二人して熱くなって……」 怜「……ふふ」 怜「でもこういうの、嫌いやないで。こっちも……負けてられんなぁ」ゴッ 照「(この子たち……!)」 (観客席) 京太郎「……」 和「……」 優希「……」 京太郎「……優希」 優希「……なんだじぇ?」 京太郎「あの、新道寺の人って中学の時の先輩なんだって?」 優希「そうだじぇ」 京太郎「……いい先輩だな」 優希「うん……後輩思いで面倒見がよくて、世話になったものだじぇ」 京太郎「そうか……和」 和「……なんですか」 京太郎「あの阿知賀の人が……」 和「はい、昔の友人です」 京太郎「いい人だな」 和「はい、あんなに私のことを想ってくれてるなんて正直思ってもみなかったです」 京太郎「そうか、よかったな?」 和「……はい」 京太郎「……」 和「……」 優希「……」 京太郎「……決勝、何が何でも行かなくちゃな」 和「……ええ」 優希「……そうだな」 京太郎「……」 和「……」 優希「……」 3人「(どうしよう……)」 (会場某所) 照「……」 菫「お疲れ、照」 照「うん」 菫「何とか2着通過だったな。危なかった」 照「……ごめん」 菫「な、なぜ謝る?」 照「本当は私がもっと点数を叩きたかったけど……7,000点しか稼げなかった。前半戦のリードを大分食いつぶされたから」 菫「謝ることではないだろう、プラスはプラスだ。だけど、正直驚いた。照が準決勝でここまで手こずるとは」 照「その……」 菫「いや、別に攻めているわけじゃない。本当に驚いただけ」 照「……」 菫「……私は」 照「菫?」 菫「私は照とあの清澄の大将の関係はよく知らない」 照「っ」 菫「デリケートな話なんだろ? だから無理に聞き出そうとはしない。だけど……聞いてるんだろ? あの話」 照「……」コクリ 菫「で、これはさっき試合後に聞いたんだが、新道寺と阿知賀の2人はどうやら 清澄のメンバーと知り合いらしいな。……だから、会って話がしたいと」 照「……」 菫「本当になのか。本当だとしたら、どうしてそんなことになってしまったのか。 大切な友人だから、かわいい後輩だから、できるなら止めない。泣かせる話だな」 照「……何が言いたいの?」 菫「阿知賀は勝ったが新道寺は落ちた。私たちはあの子の願いを踏みつけて行くわけだ」 照「……菫」 菫「わかってる。別に後悔をしているわけではない。……だけど、踏みつけるのではなく、それを背負っていくことはできるはずだ」 照「せお、う?」 菫「きっと、話をして、できるなら止めたいんだかったんだろうな、あの子は」 照「多分」 菫「で、だ。……お前だって、話したい子がいるんじゃないか。あの話を聞いていたってことは何も感じなかったことはないと思うが」 照「……」 菫「……さっきの発言を撤回する。ちょっと踏み込んだことを言うぞ?」 照「えっ?」 菫「『妹』なんだろう?」 照「っ」 菫「『姉』として、『家族』として、できることができるんじゃないか? 止めてやることも、できるんじゃないか」 照「……」ウツムキ 菫「悪かった。ズケズケとプライベートなことに踏み込んだことは謝る。だけど、考えてみてほしいんだ。頼む」 照「……うん、わかった」 菫「そうか、よかった。……さっ、何か食べて帰るか?」 照「うん」コクリ 京太郎「今日こそは……」 我等が清澄高校の準決勝を翌日に控えた夕暮れ時、本日は部員一同ゆっくりと過ごすこととなった。 こんな状況なので人目を気にしているというのもあるが、最近はいろいろありすぎてみんな疲れ気味だ。 和などは最近は掲示板の内容に目を通しつつ怒ると言う大変不毛な行為を繰り返している。 見るのをやめればいいもののどうしても気になるそうな。 俺もホテルでゆっくりしていようと思ったが、どうしても行きたいところがあったのでこうして東京の街を歩いている。 京太郎「さて、今日は居るかな?」 財布の中の小銭を確かめながら、俺は目的地であるゲームセンターに足を踏み入れた。 入り口に設置されているクレーンゲームや大型筐体には目もくれず、 比較的奥に設置されている格闘ゲームのコーナーに足を向けた。 休み中なので俺と同じような高校生と思われる人間も多い。 その人ごみをかき分けながら、筐体の一つ一つに目を向ける。 京太郎「居たっ」 思わず口に出てしまう。 プレイヤーネームに『AwaAwa100』という表示。 筐体の向こう側でプレイしているため顔は見えないが、間違いなく彼女だ。 相変わらずのえげつない腕で、俺の目の前で対戦している少年が操作しているキャラクターを固め殺している。 京太郎「あの6Cを1発目から小パンで……」 考えてきた対策を軽く口に出して復習する。 まぁ、この状況で分かったと思うが俺はリベンジにやってきたわけである。 大会始まる前の期間にぶらりと寄ったゲーセン。 せっかく東京に来たんだからと軽い気持ちでよくやっている格ゲーをプレイしてきたときに乱入してきたのがこいつだ。 正直自分の腕はそこそこあると思っていたが、そんなプライドをメタメタのギッタギタにしてくれたのがこいつだ。 負けも負けたり20連敗。しかも対戦していたのが自分と同じぐらいの女の子とあっては凹みに凹んだ。 あれから何度か対戦を挑んでいるが今のところ全敗である。 しかし、この前対戦した時は惜しいところまで行ったのだ。 最終セットまでもつれこみ、大技が入ってコンボを完走すれば勝ちというところだった。 京太郎「まさか、残影牙拾いに失敗するとは……牙昇脚にしておけばよかったなぁ……」 あとちょっとで勝ちというところで痛恨のコンボミス。 そしてグチャグチャっとなったところであえなく敗北した。 思わずうがーっと叫んだところで、お互い顔ぐらいは知っている程度に対戦していたが 会話はしたことがないはずのあいつにこう言われたのだ。 ?『コンボミスをすることで勝ち確を逃すことができるwwwwwねーねーアレ落とすってどうなのwwwwww今どんな気持ちwwwww』 人は言った。格闘ゲームは人の性格を悪くする、と。 若干記憶が脚色されている気もするが、ファーストコンタクトがこれだからかわいい女の子といえども印象最悪である。 で、そう言われて顔真っ赤になった俺は懲りずにこうやってリベンジにやってたのだ。 ちょうど目の前の少年がパーフェクト勝ちをされ、肩を落として席を立った。 俺は入れ替わるように席に座ろうとして、気になっていたことを思い出し、筐体の向こう側を覗いてみた。 ?「~♪」 そこにはCPUを相手に楽しそうにコンボ練習をする姿。癪な話だがかなりの美少女、というやつだろう。 そうやって、改めて顔を見直して俺は確信した。 京太郎「(……やっぱり)」 3人で観戦したAブロックの準決勝。 観客席から見つめる画面の向こうに、俺をぼっこぼこにした奴が白糸台の大将として恐るべき実力を発揮する姿があった。 その立ち振る舞いは負けた俺を煽る姿とは一致せず、思わず呆気にとられたものだ。 京太郎「(白糸台の大将……大星淡、だったか。麻雀も強くて格ゲーも強いとかなんだよそれ)」 この世の不公平さを嘆きつつ、俺は100円を入れてカードを筐体に読み取らせた。 今日こそは勝ってやる。 こうやって負け続けるのは精神衛生的にも財布の中身的にも大変よろしくないからだ。 (対戦中) 京太郎「っつつつ」ガチャガチャ 淡「画面端ごあんなーい。固めるよー」ガチャガチャ 京太郎「あぶねっガードできた……」ガチャガチャ 淡「ふーん、大分頑張ってきたみたいだねー」ガチャガチャ 京太郎「ここで暴れてッ」ベシベシ 淡「あっ、やばっ」イタイニャス 京太郎「中段通った!」イキマスヨ、ジャヨクホウテンジン! 淡「立った! 立ったって!」ガチャガチャ 京太郎「よっしゃ! ここで蛇翼からODでっ!」コレカラガホンバンデスヨ! 淡「あーあ、さすがにこのセットは取られたかな」ガチャガチャ 京太郎「よし、これで蛟竜で締めれば……あっ」ガチャガチャ 淡「あ、繋がってない。んじゃ、美味しくいただきますっと」ニャスニャス 京太郎「あああああああああああああああああ! 保障高過ぎだろぉぉぉぉぉ!」ディストーションフィニッシュ! 京太郎「」 結論から言おう。 負けた。負けました。10連敗しました。 しかも何戦かは勝ちが見えてたのにお手手プルプルしてコマンド入力をミスるとかいうあまりにもアレな負け方。 ベッコベコに凹まされて現在は自販機コーナーのベンチで自棄コーヒー中である。 京太郎「ふぅ」 いつもよりコーヒーが苦く感じる。これが敗北の味というやつか。 完全に負け癖がついてしまった。家庭用が出たら練習しよう。 長野に帰る前に1度ぐらいは勝ちたいなぁ。 湯だった頭でそんな風に取り留めのないことを考えているときだった。 淡「ねーねー」 京太郎「俺?」 淡「そうに決まってるじゃん」 話しかけてきたのはあいつだった。 というかまともに話しかけられたのはこれが初めてだったからちょっと戸惑ってしまう。 そいつは探るような視線を俺に遠慮なく向けながら口を開いた。 淡「ねぇ、ちょっと聞きたいことあるんだけど、いい?」 京太郎「別に、いいけど」 淡「清澄の須賀京太郎って、あんた?」 考えてみれば当たり前の話だ。 相手も麻雀部員だ、例の噂を聞きつけていて居るのは当然だろう。 だが、あの噂が流れていることを知ってから他校の人間とこうやってまともに話すのは初めてなので、 内心めんどくさいことになったな、とちょっと焦る。 京太郎「……そうだけど」 淡「やっぱり? ネットの画像の通りだ。へー、ふーん」 そう言いながらジロジロと上から下まで品定めするように見てくる。 こいつ(いいよね、こいつならこいつ呼ばわりで)は礼儀というものを知らんのか。 このゆとりめ。いや、俺もゆとりだけど。 一方的に聞かれるのもしゃくなので、ちょっと反撃してやる。 京太郎「そういうそっちは、白糸台の大星淡さんだよな?」 淡「へぇ、私のこと知ってるんだ」 京太郎「準決勝、見てたしな。うちが決勝に行けば、当たる相手だし」 淡「なるほどねー。いやー、有名になるのも大変だー」 ケラケラと笑うこいつを見て驚きの表情一つも見せないことにげんなりする。 こいつ大物だわ。 それともただのバカなのか。 個人的な所感では間違いなく後者。 うん、確信。 京太郎「で、何の用だ?」 淡「あ、もしもしテルー? うん、そう、いまね……」 京太郎「聞けよ」 俺の問いには答えず目の前の珍種は気づけば俺を無視して電話を始めていた。 思わず乱暴な突込みが入ったけど、いいよね。同い年だし。 黙って帰ってもいい気がしたけど、それはそれでめんどくさいことになりそうだし、仕方なく電話が終わるのを待った。 淡「うん、それでね、大会が終わったらね……」 淡「それでね、たかみーが抹茶ケーキを……」 淡「ケーキといえば駅前のモールに……」 淡「そうそう、Aちゃんに彼氏が……」 淡「この前会ったんだけど、なんかすごい電波で……」 淡「哲っちゃん達者で打ってるかいってブツブツ言いながら体がプルプル震えてて……」 京太郎「お前何の話してるんだよ」 5分間我慢したんだけどもういいよね。 横で聞いてる限りどう考えても俺と関係する話をしているとは思えない。 付き合ってられんとばかりに踵を返そうとしたとき、そいつは俺の顔を見て『あっ、やっば忘れてた』って顔をした。 淡「あっ、やっば忘れてた」 京太郎「おい」 一点読みが通ったのにまったく気持ちよくない。 というか俺はこんなツッコミキャラだっただろうか。 部の皆といるときは結構ボケるほうだと思っていたのだが。 淡「うん、そう。噂の清澄の、うん、会いたいって言ってた」 淡「そうそう、そいつ。今ゲーセンに居るよ」 淡「あっ、ゲーセンに行ったことはスミレには黙っておいてね? また怒られるから」 淡「うん、それで、どうする……うん、うん」 淡「わかった、あそこだね。りょーかい」 俺を置き去りにすることたっぷり10分。 俺は途中で痺れを切らしクレーンゲームでぬいぐるみを3つ取ってで 『妹の彼氏を姉が寝取り泥沼になった姉妹に挟まれ精神崩壊する彼氏ごっこ』をして遊んでいた。 彼氏が追い詰められた挙句の自殺後、葬式帰りに二人が刃傷沙汰になるという佳境のシーンでこいつはようやく電話を切った。 即興のシナリオにしてはなかなかいい出来だと思う。 なんかの賞にでも応募してみようか。 淡「明日なんだけど、ちょっと時間ある?」 電話を切って一言目がこれ。 単刀直入である。突然すぎて色気も何もあったもんじゃない。 女の子の誘いだからもっとテンションが上がってもよさそうだが心はコールアングレの音が響く 中央アジアの草原のような穏やかさである。 こいつはあれだ、優希と同じカテゴリだ。 京太郎「うち、明日試合なんだが……?」 淡「自分が出るわけじゃないでしょ。それに開始前に時間は調整したから問題なし!」 京太郎「おい」 返事を聞く意味があったのだろうか。 あと、そろそろ殴っても文句は言われないだろうか。 淡「明日10時に会場最寄駅の横にある喫茶店で人が待ってるから。じゃ、よろしくっ!」 そう言ってそいつは振り返り帰ろうとする。 俺はそれを呆然と見送りかけたが肝心なことを聞いてないことに気づいてあわてて声を掛けた。 京太郎「ちょ、ちょっと待てよ。待ってるって、誰が!? 何で!?」 淡「んー?」 俺の呼び止めの声にそいつはくるりと踊るようにその場で回って、少し考え込むようなそぶりを見せる。 うーん、とちょっと考え込んでいるような声が漏れて聞こえてきた。 淡「何でかは私もよくわかんない。一度話がしたいーって言ってたのを聞いただけだから。あと、誰が、だけど」 そこまで言うと、不意ににやっという音が聞こえそうな感じで笑った。 その笑い方がなかなかにピッタリで、ちょっとというかかなり可愛くて、正直ドキッとした。 した後ですごく悔しくなった。謎の敗北感である。 淡「うちで一番有名な人、っていえばわかるでしょ?」 京太郎「それって……」 淡「じゃあね、絶対行ってよ! それともっと練習してきなよー。コンボミスりすぎっ!」 びしっと指を突き付け、そう言いながらあいつは去って行った。 俺はあまりに突然の事態に呆然とそれを見送るしかなかった。 京太郎「一番有名な、人」 そう言われると心当たりは一人しかいない。 しかし何故、という気持ちが大きい。 麻雀を始める前からおぼろげにその存在は知っていた。 だが、所詮はそのレベルの話であってお互い面識もないのに突然どうしてなのかが全く分からない。 意図が読めない。 行くべきなのだろうか。 部の皆には話すべきなのか。 そんな感じにもやもやしたものを抱えながら俺はホテルへ足を向けた。 淡「あ、そうそう」 京太郎「どわっ! なんだよ、いきなり戻ってくるな!」 淡「そのぬいぐるみ、かわいいね。ちょーだい!」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……ほら」 淡「え、本当にくれるの?」 京太郎「……暇つぶしで取っただけだし」 淡「やった、ありがとう! じゃーねっ!」 うん(困惑) うん(現状認識) うん(把握) なんだあいつは(戦慄) 新種の生命体と対話した次の日、俺は予定時間の15分ほど前に指定の店に着いていた。 部のメンバーはもうそろそろ会場入りしているころだろう。 俺はこのことを報告するか悩んだが、結局黙っていた。 ここに来ることを適当にごまかして、皆とは現地で合流する手はずになっている。 本来であればこんな状況だしちゃんと話すべきだと思ったんだが……。 京太郎「言えないよなぁ、やっぱり」 あの癖っ毛たくましいポンコツ娘の顔を思い浮かべると、どうしてもその気になれなかった。 そんな感じで、心にしこりを抱えながら水をすすっているとドアベルが小さく鳴った。 ちらりと視線を向ける 京太郎「(あぁ、やっぱり)」 まさか、という気持ちはあったが、やはり想像通りの人がそこにいた。 その人は店内をきょろきょろと見回し、俺の姿を見つけるとゆっくりと近づいてくる。 そして、少しの沈黙の後に口を開いた。 ?「須賀、京太郎君?」 京太郎「はい、そうです」 ?「はじめまして、宮永照と言います」 咲、やっぱりお前には言えないよ。 お前のお姉さんと会ってくるなんて。 咲に姉がいるのは知っていた。 それと同時に二人の間に簡単に口に出せないような『何か』があるのも知っていた。 そもそも離れて暮らしているのだ、いろいろあるんだろう。 中学の時、家族の話になったら咲が露骨に辛そうな顔をしていた時以来、咲に家族の話はしないようにしてきた。 友人とは言え、触れてはいけないところ、触れてほしくないところってのは誰にだってあるだろう。 そう、だからここに来ることを言えなかった。 照「来てくれてありがとう」 京太郎「いえ……」 俺の向かいの席に座る……この人を何と呼べばいいのだろう? 宮永さん? 当たり障りないが、咲のことを名前で呼んでるせいでなんとも変な感じだ。 照さんとか? いや、初対面で下の名前は馴れ馴れしすぎだろう。 チャンプ? お互いに恥ずかしすぎだろ。 あいつが言ってたテルー? 命を大切にしない奴はうんにゃらっていうあのセリフを思い出すな。 どう口火を切ればいいのかわからず俺は手元の水に口を付けた。 照「何か飲む?」 京太郎「あ……えと、はい」 照「コーヒーでいい?」 京太郎「大丈夫、です」 どうにも緊張する。 そもそも女の子と二人でお茶をするなんて初めて……いや、咲は例外ね。 いや、女の子っていうのも何か微妙だ。 相手は年上の人だし、見た目からも『女の子』というより『女性』と言ったほうがしっくりする。 水を持ってきた店員さんに対して穏やかに注文する姿はとても大人っぽく感じた。 年齢としては2歳しか違わないのに、不思議だ。 店員さんが去った後は再び気まずい空気が流れる。 斜向かいの席に座っているおばさんたちの楽しげな笑い声が妙に耳に入ってくる。 目の前の人も同じく落ち着かないような感じだったが、一口水を飲んでから口を開いた。 照「突然呼び出してごめんなさい」 京太郎「いえ、別に……」 照「その、私のこと、知ってる?」 唐突な問いだった。 どういう意図なのか、どう答えるべきなのか。 どんな回答を求めているのか、何を聞きたいのか。 いまいちわからなかったが俺は頷いた。 京太郎「あの、俺からもいいですか?」 照「うん」 その一言を口に出すのは結構勇気が必要だったが何とか絞り出す。 京太郎「咲の、お姉さんですよね?」 俺の問いに少しの沈黙ののち、小さく頷いた。 わかりきっていたことだったが、これで確信に変わった。 確かによく見ると顔立ちとか少し咲に似ている。 ただ、纏う雰囲気は大違いなせいかあまりピンとこない。 店員「お待たせしました」 そうこうしているとちょうどコーヒーが運ばれてくる。 コーヒーは嫌いではないが砂糖なしで飲むほど俺の味覚は子供から脱却できていない。 テーブルの上にあったスティックシュガーをひとつ取り、コーヒーに混ぜていく。 向かいではどこか憂いを帯びた感じでコーヒーにミルクを入れる咲のお姉さんがいた。 普段周りにいる女性陣が絶対にしないようなその表情はちょっとドキッとする。 照「」サラサラサラサラサラ 照「」ドバー スティックシュガーを5本、ミルクピッチャーに入っていた2人分のミルク全部をコーヒーに投入しているのはちょっと気になるけど。 別に俺は入れないので俺の分のミルクまで使っているのは構わないのだが、甘すぎないのだろうか。 いや、それ以前にあれをコーヒーと呼んでいいのだろうか。カフェオレ? そういえばカフェオレの定義ってなんだろう? 照「」カチャカチャ コーヒー(?)を混ぜている咲のお姉さんを見ているとふと昔を思い出した。 咲も中学生の時に「京ちゃんが思ってるより私は大人なんだから!」とか強がってブラックコーヒーを勢いよく飲んだ結果、 チョコレートファウンテンの如く口からコーヒーを垂れ流したことがあったな、と。 そんなことを考えていると、俺の視線に気づいたのか、少し顔を伏せたまま口を開いた。 照「今日、来てもらったのは、その……」 そこまで言ってまた口ごもる。 若干の沈黙ののち何か思い悩んだ表情で手元のコーヒーカップに手を伸ばした。 何かを流し込むかのように、咲のお姉さんはコーヒーに口を付けた。 照「熱っ!」 そして、思ったより熱かったのか慌てて口を離し 照「あっ」 勢い余って手まで離し 照「あちちちちちちち!」ガシャーン! そしてコーヒーは見事に咲のお姉さんの胸のあたりにぶちまけられた。 床に落ちてけたたましい音を立てて割れるコーヒーカップ。 散らばる破片 照「あっつ! あっちゅい!」バタバタ 胸元にこぼれたコーヒーが扱ったのか慌てて胸元をつまみ服を肌から離している。 てんやわんやとはまさにこのことか。 俺は一瞬ポカンとするが慌てて手元のおしぼりを差し出した。 お姉さんはそれを受け取り胸元のコーヒーのシミを必死にこすり始める。 こするんじゃなくて叩かないといけないんじゃと思っていると仕事の早い店員さんが颯爽と飛んできた。 店員「お客様、大丈夫ですかっ!」 照「すみません、大丈夫です……」 店員「すぐに掃除いたしますので!」 照「本当にすみません……」 俺は店員さんが持ってきてくれたおしぼりで机の上を拭きながら、しみ込んだコーヒーと格闘している咲のお姉さんを見てふと思った。 ――この人、間違いなく咲のお姉さんだわ。 ――血は争えん。 それと同時にこうも思った。 ――こぼれたのが水だったら着けている下着ぐらいは見えたかな。 ほら、思春期真っ盛りだし、これぐらいの下心は許してもらえるよね? 俺は机をおしぼりで拭きながらそんな自己弁護に走っていた。 15分後、落ち着きを取り戻した俺たちは再び向かい合って座っている。 咲のお姉さんの手元にはサービスで用意してくれた新しいコーヒーがある。 照「それで、来てもらった理由は……」 大変シリアスな面持ちをしているが、胸元に広がる大きなコーヒーのシミがぶち壊しにしている。 白糸台の制服が真っ白ということもあり、大変目立っているのが悲劇以外の何物でもない。 何とも微妙なテンションに陥っていた俺だが、次の一言にはさすがに衝撃を受けた。 照「どうしても、謝りたくて。ごめんなさい」 そう言った後、頭を下げられる。 初対面の女性にこうやって頭を下げられる経験などあるわけがない俺は 京太郎「いや、えっ、ちょっと、へっ?」 当然キョドるわけである。 さっきの騒ぎで微妙に店内の注目を浴びてることもあり焦る。 ほら、さっきはあれだけ騒がしかったおば様方がチラチラとこっちを見ながらヒソヒソ話をしている。 そんな俺の返事を待たず、頭を下げたまま畏まり、重い口調で喋り始めた。 照「須賀君が今どういう状況に置かれているか、っていうのは聞いています」 照「私は妹と長く離れて暮らしているから妹がそんなに荒れてるなんて知らなくて……」 照「昔は気弱だったあの子がどうしてそうなっちゃったかはわからないけど」 照「でも……私が、近くに居たら止められたかもしれない。だけど、それが、出来なくて……」 照「だから、ごめんなさい」 下げた頭をさらに深く下げ、年下の俺に妙に丁寧だが絞り出すような謝罪の声を出すお姉さん。 ここまで言われて俺はようやく理解した。 京太郎「(姉として、妹の行いを謝罪してくれてるってことでいいんだよな)」 京太郎「(……すごく仲が悪いとか、確執があるのかとか勘ぐってたけど、そうでもないのか?)」 そうだとしたらそれはそれで大変喜ばしいことなのだが、そもそも謝る原因が大きな誤解だというのが大問題である。とんだ謝り損だ。 どう訂正したものかと頭を悩ませているとお姉さんはとんでもない右ストレートを繰り出していた。 照「その、私にできることは何でもします。だから……」 ん? 何でもする。 何でもすると言いましたよこのお姉さん。 恐らくはお姉さんとしては、現在の問題を解決するために何でもするっていう意味だろうけど、言っちゃったよ。 性に目覚め、色を知り、一番肉に飢えているこの年代の男の子に何でもすると仰いましたよ。 食事のシーンに定評がある某漫画でも言ってたよね、『強くなりたければ喰らえ』って。 つまり、わかるな? 和が知ったら斬刑に処された後、諏訪大社に必勝祈願の贄として捧げられそうなことを考えること10秒。 俺は脳内に繰り広げられたR-18劇場を若干名残惜しさを残しながら幕を下ろした。 京太郎「頭を上げてください。その、誤解なんですよ!」 照「……えっ?」 頭を下げ続けていたお姉さんはようやく頭を上げてキョトーンとした顔で俺を見てくる。 俺自身、この状況を誰かに面と向かって釈明するのは初めてなので若干混乱していたが、これまでのあらましを話した。 あくまで誤解であり、別に俺自身は虐げられてはいないということ。 せいぜいほかの学校でも下っ端がやるようなことをやっているにすぎないこと。 まぁ、多少からかわれることはあるけど苛められているとか、そういうことはないこと。 ほかのメンバーも別に北○の拳の登場人物やヤクザみたいなそれではなく、いたって普通の女の子であること。 むしろ彼女たちのおかげで俺は楽しく過ごせていること。 たっぷり20分ほどかけて、俺自身なんて説明するべきか若干悩みながらも説いていった。 照「……なるほど、言われてみれば確かにおかしい」 京太郎「よかったです、わかってもらえて」 照「咲が悪魔合体をして人修羅になったとか、冷静に考えればありえない」 京太郎「長野はボルテクス界ではありませんし、アマラ経絡とも繋がっていません」 照「須賀君もオリジナルはもう死んでいて実は3人目だっていう噂もありえない」 京太郎「生憎と人造人間のパイロットでもなければ電光機関の使い手でもないです」 どっかで聞いた設定だが、大方騒ぎに便乗した愉快犯が書き込んだのだろう。 現在流れている噂の9割方がそうだけれども。 と言うより、何故明らかにおかしい噂を信じちゃったのだろうか。 照「でも、よかった」 京太郎「えっ?」 照「さっきの須賀君の話を聞いて思ったけど……咲、みんなで仲良く、楽しくやってるんだ」 京太郎「はい、それは保証します」 中学時代は殻にこもりがちだったアイツが最近は社交的になった。 笑った顔を見る機会だって増えた。 そう考えると麻雀部に誘った俺としても誇らしいものがあり、胸を張ってそう答えられた。 照「須賀君のおかげかな?」 京太郎「俺だけじゃないですよ。ほかのメンバーや、他校のライバルたちのおかげですよ」 照「それでも、ね。ありがとう、須賀君」ニコッ 京太郎「(うぉ……)」 あまり感情の起伏が大きくない人なのか、ほんの口元が笑ったぐらいだったけど、今日初めて見たその笑顔にちょっと落ちかけた。 危なかった、服に広がるコーヒーのシミがなければ即死だった。 照「」モグモグ 京太郎「えーっと、宮永さん?」 照「照でいい」モグモグ 京太郎「じゃあ……照さん」 照「何?」モグモグ 京太郎「ほっぺたにクリームが」 照「」ゴシゴシ 誤解も解け、ひと段落したタイミングで俺たちは現在ホットケーキをつついている。 クリームとブルーベリーソースがかかったそれはなかなかに美味である。 どうやらこの喫茶店の一押しメニューらしく、照さんが奢るから食べたいと訴えたため、相伴にあずかっている。 本当はさっさと会場に向かうべきなのだろうが……。 照「それにしても、そんな噂が広まってるとなると、やりにくくない?」モグモグ 京太郎「はい。遠巻きから見られて白い目で見られるし、対局している人たちは怯えてるし……」 1、2回戦の阿鼻叫喚っぷりを思い出すと思わずため息が出る。 出場メンバーでもない俺ですらこんな始末だから、女性陣の心労はいかほどか。 京太郎「最初は放っておけば沈静化すると思ってたんですけど、なかなか……。少なくともこの大会中は消えそうにないですね」 照「うーん」モグモグ 京太郎「弁解しようにもネットに否定意見書いたところでほかの多数意見に流されて終わりですし、 かと言って参加者全員に一人一人釈明するのは無理ですし」 照「なるほど」モグモグ 京太郎「いろいろ部内でも考えたんですけど正直お手上げ状態で」 照「」モグモグ 京太郎「それで……」 照「」モグモグ 京太郎「……」 照「」モグモグ 京太郎「……美味しいですか?」 照「うん」モグモグ 聞いているのかホットケーキに夢中なのかよくわからない照さんは一応返事を返してくれる。 白糸台のレギュラーというのはマイペースな人間しかなれないという決まりがあるのだろうか。 照「わかった」 俺が雀力と性格の因果関係について考えていると、ホットケーキを食べ終えて表情は変わらないけど 心なしか満足そうな照さんが口を開いた。 照「正直、私もどうすればいいかわからない。だから私も帰って皆に相談してみる」 京太郎「皆って……」 照「うちのメンバー。ちょうどこの後Bブロックの観戦とミーティングだし」 京太郎「おぉ……」 天下の白糸台のメンバーが解決案を考えてくれるというのか。なんと豪華な。 レギュラーの中の約1名は全くアテにならないが気になるけど、まぁ、それはそれだ。 京太郎「でも、いいんですか? こんな面倒なこと」 照「うちは準決勝終わったから少し時間がある。それに……」 京太郎「それに?」 照さんは少し思い悩むような表情を見せる。 俺は残り1切れになった最後のホットケーキを口に含んでコーヒーで流し込みながら、返答を待った。 照「私は、咲のお姉ちゃんだから。それじゃ理由にならない?」 京太郎「……いえ」 その一言が聞けただけで、少し胸のつかえが取れた気がした。 ここ最近微妙な話ばかり聞いていたので余計にうれしく感じる。 照「ただ、このことは咲には黙っておいて」 京太郎「それはいいですけど……。ただ、その、ちょっとお願いが」 照「?」 京太郎「二人の間に何があったかはわからないですけど……よかったら咲が東京にいる間に、会ってやってくれませんか?」 照「……」 京太郎「咲、口には出しませんけど寂しがってます」 照「……うん」 京太郎「大きなお世話ってのはわかってます。何様だっていうのもわかっています。だけど……お願いします」 照「……わかった」 頭を下げた俺に照さんが返事をしてくれるまでに少し間があったが、肯定の返事が聞けたことにほっと胸を撫で下ろした。 大きなお世話だったかもしれないし、これが火種でまた争うことになってしまうかもしれない。 だけど知らんぷりを決め込むよりはずっとずっとマシなはずだ。 渡りに船とばかりに勢いで言ってしまったが、後悔はない。 照「じゃあ、また私から連絡するから、番号だけ」 そう言って照さんは携帯を取り出す。 妹はいまだに持っていない携帯だが、さすがに都会人は格が違った。 それにしもて、全国に行ったら女の子の知り合い増えるかなーと若干妄想じみた期待をしていたが、まさか叶うとは思わなかった。 色っぽい何かではないけれども、まぁ、それはそれだ。 照「じゃあ、行こうか。そろそろ時間でしょ?」 京太郎「あ、そうですね。そろそろいかないと不味いです」 時間を確認すると大会開始までにもうあまり時間がなかった。 さすがにこれ以上遅れると部長に叱られてしまう。 照「ここは私が」 京太郎「悪いですよ、そんなの」 いくら友人のお姉さんとは言え、会ったばかりの人に奢られるのもどうなのだろう。 そう思い、伝票を持って立ち上がった照さんを慌てて追いかける。 すると照さんは振り返って若干ふんぞり返る感じで口を開いた。 照「いいから、先輩に任せて」フンス ちょっとドヤ顔というか偉そうな顔というか、その表情が俺に対して偉ぶるときの咲に本当にそっくりで思わず軽く笑ってしまう。 しかたない、ここはおとなしく奢られておこう。 恐らく妹と一緒で、ここでさらに抵抗するとヘソを曲げてしまうだろう。 そう結論付けて俺は照さんにご馳走様です、とだけ伝えた。 そう言うと照さんは満足そうに伝票をレジのお姉さんに差し出した。 店員「お会計2400円です」 照「」ポケットゴソゴソ 照「」カバンゴソゴソ 照「」ポケットパンパン 照「」カバンバサバサ 照「」 照「財布忘れた」 京太郎「……」 照「……」 京太郎「……払っときます」 照「……ごめんね」 京太郎「いいですよ、(妹さんで)慣れてますし」 あの妹にしてこの姉有。 1時間にも満たない逢瀬だったのに、俺内カテゴリにおける照さんのランクが『年上の綺麗な女性』からグーンと下がり 『ポンコツ』(現在のところ咲のみ該当)に落ちて行ったのが悲しい。 現実の非情さと財布へのダメージに俺は涙を禁じ得なかった。 (白糸台控室) 照「遅れてごめん」ガチャ 菫「遅いぞ、照……ん?」 淡「テルー、なんで冬服着てるの? 暑くない?」 照「暑い。けど、コーヒーこぼして制服の替えがなくなったから……」ダラダラ 菫「……昨日カレーこぼしたばっかりだろ」 尭深「一昨日はチョココロネのチョコレートこぼしてましたね」 誠子「つまり全部クリーニングに出したから着替えがなくなったってわけですか」 照「そういうこと」 尭深「(この人は社会に出てちゃんとやっていけるんでしょうか……)」 淡「そう言えば、清澄の須賀、だっけ? 会ってきたんでしょ? どうだった?」 菫「お、おい。聞いてないぞ。昨日の今日で会ってきたのか!?」 尭深「だ、大丈夫でしたか?」 照「うん、何も問題なかった。と言うか……」 (説明中) 誠子「つまり」 淡「すべて誤解だったってこと?」 照「そう」 誠子「現実的に考えておかしい噂もありましたけど、もろもろひっくるめて全て嘘っぱちだったってことですか」 照「そうらしい。ひどい扱いの目撃証言もあくまで仲間同士でのじゃれあいレベルで 須賀君も別に怒ってるとかそういう認識はなかった」 菫「そうだったのか……」 尭深「まぁ、冷静に考えれば現実的にありえない話が多かったですし……」 菫「(ん、と言うことは……)」 ――前話より―― 菫『わかってる。別に後悔をしているわけではない。……だけど、踏みつけるのではなく、それを背負っていくことはできるはずだ』 菫『……さっきの発言を撤回する。ちょっと踏み込んだことを言うぞ?」 菫『妹なんだろう?』 菫『姉として、家族として、できることがあるんじゃないか? 止めてやることも、できるんじゃないか』 ――回想終わり―― 菫「(あああああああああああああああああ!)」 菫「(は、恥ずかしいいいいいいいいいいいいいいい!)」 菫「(『妹なんだろう(キリッ』だってああああああああああああああああああああああ!)」 菫「(誰か私を殺せえええええええええええええええ!)」 誠子「先輩は何をもがいてるんだ?」 尭深「さぁ……?」 (5分後) 菫「で、だ。私たちに知恵を出してほしいと?」 照「うん」 誠子「でも、解決案って言われても……」 菫「部として付き合いのある、知り合いの記者に取り上げてもらうか? いや、面白おかしく扱われるのがオチか」 尭深「そう言う意味だと、下世話な雑誌とかにこの騒ぎが取り上げられると取り返しがつかないかも……」 菫「決勝で戦うかもしれない相手だ。できればそういうことは避けたいな」 誠子「やっぱり、一度広まった噂を鎮めるっていうのはなかなか……」 一同「うーん」 淡「へー、阿智賀の監督にプロ復帰の噂ねー。というか元プロだったんだ」パソコンカチカチ 誠子「皆で悩んでるってのに何やってんだ。ほれほれ」ムニムニ 淡「へいじぶぁんみるあいふぁにみへはだへだっへばー(掲示板見る合間に見てただけだってばー)」 照「何を見てたの?」 淡「麻雀関連のニュースに特化したサイト。飛ばしも多いけどなかなか面白いよ」 照「どれどれ……『小鍛冶健夜プロ、熱愛発覚』」カチカチ 尭深「ガセネタですね」 菫「即答はやめてさしあげろ」 照「『咲-saki-第12巻、本日2013年12月25日発売』」カチカチ 淡「皆買おうね!」 尭深「安易なメタネタはちょっと……」 照「『牌のお姉さん。WEBにて麻雀教室の生放送配信決定。新衣装お披露目に期待大』」カチカチ 誠子「荒れそうだなぁ……いろんな意味で」 菫「しかし、淡の言うとおり玉石混合だな。流石ネットと言ったところか」 尭深「あっ」ピコーン 淡「どうしたの? どっかのゲームみたいに頭の上にひらめきの電球マーク出してるけど」 誠子「抜刀ツバメ返し、最後までひらめけなかったなぁ……」トオイメ 菫「なんだその例え……。で、どうした?」 尭深「もしかしたら……この方法ならいけるかもしれません」 照「?」 尭深「かくかくしかじか」 (説明中) 菫「……おい、流石に不味いだろ」 淡「えー面白そうじゃん! 本人に断りを入れれば問題ないでしょ。そう、あれ、毒を持って毒を制す的な」 照「確かに、効果はありそうかも。部員全員を当たれば必要なものは揃えられそう」 誠子「元手もかからないし、まぁ、こっちの負担は少ないか」 菫「本当に上手くいくのか? 私は本人に会ったことないから何とも言えないが」 淡「大丈夫、あいつは何度か会ってるけど、性格上絶対うまくいくって! ね、テルー?」 照「……うん。それは、確かに」 淡「ねー、いいでしょ? 目立つところは私とテルーでやるし」 菫「しかし……」 照「菫」 菫「ん?」 照「お願い」ジッ 菫「うっ……」 照「」ジーッ 淡「」ジーッ 尭深「」ジーッ 誠子「」ジーッ 菫「あー……」 菫「まったく」ハァ 菫「わかった。わかったから、そんな目で見るな。私がまるで悪者じゃないか」 照「よかった、ありがとう菫」 淡「よし、決まりだね! じゃあ、さっそく準備準備ー」タタタッ 誠子「(不安があるとすれば淡が遊び半分だってことか)」 尭深「(大丈夫だよ、きっと、多分、おそらく)」 菫「うーん……」